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13-14日の米FOMCで、来年の利上げ軌道の上方修正が示唆されるかが今週の焦点に

2016/12/13
提供:三菱UFJ国際投信

荒武 秀至の今週の注目ポイント!

  • イタリア国民投票やECB理事会などが終わり、今週は米FOMCが焦点に
  • 今回の米利上げはコンセンサス。来年の利上げ軌道の上方修正有無が注目点
  • 米新政権の財政刺激策によるインフレ・リスクを反映するのは時期尚早であり、新材料なしがメインシナリオか

「投資環境ウィークリー」12月12日号より抜粋

PDFです。新しいウィンドウで開きます。 「投資環境ウィークリー」全文はこちら(PDF)

先週は、日米欧の主要株価指数が上昇、米10年債利回りが0.084%ポイント上昇するなどリスク選好的な動きが進み、為替市場ではドルが対円・ユーロで上昇。米大統領選挙の直後より下落した新興国通貨の多くも対ドルで上昇し、ブラジル(同+2.9%)、ロシア(+2.2%)、インドネシア(+1.4%)などの通貨が堅調でした。米長期金利の上昇速度が鈍化し、変動性(ボラティリティ)が低下したことが背景です。
先週4日のイタリアの国民投票では憲法改正が否決されレンツィ首相が辞任を表明。アジア時間にはユーロが1.050ドル台まで下落するも、欧米時間に反発し国民投票前を上回る1.080ドル近くに上昇と影響は限定的でした。先週8日のECB理事会は量的金融緩和の9ヵ月延長を決定(5頁)。4月以降の月間資産買取額は800億→600億ユーロに減額されます。国債買取ルールの柔軟化で短期債購入増加が連想され利回り曲線はスティープ化。銀行収益改善期待から銀行株を押上げました。
欧州の主要イベントが終わり、今週は米国の金融政策に注目が集まります(4頁)。足元の米景気指標は底堅く、11月の失業率は4.6%まで低下。米金利先物もエコノミストも今週14日の米利上げ確率はほぼ100%と予想。注目されるのは今回の利上げの有無ではなく、今後の利上げ軌道の上方修正の可能性です。米新政権の下では財政出動によるインフレ上昇が見込まれます。イエレンFRB議長の会見に加え、FOMC参加者の金利予想(ドット)が上方修正されるのかに注目が集まります。
政策声明から経済状況が政策金利の「緩やかな上昇のみ(only gradual increases)」を正当化との文言が削除されるのかにも注目。しかし、未だ不確実な次期政権の政策を現段階で織込む可能性は低いでしょう。今週は、13-14日のFOMCにかけて利上げ軌道上方修正の思惑でドル高が進み、その後反落する展開を予想。しかし、来年1月20日には新大統領が就任し徐々に政策の方向性が明確化します。米利上げが始まった昨年12月とは異なり、現在、中国景気は拡大し一次産品価格も堅調。米追加利上げの期待は根強く残り、今後のドル相場を支えると予想されます。

◆日本:14日の日銀短観では業況判断DIが改善し、企業の経営環境と業績の改善期待が高まるでしょう(3頁)。割安感も加わり株価は上値を試すとみられます。
◆中国:11月の製造業PMIは51.7と前月の51.2より上昇。政府の刺激策継続などが背景です(6頁)。13日公表の11月の鉱工業生産と都市部固定資産投資(年初来)の前年比は、+6.1%と+8.3%と前月と同水準の底堅い伸びを予想。後者では、住宅投資の鈍化をインフラ投資の加速がカバーする見込みです。同日の小売売上高(11月)は独身の日のネット販売増加で+10.2%と前月の+10.0%より加速するでしょう。
◆インド:11月8日の高額紙幣廃貨による現金不足で現金依存度の高い経済は下押しされています。13日の消費者物価(11月)前年比は、食品物価の低下に加え、一部品目への需要の急減もあり+3.9%と前月の+4.2%を下回るでしょう。(入村)

今週・来週の主要経済指標と政治スケジュール

12/12(月)

(日)10月 機械受注(船舶・電力除く民需、前月比)
9月:▲3.3%
10月:+4.1%

12/13(火)

(米)連邦公開市場委員会(FOMC)(〜14日)
FF金利誘導目標:
0.25〜0.50%⇒(予)0.50〜0.75%
(独)12月 ZEW景況感指数
現状 11:+58.8、12月:(予)+59.0
期待 11月:+13.8、11月:(予)+14.0
(伊)10月 鉱工業生産(前月比)
9月:▲0.8%、10月:(予)+0.3%
(中)11月 鉱工業生産(前年比)
10月:+6.1%、11月:(予)+6.1%
(中)11月 小売売上高(前年比)
10月:+10.0%、11月:(予)+10.2%
(中)11月 都市部固定資産投資(年初来累計、前年比)
10月:+8.3%、11月:(予)+8.3%

12/14(水)

(日)日銀短観(12月調査)
(大企業・製造業、業況判断DI)
現在 9月:+6、12月:(予)+10
先行き 9月:+6、12月:(予)+9
(米)11月 小売売上高(前月比)
10月:+0.8%、11月:(予)+0.3%
(米)11月 鉱工業生産(前月比)
10月:0.0%、11月:(予)▲0.2%
(欧)10月 鉱工業生産(前月比)
9月:▲0.8%、10月:(予)+0.1%
(他)インドネシア 金融政策委員会(〜20日)
7日物リバースレポ金利:4.75%⇒(予)4.75%

12/15(木)

(日)日露首脳会談(山口県)
(米)11月 消費者物価(前年比)
10月:+1.6%、11月:(予)+1.7%
(米)12月 全米住宅建築業協会(NAHB)住宅市場指数
11月:63、12月:(予)63
(米)12月 フィラデルフィア連銀景気指数
11月:7.6、12月:(予)9.0
(米)12月 ニューヨーク連銀景気指数
11月:1.5、12月:(予)3.0
(米)トランプ氏 事業経営について記者会見
(欧)EU首脳会議(〜16日)
(英)金融政策委員会(MPC、12〜15日)
政策金利:0.25%⇒(予)0.25%
資産買入れ規模:4,350億£⇒(予)4,350億£
(他)韓国 金融政策決定会合
7日間レポレート:1.25%⇒(予)1.25%

12/16(金)

(日)日露首脳会談(都内)
(米)ラッカー・リッチモンド連銀総裁 講演
(米)11月 住宅着工・許可件数(着工、年率)
10月:132.3万件、11月:(予)123.0万件
(他)メキシコ 金融政策決定会合
翌日物金利:5.25%⇒(予)5.5%
(他)ロシア 金融政策決定会合
1週間物入札レポ金利:10.0%⇒(予)10.0%

注)上記の日程及び内容は変更される可能性があります。

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