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今週もFOMCメンバーの情報発信目白押し。鍵は米10年国債利回りの動向

2016/05/24
提供:三菱UFJ国際投信

荒武 秀至の今週の注目ポイント!

  • 米FOMCは市場を試すも、冷静な対処に利上げの手ごたえを掴んだか。
  • 決定打は来月の5月雇用統計(3日)、イエレンFRB議長講演(6日)か?
  • 今週はFOMCメンバー発言が目白押し。今後は米長期金利の動向にも注目を。

「投資環境ウィークリー」5月23日号より抜粋

PDFです。新しいウィンドウで開きます。 「投資環境ウィークリー」全文はこちら(PDF)

先週は米FOMC(連邦公開市場委員会)議事録を機に、米国が6月ないしは7月に利上げとの観測が高まり、世界のリスク資産市場の重石となりました。足元低水準で推移する株、債券、為替の変動率(ボラティリティ)も上向き始めました。

■米FOMCは市場を試すも、冷静な対処に利上げの手ごたえを掴んだか。
5月に入り米FOMCメンバーの発言が明らかにタカ派(利上げに前向き)化しています。従来は、例え物価が行き過ぎ(オーバーシュート)ても容認する(利上げに慎重≒ハト派)姿勢だっただけに大きな変化です。一方、市場は今回のようなFOMCによる「お試し」を2013年5月バーナンキ・ショック他で経験済、思いのほか冷静です。「6月利上げは市場が冷静さを保てば実施」に傾く今回のFOMCの変化、今後の経済指標、FOMC高官発言が極めて重要になりましょう。
■決定打は来月の5月雇用統計(3日)、イエレンFRB議長講演(6日)か?
特に注目は、次回のFOMC結果が出る6月15日(東京時間16日未明)前、最後のFOMC発信となるイエレン議長講演です。27日の米1-3月期GDP2次速報(市場予想:前期比年率+0.8%)や5月雇用統計等、重要経済指標後の発言ですので、事実上利上げ判断を示唆する場となるとみています。また、5月雇用統計では、加速する週当たり平均賃金(同:前年比+2.5%)の伸びに注目しています。生産性が伸び悩む中、賃金インフレが物価上昇の主要因となる可能性が高いためです。
■今週はFOMCメンバー発言が目白押し。今後は米長期金利の動向にも注目を
今週も市場のテーマは米6月利上げ有無に集中、仮にFOMCが6月利上げに一段と前のめりとなればリスク資産には重石でしょう。但し、現在のFOMCの利上げ趣旨は金融引き締めというより、金融政策の正常化で長期金利の急上昇は不要です。その観点では、米長期金利は市場を試すリトマス試験紙の役割を果たし、米10年国債利回りで言えば過去1年半の上限である2.3%を超えない事が利上げの条件とみています。これを満たすならば、むしろ(低位推移の長期金利を好感し)リスク資産は下支えされましょう。一方長期金利が急上昇すれば、ドル高(新興国通貨安)、日欧長期金利上昇、米クレジット市場の崩れが懸念されます。ドル高は新興国からの資本流出を、米長期金利の急上昇は日欧長期金利のつれ高を想定させます。そして原油価格の動向に左右される米エネルギー企業、彼らに投資するBDC(ビジネス・デベロップメント・カンパニー)等の投資法人が米長期金利の急上昇に晒されれば資金繰り懸念が高まり、リスクオフ相場具現の蓋然性を高めるとみています。この他今週は、26-27日の先進7ヵ国・地域(G7)首脳会談で財政協調の具体策が示されるか、日本の消費税増税判断も注目されましょう。

◆米国:26日の4月耐久財受注(市場予想:前月比+0.3%)の他、27日のイエレンFRB(連邦準備理事会)議長の米ハーバード大講演も注目です。(徳岡)

今週・来週の主要経済指標と政治スケジュール

5/22(日)

(欧)オーストリア 大統領選挙 決選投票

5/23(月)

(日)4月 貿易収支(通関ベース、季調値)
3月:+2,953億円
4月:+4,266億円
(米)ウィリアムズ・サンフランシスコ連銀総裁 講演
(米)ハーカー・フィラデルフィア連銀総裁 講演
(米)ブラード・セントルイス連銀総裁 講演
(他)世界人道サミット(〜24日、トルコ)

5/24(火)

(米)4月 新築住宅販売件数(年率)
3月:51.1万件
4月:(予)52.1万件
(欧)ユーロ圏財務相会合(ギリシャ金融支援協議)
(独)5月 ZEW景況感指数
現状 4月:+47.7、5月:(予)+49.0
期待 4月:+11.2、5月:(予)+12.0
(他)トルコ 金融政策委員会
レポ金利:7.5%⇒(予)7.5%
翌日物貸出金利:10.0%⇒(予)9.5%
翌日物借入金利:7.25%⇒(予)7.25%

5/25(水)

(米)カプラン・ダラス連銀総裁 講演
(米)ハーカー・フィラデルフィア連銀総裁 講演
(米)カシュカリ・ミネアポリス連銀総裁 講演
(独)5月 ifo景況感指数
4月:106.6
5月:(予)106.8

5/26(木)

(日)4月 企業向けサービス価格(前年比)
3月:+0.2%
4月:(予)+0.2%
(米)パウエルFRB理事 講演
(米)ブラード・セントルイス連銀総裁 講演
(米)4月 耐久財受注
(航空除く非国防資本財、前月比)
3月:▲0.8%、4月:(予)+0.3%
(米)4月 中古住宅販売仮契約指数(前月比)
3月:+1.4%、 4月:(予)+0.7%
(英)1-3月期 実質GDP(2次速報、前期比)
10-12月期:+0.6%
1-3月期:(予)+0.4%(1次速報:+0.4%)
(他)G7伊勢志摩サミット(〜27日)

5/27(金)

(日)4月 消費者物価(総務省、前年比)
総合   3月:▲0.1%、4月:(予)▲0.4%
除く生鮮 3月:▲0.3%、4月:(予)▲0.4%
(日)4月 消費者物価
(日銀、除く生鮮食品・エネルギー、前年比)
3月:+1.1%、4月:(予)+1.0%
(米)イエレンFRB議長 講演
(米)1-3月期 実質GDP(改定値、前期比年率)
10-12月期:+1.4%
1-3月期:(予)+0.9%(速報値:+0.5%)
(米)5月 ミシガン大学消費者信頼感指数(確報)
4月:89.0
5月:(予)95.5
(米)オバマ大統領 広島訪問

注)上記の日程及び内容は変更される可能性があります。

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