2019/2/13
提供:三菱UFJ国際投信
「投資環境ウィークリー」2月12日号より抜粋
サービス業PMIは新興国が6年ぶりに逆転
■ 新興国優位の流れで幕を開けた2019年
2019年の新興国資産は良好なスタートを切りました。同地域の景気安定も一因ですが(上図)、①世界経済拡大を背景にリスク選好が保たれ、②米金利上昇(米ドル高)が抑えられている点が大きいようです。FRB(米連邦準備理事会)の利上げ休止宣言も②の面で朗報です。
■ リスク選好持続の条件は米景気拡大の延命
①については欧州が失速気味、中国がもたつくなか、米国次第の情勢です。しかし、今般の米景気拡大が10年目に突入、持続性に疑念の声もあります。減税効果が薄れるなか、ねじれ議会に伴う政治混乱や対中・日欧との通商摩擦など内外に火種を抱えており楽観視は禁物です。
■ 米製造業の業況持ち直しの動きは本物か?
2015-16年初も中国景気と米製造業がともに失速、市場でリスク回避色が強まる場面がありました。①の前提が崩れれば、新興国選好の流れも短命に終わるリスクがあります。足元で散見され始めた米製造業底打ちの動きが本物かどうか、当面の注目点となりそうです。(瀧澤)
今週の主要経済指標と政治スケジュール
2/12(火) |
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2/13(水) |
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2/14(木) |
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2/15(金) |
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注)★は特に注目度の高いイベント
(日)は日本、(米)は米国、(欧)はユーロ圏、(英)は英国、(独)はドイツ、(仏)はフランス、(伊)はイタリア、(豪)はオーストラリア、(中)は中国、(伯)はブラジルを指します。日程および内容は変更される可能性があります。
出所) 各種情報、Bloombergより当社経済調査室作成
注)MSCI WORLD、MSCI EMは現地通貨ベース。
騰落幅、騰落率ともに2019年2月4日対比。
日本の株式・10年国債利回りの直近値は同年2月8日時点。
出所) MSCI、Bloombergより当社経済調査室作成
注)上記3図の直近値は2019年2月11日時点。
日本の株式・10年国債利回りは同年2月8日時点。
出所) Bloombergより当社経済調査室作成
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