2019/3/26
提供:三菱UFJ国際投信
「投資環境ウィークリー」3月25日号より抜粋
利回り格差は2007年以来のマイナスへ
■ FOMCと欧州PMIを受け、米国債は逆イールドに
米国で10年債と3ヵ月債の利回りが逆転し、いわゆる逆イールドになりました(上図)。過去の経験則では、1年後に景気後退入りするということで、22日にNYダウは460.19米ドル(▲1.77%)と大きく下落しました。
米FOMCで緩和的な金融政策方針が示された(年内利上げなし、9月末に資産縮小終了)こと、ユーロ圏の製造業PMIが大幅悪化(2月49.3→3月47.6)したことなどにより、10年債利回りが低下し、逆イールドとなりました。
■ 利下げ確率が高まる中、当局者の発言に注目
2018年末に金融市場が調整したことも考慮され、米金融当局は金融引き締め姿勢を緩めているとみられます。足元では2019年12月会合での利下げ確率が59.7%と市場は再び金融政策の修正を求めている状況です。今週予定されている金融当局者の講演で、景気や今後の金融政策についてどのような認識が示されるか、注目です。
■ EU離脱問題で英国に決断の時が迫る
英国では離脱協議案が採決される可能性があります。既に3月29日の離脱期限は延期されているものの、英政府が望んだ6月30日は却下されています。2回目の国民投票を求める意見やメイ首相の辞任観測など、不透明感が高まる中で、英国の決断に注目が集まります。(永峯)
今週の主要経済指標と政治スケジュール
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注)★は特に注目度の高いイベント
(日)は日本、(米)は米国、(欧)はユーロ圏、(英)は英国、(独)はドイツ、(仏)はフランス、(伊)はイタリア、(豪)はオーストラリア、(中)は中国、(伯)はブラジルを指します。日程および内容は変更される可能性があります。
出所) 各種情報、Bloombergより当社経済調査室作成
注)MSCI WORLD、MSCI EMは現地通貨ベース
騰落幅、騰落率ともに2019年3月15日対比
出所) MSCI、Bloombergより当社経済調査室作成
注)上記3図の直近値は2019年3月22日時点。
出所) Bloombergより当社経済調査室作成
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