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12月の米利上げ等を意識した米欧の利回り曲線スティープ化が今週も継続か

2016/11/01
提供:三菱UFJ国際投信

荒武 秀至の今週の注目ポイント!

  • 日・米・英・豪の金融政策会合は全て据置きを予想だが、米声明での12月利上げ示唆の有無が焦点
  • 米景気指標は底堅さを保ち、12月の利上げ期待から長期金利は高止まる展開か
  • 世界的に株価がもみ合う中、日本株は円安を歓迎し底堅い推移を予想

「投資環境ウィークリー」10月31日号より抜粋

PDFです。新しいウィンドウで開きます。 「投資環境ウィークリー」全文はこちら(PDF)

先週は、米独の長期金利が上昇する中で世界的に株価がもみ合い、為替市場では米ドルが円や英ポンドに対し上昇、ドル円相場は一時105.53円を記録しました。
米金利上昇の一因は12月の米利上げ見通しの強まりでした。先週28日に金利先物が織込む12月の米利上げ確率は69.2%と、前週21日の67.6%より上昇しました。  24日には複数の地区連銀総裁が12月の利上げを意識させる発言を行い、米景気指標もこうした見方を補強。24日のマークイット製造業PMI(9月: 51.5→10月: 53.2)、26日の同サービス業PMI(9月: 52.3→10月: 54.8)、27日の中古住宅販売仮契約指数(前月比、8月: ▲2.5%→9月: +1.5%)、28日の実質GDP(前期比年率、4-6月期: +1.4%→7-9月期: +2.9%)など底堅い景気拡大を示唆する指標が続きました。
資源価格の底打ちに伴う物価上昇への警戒感や、緩和的な金融環境下での財政拡張の見通しも長期金利を押上げている模様です。ドラギECB総裁はドイツの財政支出拡大を要求し、フィッシャーFRB副議長は生産性の低下などへの対処には金融政策より財政政策が有効と指摘、財政刺激策への期待を高めています。
米独の利回り曲線が傾きを増し円やポンドが対ドルで下落する中でも、インドやインドネシア等の通貨はほぼ横ばいで推移と、打たれ強さを発揮。高水準の金利や改善する経済状況(落着いた物価、縮小する経常赤字、連続利下げによる景気支援、経済改革の進展等)がこれらの新興国通貨を支えているとみられます。
今週は、日・米・英・豪が金融政策会合を開催。米国は主要景気指標を公表、12月の米利上げが意識され米ドルは底堅く推移する可能性が高いでしょう。世界的には株価のもみ合いの継続、日本株は円安を好感したじり高が予想されます。

◆日本:31-1日の日銀政策会合では、政策金利の据置きが予想されます。今月21日、黒田日銀総裁は2017年度中の2%物価目標について「修正もあり得る」と発言。物価目標の達成時期が2018年度に先送りされる可能性が高いと思われます。
◆米国:1-2日のFOMC(連邦公開市場委員会)は、政策金利据置きの見込み。昨年11月と同様に12月の利上げを示唆する文言が声明に盛込まれるかが焦点です。 4日の雇用統計(10月)は、平均自給の伸び率が注目されます。市場は前月並みの前年比+2.6%を見込むものの、上振れれば12月の利上げの確信を強めるでしょう。
◆英国:国民投票直後の7-9月期の実質GDPは、サービス部門にけん引され前期比+0.5%と堅調。3日の金融政策委員会では、 政策金利の据置きが予想されます。
◆豪州:7-9月期の消費者物価は総合が前年比+1.3%と市場予想を上回る一方、コアは市場予想より下振れ。 1日の金融政策会合では、 金利据置きが予想されます。
◆中国:1日の製造業PMI(政府:10月)は50.3と前月の50.4より鈍化しつつ拡大を示唆か。大都市を中心に過熱気味の不動産市場を鎮静化するために規制強化が導入され取引量の伸びが鈍化、今後の不動産投資への影響に要注目。(入村)

今週・来週の主要経済指標と政治スケジュール

10/31(月)

(日)日銀金融政策決定会合(〜11月1日)
政策金利残高適用金利:▲0.1%⇒(予)▲0.1%
(日)9月 鉱工業生産(速報、前月比)
8月:+1.3%、9月:0.0%
(米)10月 シカゴ購買部協会景気指数
9月:54.2、10月:(予)54.0
(欧)7-9月期 実質GDP(1次速報、前期比)
4-6月期:+0.3%
7-9月期:(予)+0.3%

11/1(火)

(日)黒田日銀総裁記者会見
(日)経済・物価情勢の展望(基本的見解)
(米)連邦公開市場委員会(FOMC)(〜2日)
FF金利誘導目標:
0.25〜0.50%⇒(予)0.25〜0.50%
(米)10月 米供給管理協会(ISM)製造業景気指数
9月:51.5、10月:(予)51.7
(豪)金融政策決定会合
キャッシュレート:1.5%⇒(予)1.5%
(他)ブラジル 9月 鉱工業生産(前年比)
8月:▲5.2%、9月:(予)▲5.1%
(中)10月 製造業PMI(国家統計局)
9月:50.4、10月:(予)50.3
(中)10月 製造業PMI(マークイット)
9月:50.1、10月:(予)50.1

11/2(水)

(米)10月 ADP雇用統計
(民間部門雇用者増減数、前月差)
9月:+15.4万人、10月:(予)+16.5万人
(米)10月 新車販売台数(輸入車含む、年率)
9月:1,765万台
10月:(予)1,750万台

11/3(木)

(米)10月 米供給管理協会(ISM) 非製造業景気指数
9月:57.1、10月:(予)56.0
(米)9月 耐久財受注
(航空除く非国防資本財、前月比、確報値)
8月:+1.2%、9月:(予)NA(速報値:▲1.2%)
(欧)ECB経済報告
(欧)クーレECB理事 講演
(英)金融政策委員会(MPC、10月31日〜11月3日)
政策金利:0.25%⇒(予)0.25%
資産買入れ規模:4,350億£⇒(予)4,350億£

11/4(金)

(米)フィッシャーFRB副議長 講演
(米)ロックハート・アトランタ連銀総裁 講演
(米)10月 雇用統計
非農業部門雇用者増減数(前月差)
9月:+15.6万人、10月:(予)+17.5万人
失業率 9月:5.0%、10月:(予)4.9%
平均時給(前年比)
9月:+2.6%、10月:(予)+2.6%
(欧)コンスタンシオECB副総裁 講演

注)上記の日程及び内容は変更される可能性があります。

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