2019/3/19
提供:三菱UFJ国際投信
「投資環境ウィークリー」3月18日号より抜粋
1-2月の中国の生産は予想以上に鈍化
■ 英国の合意なきEU離脱リスクは低下
先週は日米独の主要株価指数が反発。英国や米国の政治問題(米上院は大統領の非常事態宣言を無効化する決議を承認)はあれど、株価の回復を妨げはしませんでした。
英国議会は先週12日にEU離脱協定案を否決したものの、13日と14日には合意なき離脱回避の動議とEU離脱期限延期の首相動議を可決。今週は20日までに3回目のEU離脱協定案採決を実施の予定。可決ならEUの承認を経て6月末まで離脱期限が延長、否決ならEUが期限延長を認めるかが焦点になる見込み。合意なき離脱のリスクは低下したものの、否決の場合先行き不透明感が残ります。
中国の1-2月の鉱工業生産は前年比+5.3%と12月の+5.7%より鈍化。当局は景気刺激策の投入を急ぐものの、その効果が浸透するには時間がかかりそうです。
■ 今週は米FOMCや米景気指標が焦点
今週は、19-20日の米FOMCに注目。(a)政策金利予想散布図の下方シフト、(b)景気見通しの下方修正、(c)米FRB資産縮小計画の詳細の有無が焦点です。金利先物市場は年内の金利据置きと将来の利下げを織込み済。FRBが利上げ継続を示唆するならこれを嫌気するでしょう。一方、FRB資産縮小速度の減速の方針や、米国債の再投資先(年限構成)やMBS償還資金を国債に再投資する方針等が示されれば、好感される可能性が高いとみられます。
22日の米中古住宅販売件数(2月)では、同国の住宅市場の底堅さが確認されると予想されます。(入村)
今週の主要経済指標と政治スケジュール
3/18(月) |
---|
|
3/19(火) |
|
3/20(水) |
|
3/21(木) |
|
3/22(金) |
|
3/24(日) |
|
注)★は特に注目度の高いイベント
(日)は日本、(米)は米国、(欧)はユーロ圏、(英)は英国、(独)はドイツ、(仏)はフランス、(伊)はイタリア、(豪)はオーストラリア、(中)は中国、(伯)はブラジルを指します。日程および内容は変更される可能性があります。
出所) 各種情報、Bloombergより当社経済調査室作成
注)MSCI WORLD、MSCI EMは現地通貨ベース
騰落幅、騰落率ともに2019年3月8日対比
出所) MSCI、Bloombergより当社経済調査室作成
注)上記3図の直近値は2019年3月15日時点。
出所) Bloombergより当社経済調査室作成
当資料に関してご留意頂きたい事項
- 当資料は投資判断の参考となる情報提供を目的としたもので、投資勧誘を目的としたものではありません。投資の最終決定はお客さまご自身の判断でなさるようお願いいたします。
- 当資料に示す意見等は、特に断りのない限り当資料作成日現在の三菱UFJ国際投信経済調査部の見解です。また、三菱UFJ国際投信が設定・運用するファンドにおける投資判断がこれらの見解に基づくものとは限りません。
- 当資料に示されたコメント等は、当資料作成日現在の見解であり、事前の連絡なしに変更されることがあります。
- 本資料は当社が信頼できると判断したデータにより作成しましたが、その正確性、完全性等について保証・約束するものではありません。