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世界的にリスク選好となるなか日本株へも資金が回帰−日銀への追加金融緩和期待高まる

2016/04/26
提供:三菱UFJ国際投信

荒武 秀至の今週の注目ポイント!

  • 先週は世界的なリスク選好となり、株式市場に投資資金が流入、日本株にも資金回帰の動き
  • 今週は日米の金融政策決定会合や米欧の1-3月期GDP速報、日米企業決算を材料に株価は振れやすい展開
  • 日銀金融政策決定会合での追加金融緩和期待が膨らんでおり、期待外れとなれば一時的な株価調整リスクあり

「投資環境ウィークリー」4月25日号より抜粋

PDFです。新しいウィンドウで開きます。 「投資環境ウィークリー」全文はこちら(PDF)

先週の金融市場は世界的にリスク選好色が強まり、株式市場に投資資金が回帰する動きがみられました。背景には、原油価格の持ち直しや米中経済の落ち着き、ドル高一服があり、NYダウ、独DAX(R)は年初来高値を更新、新興国株も軒並み上昇しました。NYダウは、昨年5月につけた史上最高値18,312ドルに迫り、日経平均株価も週末は4日連騰し、17,572円と2月2日以来の高値で引けました。
昨年末比の変化率をみると、NYダウが+3.3%、英FTSE100指数が+1.1%、独DAX(R)が▲3.4%、日経平均が▲7.7%と、米英に比べ日本株の出遅れが目立ちます。日本株は今年度の業績悪化懸念が重石となり、回復が遅れています。足元でドル高の修正が続くなか円高が進行、為替相場が大企業の想定レート=1ドル117.62円(3月日銀短観)を超えて円高となり、業績の下方修正懸念が根強いためです。

ただ、ドル高修正は米製造業の回復や企業業績を下支えし、新興国通貨安に歯止めをかけ景気安定化に寄与するとみられます。世界経済の拡大が鮮明になれば、日本の輸出が持ち直し企業収益にも明るさが戻ってくると考えられます。4月第2週(11-15日)に海外投資家は日本株市場で現物株を2週連続で買い越し、買越額は3,848億円と昨年5月第4週以来の高水準になっています。5月26-27日伊勢志摩サミットに向け、政策発動期待が日本株を押し上げる可能性が高まっています。
今週は米連邦公開市場委員会(FOMC)、日銀金融政策決定会合が注目されます。

◆米国:26-27日のFOMCでは現政策の据え置きが予想されます。焦点は、次回6月14-15日のFOMCでの追加利上げが示唆されるかであり、声明文で世界経済、金融情勢のリスクについての文言が注目されます。現在、FF金利先物から算出される6月利上げ確率は2割程度であり、早期利上げ観測が台頭すれば金利上昇、ドル高の流れが予想されます。1-3月期実質GDPは前期比年率+0.6%へ鈍化が見込まれます。ただ、天候不順や自動車販売の不振が響いてためであり、労働需給の改善など良好な雇用・所得環境に支えられ、景気の底堅さは継続する見通しです。

◆日本:27-28日の日銀金融政策決定会合での追加金融緩和期待が膨らんでいます。今回は「経済・物価情勢の展望」が公表され、経済・物価見通し並びに金融政策の運営方針が示されます(前回は1月29日)。物価見通しの下方修正に加え、資産買取額の拡大など追加緩和の決定が期待されています。22日に金融機関に対する貸出にマイナス金利を適用し、貸出支援資金など貸出増を促すといった憶測が流れ、為替相場が大きく円安にふれる局面もありました。マイナス金利拡大については家計の不安や金融機関への負担から困難との見方が大勢です。(向吉)
(5月2日は休刊いたします。次回は5月9日の発刊を予定しています。)

今週・来週の主要経済指標と政治スケジュール

4/25(月)

(日)3月 企業向けサービス価格(前年比)
2月:+0.2%
3月:+0.2%
(米)3月 新築住宅販売件数(年率)
2月:51.2万件
3月:(予)52.0万件
(独)4月 ifo景況感指数
3月:106.7
4月:(予)107.1

4/26(火)

(米)連邦公開市場委員会(FOMC)(〜27日)
FF金利誘導目標:0.25〜0.50%⇒(予)0.25〜0.50%
(米)4月 消費者信頼感指数(コンファレンス・ボード) 3月:96.2、4月:(予)96.0
(米)共和党・民主党 予備選挙(コネチカット、デラウエア、メリーランド、ペンシルベニア、ロードアイランド州)
(米)アップル 2016年1-3月期決算発表
(米)AT&T 2016年1-3月期決算発表
(他)ブラジル 金融政策委員会(COPOM、〜27日)
SELICターゲットレート: 14.25%⇒(予)14.25%

4/27(水)

(日)日銀金融政策決定会合(〜28日)
マネタリーベース増加ペース:
年間+80兆円⇒(予)年間+80兆円
日銀基礎残高適用レート: 0.1%⇒(予)0.1%
日銀マクロ加算残高適用レート: 0.0%⇒(予)0.0%
日銀政策金利: ▲0.1%⇒(予)▲0.1%
(独)5月 GfK消費者信頼感指数
4月:+9.4、5月:(予)+9.4

4/28(木)

(日)3月 消費者物価
(日銀、除く生鮮食品・エネルギー、前年比)
2月:+1.1%、3月:(予)+1.0%
(日)黒田日銀総裁記者会見
(日)経済・物価情勢の展望(基本的見解)
(日)3月 鉱工業生産(速報、前月比)
2月:▲5.2%、3月:(予)+2.8%
(日)3月 商業販売額(小売業、前年比)
2月:+0.4%、3月:(予)▲1.4%
(日)3月 家計調査(実質消費支出、前年比)
2月:+1.2%、3月:(予)▲4.1%
(日)3月 完全失業率
2月:3.3%、3月:(予)3.3%
(日)3月 有効求人倍率
2月:1.28倍、3月:(予)1.28倍
(日)3月 消費者物価(総務省、前年比)
総合 2月:+0.3%、3月:(予)0.0%
除く生鮮 2月:0.0%、3月:(予)▲0.2%
(米)1-3月期 実質GDP(1次速報、前期比年率)
10-12月期:+1.4%、1-3月期:(予)+0.6%
(米)フォード・モーター 2016年1-3月期決算発表
(米)アマゾン・ドット・コム  2016年1-3月期決算発表
(他)ニュージーランド 金融政策決定会合
RBNZオフィシャル・キャッシュレート: 2.25%⇒(予)2.25%

4/29(金)

(米)カプラン・ダラス連銀総裁 講演(ロンドン)
(米)エクソンモービル 2016年1-3月期決算発表
(欧)1-3月期 実質GDP(1次速報、前期比)
10-12月期:+0.3%、1-3月期:(予)+0.4%
(欧)4月 消費者物価(速報、前年比)
総合 3月:▲0.1% 、4月:(予)0.0%
コア 3月:+1.0% 、4月:(予)+0.9%

注)上記の日程及び内容は変更される可能性があります。

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