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日米金融政策会合結果の判明する21日に向け市場の変動が高まる展開か

2016/09/21
提供:三菱UFJ国際投信

荒武 秀至の今週の注目ポイント!

  • 今週の焦点は、21日に判明する日米金融政策会合結果
  • 米国は金利を据置きつつ年内の利上げを示唆か − 政策金利予想(ドット)の低下にも注目
  • 日本はマイナス金利深堀りと国債買入年限の柔軟化で利回り曲線スティープ化を促進か

「投資環境ウィークリー」9月20日号より抜粋

PDFです。新しいウィンドウで開きます。 「投資環境ウィークリー」全文はこちら(PDF)

先週は、日米金融政策会合を控えた不透明感や原油価格の下落などが重石となり、日経平均やドイツDAX®等先進国の株価が下落。資源国通貨も軟調でした。
今週の焦点は日米の金融政策です。米国では、金利先物が織込む9月の米利上げ確率は今週19日時点で20.0%と8月26日の42.0%より低下。同日の米ジャクソンホール講演でイエレン米FRB議長が「利上げの論拠が強まった」と発言し、フィッシャー米FRB副議長も9月の利上げを否定しなかったことから高まった9月の利上げ期待は後退しています。8月の経済統計(非農業部門雇用者数、小売売上高、鉱工業生産)やISM景気指数が市場予想を下回ったこと(ISM製造業は49.4と6ヵ月ぶりに50割れ)、先週12日のブレイナード米FRB理事による金融引締めには慎重さが必要との発言等が背景です。今回は、金利を据置きつつ年内の利上げを示唆する可能性が高いとみられます。成長率と政策金利予想の下方修正の有無も要注視。潜在成長率とともに自然利子率(R*)も低下しているとの議論も浮上、利上げ軌道とともに長期的な政策金利の位置も下方修正される可能性も否定できません。
日銀は7月末の政策会合で、今週20-21日の会合で政策効果の「総括的な検証」を行うと公表。9月初以降、黒田総裁など日銀幹部はマイナス金利の副作用や利回り曲線の平坦化の弊害に言及、市場ではマイナス金利の深堀りと国債買入れ年限の柔軟化によって利回り曲線の傾きが押上げられるとの見方も浮上しています。
日本の長期金利低下とともに日本から海外先進国への債券投資が加速し、米欧の長期金利を押下げ新興国債券への資本流入を促進。新興国の現地通貨建て10年債利回りは各国の利下げ期待も加わり低下(債券価格は上昇)し、昨年末より先週16日にかけてブラジル: 16.5%→12.2%、インドネシア: 8.7%→7.0%に。仮に日本の長期金利が急上昇した場合、こうした資本流入の逆流のリスクも意識されます。
今週は日米の他、南ア、インドネシア、トルコ等も金融政策会合を開催します。

◆日本:20-21日の日銀政策会合では、マイナス金利の深堀りと国債買入れ年限の柔軟化の有無が焦点。仮に長期金利の大きな上昇を招けば、他の主要国にも伝播するとみられ一時的に世界的なリスク回避の動きを強める可能性があります。
◆米国:20-21日のFOMCでは、政策金利据置きの見込み。年末までの利上げの可能性をどこまで市場に織込ませるか、声明とイエレン議長の会見に注目です。
◆インドネシア:21日の金融政策会合では、政策金利(7日物リバース・レポ金利)の5.25%→5%への引下げ(年初来5回目)を予想。8月の総合消費者物価は前年比+2.8%と低位で、4-6月期の実質GDPは前年比+5.2%と景気回復速度は緩慢。税収低迷と投資歳出の加速で財政収支は当初見通しより悪化し、財政面からの景気刺激の余地は低下、金融緩和への期待が高まります。更なる利下げ期待が残れば、国債価格上昇期待から資本流入を促しルピア相場を支えるでしょう。(入村)

今週・来週の主要経済指標と政治スケジュール

9/19(月)

(米)9月 全米住宅建築業協会(NAHB)住宅市場指数
8月:59
9月:65
(中)8月 新築住宅価格調査
(主要70都市、前月比で上昇した都市数)
7月:51、8月:64

9/20(火)

(日)日銀金融政策決定会合(〜21日)
年間+80兆円⇒(予)年間+80兆円
日銀基礎残高適用レート: 0.1%⇒(予)0.1%
日銀マクロ加算残高適用レート: 0.0%⇒(予)0.0%
日銀政策金利: ▲0.1%⇒(予)▲0.1%
(米)連邦公開市場委員会(FOMC)(〜21日)
FF金利誘導目標:
0.25〜0.50%⇒(予)0.25〜0.50%
(米)8月 住宅着工・許可件数(着工、年率)
7月:121.1万件、8月:(予)119.2万件
(他)南アフリカ 金融政策委員会(〜22日)
SARB政策金利: 7.00%⇒(予)7.00%

9/21(水)

(日)黒田日銀総裁記者会見
(日)8月 貿易収支(通関ベース、季調値)
7月:+3,176億円
8月:(予)+4,910億円
(日)8月 訪日外客数(推計値)
7月:229.7万人
8月:(予)NA
(米)イエレンFRB議長 記者会見 (他)インドネシア 金融政策委員会(〜22日)
7日物リバースレポ金利:5.25%⇒(予)5.00%

9/22(木)

(米)8月 中古住宅販売件数(年率)
7月:539万件
8月:(予)545件
(欧)トラギECB総裁 講演
(他)トルコ 金融政策委員会
レポ金利:7.5%⇒(予)7.5%
翌日物貸出金利:8.5%⇒(予)8.5%
翌日物借入金利:7.25%⇒(予)7.25%
(他)フィリピン 金融政策決定会合
オーバーナイト・レート:3.0%⇒(予)3.0%

9/23(金)

(米)ハーカー・フィラデルフィア連銀総裁、
メスター・クリーブランド連銀総裁、
ロックハート・アトランタ連銀総裁によるパネル討論会

注)上記の日程及び内容は変更される可能性があります。

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