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今週の注目材料は産油国会合、ドイツ銀決算、米GDP。欧米期待インフレ率の反応に注目

2016/10/25
提供:三菱UFJ国際投信

荒武 秀至の今週の注目ポイント!

  • 先週は日欧低金利国株式が堅調、通貨はユーロドルの下落が目立つ
  • 欧米期待インフレ率上昇は株価調整圧力に。しかしリスク資産投資の好機とも
  • 金融政策は財政にバトントス?歳出拡大が良いインフレを生み出す可能性も

「投資環境ウィークリー」10月24日号より抜粋

PDFです。新しいウィンドウで開きます。 「投資環境ウィークリー」全文はこちら(PDF)

■ 先週は日欧低金利国株式が堅調、通貨はユーロドルの下落が目立つ
先週、株式では日欧が、債券ではユーロ高利回り社債が、為替市場では南ア、メキシコ各通貨(対米ドル)の騰落率が好調、特に日経平均は今月+4.5%とNYダウ同▲0.9%を凌ぎます。一方、通貨ではユーロ(対米ドル)が同3.1%下落と軟調、ECB(欧州中銀)の追加金融緩和を先読みし1ユーロ1.09ドル割れとなりました。
■ 欧米期待インフレ率上昇は株価調整圧力に。しかしリスク資産投資の好機とも
今月に入り欧米長期金利が上昇、米10年国債利回りは1.6%から一時1.8%近傍へ、独10年国債利回りも水面上(+0.0%超)に浮上、物価上昇への警戒感の高まりが主因とみています。折しも今週28〜29日、OPEC(石油輸出国機構)含む産油国が減産調整の具体策に合意すれば、2014年来の原油価格低迷が終焉する可能性もあります。また足元の原油先物価格は、昨年10-12月期比約2割、今年1-3月期比約5割上昇、世界のインフレ率への重石からけん引役に変化しそうです(ベース効果剥落)。市場のインフレ警戒感も高まり、債券市場で計測される期待インフレ率は米国1.6%、フランス1.7%等9月下旬比約0.2%pts上昇しています。これら一連の動きは金融引締め懸念を高め、一旦はリスク資産調整に繋がりましょう。もっとも、この時こそ世界のリスク資産市場に買い場を提供すると予想しています。
■ 金融政策は財政にバトントス?歳出拡大が良いインフレを生み出す可能性も
9月、ドラギECB総裁はドイツに対し財政支出拡大を要求し、また黒田日銀総裁は足元のインフレ率を刺激し後の自律的上昇(適合的期待形成)を待つ長期戦を覚悟、金融政策の限界を認識すると共に財政刺激によるインフレ醸成に活路を求めています。一方、政治もこれに応えているようです。本邦政府は8月に28.1兆円の景気対策を組み、先週出揃ったユーロ圏各国の2017年度予算案は可能な範囲で歳出拡大を模索、米国両大統領候補は$5,000億超のインフラ投資拡大策を挙げるなど歳出拡大に意欲的です。世界的にインフレ率が、ベース効果剥落という技術的背景から歳出拡大による需給ギャップ縮小という本質的背景へとバトントスされ上昇すれば、世界に蔓延る膨大な流動性は再びリスク資産へ向かいましょう。

◆企業決算:27日のドイツ銀他、今週より本格化する欧州主要行決算は注目です。
◆米国:28日7-9月期GDPは、景気持続性の観点から個人消費寄与度に注目です。
◆産油国:28日からOPEC加盟、非加盟国間で非公式会合、OPEC内ではイラン、非OPECではロシアが具体的な生産調整に合意できるか注目されます。
◆欧州:政権発足期限迫るスペイン。今週、政治的ヤマ場を迎えます。(徳岡)

今週・来週の主要経済指標と政治スケジュール

10/23(日)

(日)衆議院補欠選挙(東京10区、福岡6区)

10/24(月)

(日)9月 貿易収支(通関ベース、季調値)
8月:+4,084億円、9月:+3,490億円
(米)パウエルFRB理事 講演
(米)ダドリー・ニューヨーク連銀総裁 講演
(米)ブラード・セントルイス連銀総裁 講演
(米)エバンス・シカゴ連銀総裁 講演
(欧)スペイン 国王フェリペ6世 が各党代表を招集し、組閣協議(〜25日)
(中)共産党6中全会
(第18期中央委員会、第6回全体会議、〜27日)

10/25(火)

(米)8月 S&P コアロジック ケース・シラー住宅価格指数
(20大都市、前月比)
7月:▲0.01%、8月:(予)+0.1%
(米)10月 消費者信頼感指数(コンファレンス・ボード)
9月:104.1、10月:(予)101.0
(米)GM 2016年7-9月期決算発表
(米)アップル 2016年7-9月期決算発表
(独)10月 ifo景況感指数
9月:+109.5、10月:(予)+109.6

10/26(水)

(米)9月 新築住宅販売件数(年率)
8月:60.9万件、9月:(予)60.0万件
(欧)スペイン下院
新内閣信任投票の可能性〈第1回〉(〜27日)
(他)スウェーデン 金融政策決定会合(〜27日)
レポ金利:▲0.5%⇒(予)▲0.5%

10/27(木)

(米)9月 耐久財受注(航空除く非国防資本財、前月比)
8月:+0.9%、9月:(予)▲0.1%
(米)9月 中古住宅販売仮契約指数(前月比)
8月:▲2.4%、9月:(予)+1.1%
(米)アルファベット 2016年7-9月期決算発表
(独)ドイツ銀行 2016年7-9月期決算発表
(英)7-9月期 実質GDP(1次速報、前期比)
4-6月期:+0.7%、7-9月期:(予)+0.3%

10/28(金)

(日)9月 家計調査(実質消費支出、前年比)
8月:▲4.6%、9月:(予)▲2.7%
(日)9月 完全失業率
8月:3.1%、9月:(予)3.1%
(日)9月 有効求人倍率
8月:1.37倍、9月:(予)1.38倍
(日)9月 消費者物価(総務省、前年比)
総合    8月:▲0.5%、9月:(予)▲0.5%
除く生鮮 8月:▲0.5%、9月:(予)▲0.5%
(日)9月 消費者物価(日銀、前年比)
除く生鮮食品・エネルギー
8月:+0.4%、9月:(予)+0.3%
(米)7-9月期 実質GDP(速報値、前期比年率)
4-6月期:+1.4%、7-9月期:(予)+2.5%
(他)OPEC加盟・非加盟国 非公式会合(〜29日)
(欧)スペイン下院
新内閣信任投票の可能性〈第2回〉(〜29日)
(米)10月 ミシガン大学消費者信頼感指数(確報)
9月:91.2、10月:(予)88.2(速報値:87.9)

注)上記の日程及び内容は変更される可能性があります。

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