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2017-05-24 17:01:04

マーケット > レポート > 投資環境ウィークリー >  トランプ米大統領就任が迫り、金融市場は強気一辺倒から徐々に冷静さを取り戻す展開へ

トランプ米大統領就任が迫り、金融市場は強気一辺倒から徐々に冷静さを取り戻す展開へ

2017/01/11
提供:三菱UFJ国際投信

荒武 秀至の今週の注目ポイント!

  • 先週6日の米国雇用統計(12月)を受け、米国景気への楽観論は当面残る見込み。
  • 今週13日の米国小売売上高(12月)、消費者信頼感指数(1月速報)が良好なら、利 上げ前倒し観測浮上も
  • ただし来週20日のトランプ大統領就任を前に、保護主義への警戒からリスク選好一 色とはなりにくい環境か

「投資環境ウィークリー」1月10日号より抜粋

PDFです。新しいウィンドウで開きます。 「投資環境ウィークリー」全文はこちら(PDF)

新年明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願い致します。
米国大統領選挙後に加速したリスク選好相場は、年末に若干勢いを失ったものの、年明けに公表された良好な主要国景気指標を受け、米国株が再び高値を試すなど息を吹き返しつつあります。次週20日に就任するトランプ新大統領の財政政策を追い風に、米国主導で世界経済の回復基調が強まるとの楽観論は根強いようです。
他方、米国10年国債利回りは12月15日:2.598%をピークに低下基調にあります。12月の米国FOMC(連邦公開市場委員会)議事録で指摘されたように、新政権の財政政策が景気を刺激し利上げペースが想定より速まるリスク、保護主義姿勢を貫くリスクなど、景気へのマイナス材料を市場が意識し始めた感もあります。当初はプラス面(財政出動による景気浮揚)に目が行きがちだった市場が冷静さを取り戻すなか、リスク選好一色とはなりにくい環境へ変わりつつあると考えます。

◆日本:直近の米国ISM指数や中国PMIが幅広い業況改善を示すなど、外需回復への期待が高まる一方、低迷が続く個人消費は懸念材料です。目先は原油高や円安反転で物価上昇が見込まれるなか、4年連続の2%賃上げを巡り本格化する春闘(集中回答日は3月15日)の動向は個人消費の方向性(指標では10日の消費者態度指数や12日の景気ウォッチャー調査(12月))を左右する材料として注目です。
◆米国:FOMC投票権保有者12名(現在2名欠員)のうち4名の地区連銀総裁は輪番制ですが、2017年はタカ派(物価重視)が2→1名、ハト派(景気重視)が1→2名、中立が1名とハト派色が増す模様です。12・13日に今年の投票権を有し、タカ派のハーカー・フィラデルフィア連銀総裁、ハト派のエバンス・シカゴ連銀総裁の講演が予定されますが、トランプ政権の政策評価を含めた景気見通しに注目です。
◆オーストラリア(豪):10日の小売売上高(11月)は前月比+0.2%と低調だったものの、個人消費は底堅く、景気悪化(7-9月期の実質GDPは前期比▲0.5%)は一時的との見方が大勢です。好材料は中国の景気安定でしょう。先週は当局の資本規制強化などで人民元相場の変動が増す場面もありましたが、概ね良好な水準となった同国PMI(12月)は資源価格や豪ドルの底固めに寄与する見込みです。
◆ブラジル:11日の消費者物価(IPCA、12月)の前年比は更に鈍化、2017年の中銀目標上限+6.0%へ近づく見込みです。10・11日のCOPOM(金融政策委員会)では0.5%利下げ(政策金利:13.75→13.25%)の公算が浮上、市場は今年末の水準を10.25%とみています。年金改革法を巡る議会審議など不透明要因は残るものの、目先は財政再建・景気浮揚の期待がレアル相場を下支える見通しです。(瀧澤)

今週・来週の主要経済指標と政治スケジュール

1/9(月)

(米)ローゼングレン・ボストン連銀総裁 講演
(米)ロックハート・アトランタ連銀総裁 講演

1/10(火)

(日)12月 消費者態度指数
11月:40.9、12月:(予)41.4
(豪)11月 小売売上高(前月比)
10月:+0.5%、11月:+0.2%
(中)12月 消費者物価(前年比)
11月:+2.3%、12月:+2.1%
(中)12月 生産者物価(前年比)
11月:+3.3%、12月:+5.5%
(他)ブラジル 金融政策委員会(COPOM、〜11日)
SELICレート:13.75%⇒(予)13.25%

1/11(水)

(日)11月 景気動向指数(速報、先行CI)
10月:100.8、11月:(予)102.6
(米)トランプ次期大統領 記者会見
ブラジル 12月消費者物価(IPCA、前年比)
(他)11月:+6.99%、12月:(予)+6.32%

1/12(木)

(日)12月 景気ウォッチャー調査
現状 11月:48.6、12月:(予)NA
先行き 11月:49.1、12月:(予)NA
(米)イエレンFRB議長 教育関係者向けタウンホール
(米)ハーカー・フィラデルフィア連銀総裁 講演
(米)エバンス・シカゴ連銀総裁、ロックハート・アトランタ連銀総裁
パネル討論会
(米)ロックハート・アトランタ連銀総裁 講演
(米)ブラード・セントルイス連銀総裁 講演
(欧)ECB議事要旨(2016年12月8日開催分)

1/13(金)

(米)ハーカー・フィラデルフィア連銀総裁 講演
(米)12月 小売売上高(前月比)
11月:+0.1%、12月:(予)+0.7%
(米)1月 ミシガン大学消費者信頼感指数(速報)
12月:98.2、1月:(予)98.5
(米)JPモルガン・チェース 2016年10-12月期決算発表
(米)ウェルズ・ファーゴ 2016年10-12月期決算発表
(米)バンク・オブ・アメリカ 2016年10-12月期決算発表
(中)12月 貿易統計(米ドル建て、前年比)
輸出 11月:▲1.6%、12月:(予)▲3.9%
輸入 11月:+4.7%、12月:(予)+3.0%

注)上記の日程及び内容は変更される可能性があります。

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