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マーケット > レポート > 投資環境ウィークリー > 23日の英国EU離脱を問う国民投票(Brexit)を注視

23日の英国EU離脱を問う国民投票(Brexit)を注視

2016/06/21
提供:三菱UFJ国際投信

荒武 秀至の今週の注目ポイント!

  • 23日のBrexitで離脱となれば、「株安・円高・金利急低下」の恐れ
  • しかし、離脱の場合、日銀臨時会合など各国当局が市場安定化に動くとみられ、株式は安値拾い場となる可能性も
  • 21-22日のイエレンFRB議長の半期議会証言が、今後の米国利上げピッチの手掛かりに

「投資環境ウィークリー」6月20日号より抜粋

PDFです。新しいウィンドウで開きます。 「投資環境ウィークリー」全文はこちら(PDF)

今週23日に英国EU離脱を問う国民投票(Brexit)を控え、先週の金融市場は世界的にリスク回避の展開、「株安、金利低下、円高、原油安」が進行しました。さらに、日銀の追加緩和見送りも嫌気され、国内市場では一段とリスク回避姿勢が強まり、円高・株安・金利低下が進み、日経平均株価は6月10日16,601円→17日15,599円と約1,000円下落、日本10年国債利回りは16日に一時▲0.205%の過去最低を更新、ドル円相場は16日に一時1ドル103.55円、WTI原油先物も6月9日の戻り高値1バレル51.67ドルから17日には1バレル45.83ドルまで反落しました。

先週は日米が金融政策を据え置きましたが、今後の予測材料は多く提供されており、今週はその確認とイエレンFRB議長議会証言、英国Brexit賛否が焦点です。

◆米国:先週のFOMC(連邦公開市場委員会)からの注目点は、(1)雇用増加の鈍化(5月+3.8万人)と英国Brexitを懸念材料に挙げている点や、3月と4月FOMCでは利上げを主張し据え置きに反対していた一人が今回は同調したこと、(2)FOMCメンバー17人の中央値は依然年内2回利上げを見込むものの、年内1回利上げ派が6人に増えたこと(前回は1人)、(3)景気見通し引き下げ・物価見通し引き上げでスタグフレーション(不況下物価高)に一歩近づき、さらにFF金利の長期見通しが3.0%に引き下げられたこと(12月3.5%→3月3.25%→6月3.0%)。以上から予想されることは、足元の雇用減速や英国Brexitという目先の要因に加え、長期的な生産性低下でFF金利の最終着地点も低下している可能性も鑑み、利上げを急がない姿勢を示したことです。そのため、7月26-27日会合で織り込ませて9月20-21日利上げが最短、実際には7・9・11月会合で見極めて12月13-14日会合で利上げの可能性もあります。その判断材料として、21-22日のFRB議長半期議会証言、23日のBrexit、7月8日米国雇用統計、7月中下旬の共和党民主党大会に注目です。
◆日本:更なる円高に加え、7月1日の日銀短観が悪化すれば、7月10日の参院選直後の7月28-29日会合で、日銀が追加緩和を打ち出す可能性が高いでしょう。ただ、Brexit離脱で緊急会合の可能性もある一方、金融緩和は今回与党公約にないため、9月臨時国会で通す二次補正とセットで日銀緩和が9月20-21日会合にずれ込む可能性もあります。緩和内容は、(1)質:ETFやJ-REITの日銀買入れ増額(現行各々3.3兆円、900億円)、(2)金利:当座預金金利のマイナス幅拡大と民間金融機関向け融資金利もマイナス化、(3)量:マネタリーベース増加目標の現行80兆円を増額すると同時に買い入れ対象拡大(地方債や国際機関債や外債等)などです。
◆欧州:23日のBrexitでEU離脱の場合、(1)急激な市場変動、(2)貿易・雇用縮小を通じた英国とEU双方の景気悪化、(3)欧州移民排斥、(4)英国分裂(イングランドに対しスコットランド・北アイルランド・ウェールズが独立志向)の恐れが高まります。26日のスペイン再選挙も英国Brexitの影響を受けるでしょう。(荒武)

今週・来週の主要経済指標と政治スケジュール

6/20(月)

(日)黒田日銀総裁 講演
(日)5月 貿易収支(通関ベース、季調値)
4月:+4,266億円
5月:+2,698億円
(米)カシュカリ・ミネアポリス連銀総裁 講演
(欧)ドラギECB総裁 欧州議会発言

6/21(火)

(日)日銀金融政策決定会合議事要旨
(4月27〜28日分)
(米)イエレンFRB議長 半期議会証言(上院)
(独)6月 ZEW景況感指数
現状 5月:+53.1、6月:(予)+53.0
期待 5月:+6.4、6月:(予)+4.8
(他)トルコ 金融政策委員会
レポ金利:7.5%⇒(予)7.5%
翌日物貸出金利:9.5%⇒(予)9.0%
翌日物借入金利:7.25%⇒(予)7.25%

6/22(水)

(米)イエレンFRB議長 半期議会証言(下院)
(米)パウエルFRB理事 講演
(米)5月 中古住宅販売件数(年率)
4月:545万件
5月:(予)555万件

6/23(木)

(日)木内日銀審議委員 講演
(米)カプラン・ダラス連銀総裁 講演
(米)5月 新築住宅販売件数(年率)
4月:61.9万件
5月:(予)56.0万件
(米)FRB ストレステスト結果公表
(英)EU離脱の国民投票(Brexit)

6/24(金)

(日)日銀 金融政策決定会合「主な意見」
(6月15〜16日分)
(日)中曽日銀副総裁 あいさつ
(米)5月 耐久財受注(航空除く非国防資本財、前月比)
4月:▲0.6%、 5月:(予)+0.3%
(独)6月 ifo景況感指数
5月:107.7、6月:(予)107.4

6/26(日)

(欧)スペイン 総選挙

注)上記の日程及び内容は変更される可能性があります。

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