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国際金融市場におけるリスク選好の動きは一段と強まるか?

2016/07/20
提供:三菱UFJ国際投信

荒武 秀至の今週の注目ポイント!

  • 最高値更新が続く米国を筆頭に急反発見せる株式市場、今週は高値達成感もあり上昇一服も
  • 15日の中国指標(GDP・鉱工業生産・小売売上高)を受け、世界経済への不透明感は和らぐ
  • BREXITを契機にEU内の政治摩擦が激化するリスクには要注意

「投資環境ウィークリー」7月19日号より抜粋

PDFです。新しいウィンドウで開きます。 「投資環境ウィークリー」全文はこちら(PDF)

BREXIT(英国のEU(欧州連合)離脱)を巡る混乱が一旦収束し、先週はNYダウが連日最高値を更新、ドル円相場が一時1米ドル=106円台まで戻すなどリスク選好の流れが強まりました。とはいえ、年初のリスク回避相場を演出した3要因((1)資源安、(2)中国不安、(3)米国利上げ強行)のうち、(3)を除けば不透明感を拭えないこと、ここに来てEU内の政治不安定化という新たな懸念材料が加わった点を考慮すると、リスク選好は米国頼み、の様相が一段と強まった感もあります。

◆日本:日経平均株価は先週16,000円台を回復しました。参院選の与党勝利に伴う安倍首相の政権基盤強化、それに伴う財政・金融政策総動員への期待などが相場を押し上げた模様です。今週は安倍首相が夏季休暇入り、次週には日銀会合を控え市場も様子見姿勢が強まるとみます。指標では20日の全国百貨店売上高(6月)に注目です。インバウンド消費の増勢鈍化を受け、弱めの伸びを予想します。
◆米国:本格化する4-6月期の企業決算結果を見ながら、株式市場では手仕舞い売りの動きもありそうです。ただし、6月雇用統計でも再確認された良好な雇用環境、利上げ先送りに伴う米ドル高抑制、などが企業業績改善を後押しするとの見方が広がるなか、21日のフィラデルフィア連銀製造業景気指数、22日のマークイット製造業PMI(7月)が良好な内容ならば株価は底堅い推移が見込まれます。
◆ユーロ圏:BREXIT後もEUは、イタリア政府が望む同国大手銀行救済に向けた公的資金注入を認めず、スペイン・ポルトガル政府に対し財政規律違反で制裁発動をにおわすなど、規律ありきの姿勢を頑なに貫いています。来年にかけ国政選挙を控える各国で反EU派を勢いづかせ、内政を不安定化させる懸念があります。21日のECB(欧州中銀)理事会は現行政策を粛々と進める姿勢を示す見込みですが、EU内の政治摩擦が、定着しつつある景気回復に水を差しかねず要警戒です。
◆オーストラリア(豪):BREXIT騒動の収束、良好な内容となった豪雇用統計などもあり、豪ドルは反発基調を強めていますが、豪ドル高持続には利下げ観測後退も条件と考えます。市場が次回8月2日会合での追加利下げを織り込むなか、 19日の金融政策決定会合(7月5日)議事録では、中銀が低インフレ(27日に4-6月期の消費者物価を公表)や足元の豪ドル高へ警戒感を強めているかが注目です。
◆ブラジル:BREXIT後も通貨レアルは底堅く推移するなか(6月23日〜7月18日は対米ドル+2.5%上昇)、6月就任のゴールドファイン新総裁下での初会合となる19・20日のCOPOM(金融政策委員会)が注目です。インフレ率低下を受け年後半の利下げ期待も高まっていますが、インフレ抑制最優先の姿勢を見せ続けることが、市場の信認回復への近道(レアル下支えにも寄与)と考えます。(瀧澤)

今週・来週の主要経済指標と政治スケジュール

7/18(月)

(米)大統領選挙、共和党全国大会(〜21日)
(中)6月 新築住宅価格
(主要70都市、前月比で上昇した都市数)
5月:60、6月:55

7/19(火)

(独)7月 ZEW景況感指数
現状 6月:+54.5、7月:(予)+51.8
期待 6月:+19.2、7月:(予)+9.0
(豪)金融政策決定会合議事録(7月5日分)
(他)ブラジル 金融政策委員会(COPOM、〜20日)
SELICターゲットレート: 14.25%⇒(予)14.25%
(他)IMF世界経済見通し改訂版 発表

7/20(水)

(日)6月 訪日外客数(推計値)
5月:189万人、6月:(予)NA
(日)6月 全国百貨店売上高(前年比)
5月:▲5.1%、6月:(予)NA

7/21(木)

(米)7月 フィラデルフィア連銀景気指数
6月:+4.7
7月:(予)+4.8
(欧)欧州中央銀行(ECB)理事会
リファイナンス金利:0.0%⇒(予)0.0%
限界貸出金利:0.25%⇒(予)0.25%
預金ファシリティ金利:▲0.4%⇒(予)▲0.4%
(欧)ドラギECB総裁 記者会見

7/22(金)

(米)7月 製造業PMI(マークイット)
6月:51.3
7月:(予)51.5

注)上記の日程及び内容は変更される可能性があります。

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