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日米金融政策決定会合を翌週に控え、金融市場は神経質な展開

2016/09/13
提供:三菱UFJ国際投信

荒武 秀至の今週の注目ポイント!

  • 日米の金融政策決定会合を控え金融市場は神経質な展開、他方、日本株は円高進行でも底堅さがみられる。
  • 米国は企業景況感悪化で利上げ観測が後退するも、FOMC(連邦公開市場委員会)メンバーの利上げに前向きが発言が目立つ事に注意。
  • 日銀の「総括的な検証」を巡り、マイナス金利の副作用に配慮した金融政策に転換等、様々な思惑が相場を左右する見通し。

「投資環境ウィークリー」9月12日号より抜粋

PDFです。新しいウィンドウで開きます。 「投資環境ウィークリー」全文はこちら(PDF)

来週20-21日の米連邦公開市場委員会(FOMC)と日銀金融政策決定会合で、米利上げと日本の追加金融緩和が決定されるか注目です。先週8月米ISM非製造業景気指数が51.4(7月は55.5)と約6年半ぶりの低水準に落ち込んだため、米利上げ観測は大きく後退しました。FF金先に織り込まれている9月利上げ確率はジャクソンホールでイエレン議長が講演した先月26日は42%でしたが、先週末は30%に低下しています。FOMCメンバーから利上げに前向きな姿勢が示されるも、8月米小売統計は減速が予想されており、9月利上げは見送られる公算が高そうです。
日銀については「総括的な検証」を巡って市場では様々な見方がでています。先週黒田総裁と中曽副総裁が講演の中で、現行の政策効果を肯定するとともにマイナス金利の副作用やイールドカーブの平坦化による弊害にも触れており、そうした政策のコストも検討した上で慎重な追加金融緩和が実施される可能性があります。また、必要となれば金融政策を修正する可能性にも言及しており、金融緩和の長期化を浸透させる時間軸政策や外国債券の購入等の憶測もでています。
ドル円相場は米雇用統計公表日の9月2日に104円32銭に円安に振れた後は円高圧力に押されています。ただ、日本株は日銀の上場投資信託(ETF)購入に支えられ底堅さをみせており、円高株安の悪循環が生じ難くなっている事は大きな変化です。日銀は先週7日、9日にETFをそれぞれ745億円買入れし、買入れ額を更に上積みしており、過度な業績不安が後退すれば株価の上昇余地は広がるでしょう。

◆米国:13日からFOMCを前に連邦準備制度理事会(FRB)関係者が金融政策への発言ができないブラックアウト期に入るため、12日のブレイナードFRB理事の講演で景気や雇用等についての発言は注目です。また、8月小売売上高は前月比小幅マイナスが見込まれており、8月ISM景気指数の悪化による景気減速懸念を払拭できない可能性があります。9月のNY連銀景気指数とフィラデルフィア連銀製造業景気指数も不安を払拭する様な改善はみられず減速懸念は残るとみられます。
◆日本:7月機械受注は大口受注の反動減はみられず2ヵ月連続で増加しました。内閣府調査では7-9月期は緩やかな増加見通しであり、8,9月も上振れ設備投資の回復を示すかが焦点です。7-9月期法人企業景気予測調査は10月3日発表の9月日銀短観業況判断を占う指標となり、大企業製造業の景況判断BSIが4-6月期の▲11から改善するか注目です。景気ウォッチャー調査の企業動向関連の景気判断DIは7月以降改善しており、Brexit後の金融市場の落ち着きが反映される見込みです。
◆その他:8月中国固定資産投資は伸び率鈍化に歯止めがかかるか注目です。豪州景気の堅調さが続いており8月豪失業率は低下の可能性もあります。(向吉)

今週・来週の主要経済指標と政治スケジュール

9/12(月)

(日)7月 機械受注(船舶・電力除く民需、前月比)
6月:+8.3%
7月:+4.9%
(日)8月 国内企業物価(前年比)
7月:▲3.9%
8月:▲3.6%
(米)ブレイナードFRB理事 講演
(米)ロックハート・アトランタ連銀総裁 講演
(米)カシュカリ・ミネアポリス連銀総裁 講演

9/13(火)

(日)7-9月期 法人企業景気予測調査
(大企業全産業、景況判断BSI、前期比)
4-6月期:▲7.9、7-9月期:(予)NA
(独)9月 ZEW景況感指数
現状 8月:+57.6、9月:(予)56.0
期待 8月:+0.5、9月:(予)+2.5
(英)8月 消費者物価(前年比)
7月:+0.6%、8月:(予)+0.7%
(中)8月 鉱工業生産(前年比)
7月:+6.0%、8月:(予)+6.2%
(中)8月 都市部固定資産投資(年初来累計、前年比)
7月:+8.1%、8月:(予)+7.9%

9/14(水)

(他)タイ 金融政策委員会
翌日物レポ金利: 1.5%⇒(予)1.5%

9/15(木)

(米)7月 企業売上・在庫(在庫、前月比)
6月:+0.2%、7月:(予)+0.1%
(米)8月 小売売上高(前月比)
7月:0.0%、8月:(予)▲0.1%
(米)9月 ニューヨーク連銀景気指数
8月:▲4.21、9月:(予)▲1.0
(米)9月 フィラデルフィア連銀製造業景気指数
8月:+2.0、9月:(予)+1.0
(英)金融政策委員会(MPC、12〜15日)
政策金利:0.25%⇒(予)0.25%
資産買入れ規模:4,350億£⇒(予)4,350億£
(豪)8月 失業率
7月:5.7%、8月:(予)5.7%

9/16(金)

(米)8月 消費者物価(前年比)
7月:+0.8%
8月:(予)+1.0%
(米)9月 ミシガン大学消費者信頼感指数(速報)
8月:89.8
9月:(予)90.6
(欧)EU首脳会議

注)上記の日程及び内容は変更される可能性があります。

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