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今週は米雇用統計で年内の米利上げ観測が高まるかに注目

2016/10/04
提供:三菱UFJ国際投信

荒武 秀至の今週の注目ポイント!

  • OPECの減産は実現性が乏しいものの、原油価格は1バレル30-50ドル程度で安定する見込み
  • ドイツ銀行の経営不安問題は、米司法省との和解金合意を待つ状況
  • 今週は米雇用統計に注目、良好な結果となれば年内利上げ観測が強まり米ドル高進展も

「投資環境ウィークリー」10月3日号より抜粋

PDFです。新しいウィンドウで開きます。 「投資環境ウィークリー」全文はこちら(PDF)

先週は、米大統領候補者討論会のクリントン氏優勢、OPEC(石油輸出国機構)の増産凍結合意による原油高、ドイツ銀行に対する経営不安の後退が好材料となり、週末にかけて欧米株価が堅調に推移しました。
11月8日の大統領選に向けた9月26日の第一回米討論会では、経済・税制・治安・同盟国をテーマに議論が行われました。討論会に対する世論調査はクリントン氏が優勢との見方が多かったようですが、支持率は依然としてクリントン氏47.4%、トランプ氏44.3%と僅差です(28日、出所:RCP)。今週4日の副大統領候者補討論会、10月9日と同19日の大統領候補者討論会が引き続き注目材料です。
OPECは、9月28日の非公式会合で、8月の生産量の日量3,324万バレルに対して同3,250万〜3,300万バレルまで減産する意向を示しました。どの国がどの程度の減産をするのか、具体的な内容は11月30日のOPEC総会で決定する意向です。しかし、サウジアラビアは、今年2月までの原油価格急落の中でも増産を続け、国交断絶中のイランが日量400万バレルの生産を目指す中(8月同365万バレル)、本当に減産に転じるかは疑問が残ります。ただし、原油価格を見る上ではOPECの減産の有無は影響が軽微とみています。OPECの減産で原油高となっても、米シェールオイルの増産で需給関係が改善しないと予想されるためです。当面、原油価格は、1バレル30〜50ドル程度での推移を予想します。
ドイツ銀行は、米司法省から住宅ローン担保証券(RMBS)の不正売買で140億ドルの和解金を求められ、市場では同行の経営不安が広がりました。しかし週末には和解金が54億ドルとの観測報道があり、資本不足に伴う株式配当やAT1債(その他Tier1債)利払いの制限を当局から受ける可能性は低い、との見方が強まったようです。引き続き、米司法省との正式な和解額が注目されます。
今週は米雇用統計の発表があり、米国の早期利上げの可能性が焦点です。

◆米国:3日の9月ISM製造業景気指数は、改善・悪化の節目50を下回った前月の49.4から改善するかに注目です。7日の9月雇用統計は、年内に利上げがあるのか判断する上で重要です。焦点は、非農業部門雇用者数が先月の前月差+15.1万人、失業率が同4.9%、平均時給が同前年比+2.4%から改善するかという点です。
◆日本:日銀は9月30日に10月の国債購入方針を示しました。日銀が9月21日に導入した目標である10年国債利回り「ゼロ%程度」を目指すため(9月末:▲0.09%)、国債買い取り額を9月から月間2,000億程度、減額する見込みです。量的金融緩和の縮小に対して、ドル円相場がどのように反応するかに注目です。
◆豪州:4日の金融政策決定会合は政策金利を1.5%で維持する見通しです。新総裁フィリップ・ロウ氏のもとでの初会合となりますが、元副総裁であったため、景気・物価の見方や政策方針は、これまでと変わらない模様です。(石井)

今週・来週の主要経済指標と政治スケジュール

10/3(月)

(日)日銀短観(9月調査)
(大企業・製造業、業況判断DI)
現在 6月:+6、9月:+6
先行き 6月:+6、9月:+6
(米)9月 米供給管理協会(ISM)製造業景気指数
8月:49.4、9月:(予)50.3

10/4(火)

(米)エバンス・シカゴ連銀総裁 講演
(米)副大統領候補者討論会
(豪)金融政策決定会合
キャッシュレート:1.5%⇒(予)1.5%
(印)金融政策決定
レポレート:6.5%⇒(予)6.5%
(他)IMF 世界経済見通し公表

10/5(水)

(米)カシュカリ・ミネアポリス連銀総裁 講演
(米)9月 ADP雇用統計
(民間部門雇用者増減数、前月差)
8月:+17.7万人、9月:(予)+16.3万人
(米)9月 米供給管理協会(ISM) 非製造業景気指数
8月:51.4、9月:(予)53.0

10/6(木)

(欧)ECB議事要旨(9月8日分)
(他)G20(20ヵ国・地域)財務相・中銀総裁会議

10/7(金)

(米)フィッシャーFRB副議長 講演
(米)ブレイナードFRB理事 講演
(米)メスター・クリーブランド連銀総裁 講演
(米)ジョージ・カンザスシティー連銀総裁 講演
(米)9月 雇用統計
非農業部門雇用者増減数(前月差)
8月:+15.1万人、9月:(予)+17.0万人
失業率 8月:4.9%、9月:(予)4.9%
平均時給(前年比) 8月:+2.4%、9月:(予)+2.6%
(他)IMF・世界銀行 年次総会(〜9日)
(他)ブラジル 9月消費者物価(IPCA、前年比)
8月:+8.97%、9月:(予)+8.6%

注)上記の日程及び内容は変更される可能性があります。

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