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1月20日 トランプ米大統領就任演説 − 減税・歳出増は2018年度予算で景気刺激効果は来年に

2017/01/17
提供:三菱UFJ国際投信

荒武 秀至の今週の注目ポイント!

  • 2017年の世界テーマは「政治は不透明だが経済は良好な中、進展する正常化」
  • 今週の焦点は、20日のトランプ米大統領就任演説
  • 今月末迄の注目は、英国EU離脱に関する最高裁判断

「投資環境ウィークリー」1月16日号より抜粋

PDFです。新しいウィンドウで開きます。 「投資環境ウィークリー」全文はこちら(PDF)

2017年の世界テーマは“政治は不透明だが経済は良好な中、進展する正常化”となりましょう。2008年の金融危機、2010年の欧州危機、2013年の経常赤字の新興国弱体化、2015年の中国ショックなど幾つもの危機を克服し、世界経済は2016年春から正常化、今年は正常化2年目です。先週、米国では複数の地区連銀総裁がFRB(連邦準備理事会)保有有価証券の減額検討を示唆、欧州では12月ECB(欧州中銀)議事録からデフレリスク後退で資産購入減額を決めたことが判明、ブラジルでは中銀が大幅利下げし、インフレと経常赤字の落ち着きを印象づけました。
米国の金融政策は、伝統的な金利政策と非伝統的なバランスシート政策を操作してきました。2015年12月と2016年12月に+0.25%ずつ政策金利を引き上げた一方、量的緩和で拡大したFRBバランスシートは、かなり金利水準が上がるまでは現状維持による緩和継続を表明していました。ところが先週、ハーカー・フィラデルフィア連銀総裁が「今年3度の利上げ」と「FF金利が1%に達したらバランスシート縮小を検討」と発言、ローゼングレン・ボストン連銀総裁、カプラン・ダラス連銀総裁も同様で、年内にも償還国債等の再投資停止の可能性が浮上しています。
米国がFRBバランスシート縮小、欧州がECB資産購入縮小となれば、日銀も現行の“長短金利操作付き量的質的金融緩和”からの脱却が年内に検討されるとみられ、市場では世界的に超低金利終焉と金利上昇圧力が強まる可能性があります。
他方、米国と欧州の政治に注意が必要です。米国では、11日のトランプ次期大統領の会見で、減税・インフラ投資・規制緩和の具体策は示されず、ロシアのハッキングに時間が割かれ市場の失望を誘いました。ただ、メキシコ国境に壁、メキシコ移転を撤回したフォード等を賞賛、対中国日本メキシコの貿易赤字、薬価引き下げに言及し、「移民・雇用・通商・社会保障」への関心の高さを示しました。
英国では、EU離脱に関する最高裁判断(離脱開始に議会承認が必要か?)とメイ首相によるEUへの離脱通告(3月末迄の予定)が焦点です。その他欧州では、3月15日のオランダ総選挙(反EU反移民の極右自由党躍進も中道連立が勝利?)、4-5月の仏大統領選(国民戦線を抑えフィヨン共和党候補が勝利?)に注目です。
今週の主なイベントは、トランプ就任演説・米国企業業績・中国経済統計です。

◆米国:20日のトランプ大統領就任演説では「新政権の100日計画」の更新版が発表されるか?、予想されるTPP離脱とオバマケア廃止以外に即時実施の項目があるか?がポイントです。また、メディアでなくツイッター経由の情報発信を続けるのか?、共和党主流派と協調して議会工作ができるか?も今後の焦点です。
◆中国:20日の10-12月期実質GDP・鉱工業生産・固定資産投資・小売売上高は底割れは回避され緩やかに拡大する中国経済が示唆される見通しです。 (荒武)

今週・来週の主要経済指標と政治スケジュール

1/16(月)

(日)11月 機械受注(船舶・電力除く民需、前月比)
10月:+4.1%
11月:▲5.1%
(米)キング牧師生誕記念日
(株式・債券市場休場)
(他)IMF(国際通貨基金)世界経済見通し公表

1/17(火)

(米)1月 ニューヨーク連銀景気指数
12月:+9.0
1月:(予)+7.8
(米)ダドリー・ニューヨーク連銀総裁 講演
(米)ウィリアムズ・サンフランシスコ連銀総裁 講演
(米)モルガン・スタンレー 2016年10-12月期決算発表

1/18(水)

(米)12月 鉱工業生産(前月比)
11月:▲0.4%
12月:(予)+0.6%
(米)12月 消費者物価(前年比)
11月:+1.7%
12月:(予)+2.1%
(米)1月 全米住宅建築業協会(NAHB)住宅市場指数
12月:70
1月:(予)69
(米)ベージュブック(地区連銀経済報告)
(米)イエレンFRB議長 講演
(米)カシュカリ・ミネアポリス連銀総裁 講演
(米)ゴールドマン・サックス 2016年10-12月期決算発表
(米)シティグループ 2016年10-12月期決算発表

1/19(木)

(米)12月 住宅着工・許可件数(着工、年率)
11月:109.0万件
12月:(予)118.4万件
(米)1月 フィラデルフィア連銀景気指数
12月:+19.7
1月:(予)+14.3
(米)イエレンFRB議長 講演
(欧)欧州中央銀行(ECB)理事会
リファイナンス金利:0.0%⇒(予)0.0%
限界貸出金利:0.25%⇒(予)0.25%
預金ファシリティ金利:▲0.4%⇒(予)▲0.4%

1/20(金)

(米)トランプ大統領就任式
(米)ハーカー・フィラデルフィア連銀総裁 講演
(米)ウィリアムズ・サンフランシスコ連銀総裁 講演
(米)IBM 2016年10-12月期決算発表
(米)ゼネラル・エレクトリック 2016年10-12月期決算発表
(中)10-12月期 実質GDP(前年比)
7-9月期:+6.7%
10-12月期:(予)+6.7%
(中)12月 鉱工業生産(前年比)
11月:+6.2%、12月:(予)+6.1%
(中)12月 都市部固定資産投資(年初来累計、前年比)
11月:+8.3%、12月:(予)+8.3%
(中)12月 小売売上高(前年比)
11月:+10.8%、12月:(予)+10.7%

注)上記の日程及び内容は変更される可能性があります。

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