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2019-09-21 20:12:47

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加速する米国金利上昇と米ドル高は世界経済にとって望ましい動きなのか?

2016/11/22
提供:三菱UFJ国際投信

荒武 秀至の今週の注目ポイント!

  • 加速する米ドル高と米国長期金利上昇が新興国の資金流出懸念やインフレ圧力を高めないか要注意
  • 今年1月の高値に迫る米ドル指数、米国製造業への逆風が再び強まる可能性も
  • 日本株はドル円相場次第、当面はトランプ次期政権の政策や人事構想に神経質な展開へ

「投資環境ウィークリー」11月21日号より抜粋

PDFです。新しいウィンドウで開きます。 「投資環境ウィークリー」全文はこちら(PDF)

米国株高・金利上昇・米ドル高の流れが続いています。米国次期大統領トランプ氏が掲げる巨額のインフラ投資が2017年以降の米国景気を押し上げ(財政悪化リスクを抱えつつも) 、利上げペースも速まるとの見方に加え、足元の景気指標が概ね好調なことから、米国主導の世界景気加速シナリオを織り込んでいる模様です。
無論、米国景気加速が貿易活性化を通じ他国にも好影響をもたらすならば問題ありませんが、一方で同氏の対外政策が保護主義色を強めればその効果は限られます。また足元の米国長期金利と米ドル高加速が、好転しつつあった新興国経済に冷や水を浴びせないか(資金流出や通貨安に伴うインフレ懸念など)要注意です。
今年に入り、米国政府は米ドル高による自国製造業への悪影響を懸念し各国の通貨安政策をけん制した経緯があります。米ドル指数(Bloomberg公表の対主要10通貨)が年初の高値に近づくなか、選挙期間中に製造業の雇用を守ると訴えたトランプ氏がこの動きを黙認する公算は低く、米ドル高の持続には疑問も残ります。

◆日本:円安急伸で株価は堅調ですが、トランプ次期政権によるTPP(環太平洋経済連携協定)撤退や輸入関税引き上げ観測などを嫌気する動きも見られます。米国の利上げ再開かつ継続期待で円高揺り戻しリスクは限られそうですが、目先は円相場同様、トランプ陣営の人事・政策構想に神経質となる展開を予想します。
◆米国:23日の新築住宅販売件数(10月)は、利上げ再開に伴うローン金利上昇を見込んだ駆け込み需要の動きも見られた同月の住宅着工件数(前月比+25.5%)同様、堅調な伸びが見込まれます。ただし、長期金利が急騰した11月以降、良好な米国景気を象徴する住宅や自動車など金利敏感部門の反落リスクに要警戒です。
◆オーストラリア(豪):賃金上昇率が一段と鈍化、失業率は低下傾向が続くも労働参加率の低下を伴うなど、雇用・所得環境は力強さに欠く状態が続いています。急騰する石炭を含め鉄鉱石など資源価格は上昇も持続性には不透明感もあり、追加利下げ観測は後退も払拭には至らず、豪ドルの上値は限られると考えます。
◆ブラジル:先週、2014年サッカー・ワールドカップに絡む巨額の収賄容疑でカブラル・前リオ・デ・ジャネイロ州知事(テメル大統領と同じ民主運動党の所属)逮捕と政界に激震が走りました。財政再建の要である歳出上限法案(下院は通過)の上院審議(29日予定)を前に連立与党の足並みが乱れないか懸念されます。
◆原油:OPEC(石油輸出国機構)は次週30日の総会を前に、23・24日に専門家会議、25日に高官会合を実施予定です。原油増産の意向を持つイランなど各国との調整は難航が予想されますが、シェア確保より価格安定優先に舵を切った感のあるサウジアラビアが先頭に立ち減産の姿勢を見せられるかが焦点です。(瀧澤)

今週・来週の主要経済指標と政治スケジュール

11/21(月)

(日)10月 貿易収支(通関ベース、季調値)
9月:+3,585億円
10月:+4,743億円
(日)安倍首相 内外記者会見
(欧)ドラギECB総裁 欧州議会証言

11/22(火)

(米)10月 中古住宅販売件数(年率)
9月:547万件
10月:(予)543万件

11/23(水)

(米)FOMC議事録(11月1日・2日開催分)
(米)10月 耐久財受注(航空除く非国防資本財、前月比)
9月:▲1.3%、10月:(予)+0.3%
(米)10月 新築住宅販売件数(年率)
9月:59.3万件、10月:(予)59.0万件
(欧)11月 製造業PMI(速報、マークイット)
10月:53.5、11月:(予)53.3
(欧)11月 サービス業PMI(速報、マークイット)
10月:52.8、11月:(予)52.9
(英)秋季財政報告公表
(他)OPEC(石油輸出国機構)専門家会議(〜24日)

11/24(木)

(米)感謝祭(祝日、金融市場休場)
(独)7-9月期 実質GDP(2次速報、前期比)
4-6月期:+0.4%
7-9月期:(予)+0.2%(1次速報:+0.2%)
(独)11月 ifo景況感指数
10月:110.5
11月:(予)110.5

11/25(金)

(日)10月 消費者物価(総務省、前年比)
総合   9月:▲0.5%、10月:(予)0.0%
除く生鮮 9月:▲0.5%、10月:(予)▲0.4%
(日)10月 消費者物価(日銀、前年比)
除く生鮮食品・エネルギー
9月:+0.2%、10月:(予)+0.3%
(米)ブラックフライデー(株式・債券市場は短縮取引)
(他)OPEC 高官会合

注)上記の日程及び内容は変更される可能性があります。

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