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【2月29日号】財政・金融政策を容認するG20の決定で参加国の政策発動の可能性が高まる

2016/03/01
提供:三菱UFJ国際投信

荒武 秀至の今週の注目ポイント!

  • 世界的に株価上昇。要因は、原油価格の下げ止まり、世界各国での政策発動観測など。
  • 今後の原油価格は、3月中旬に開催予定の産油国による増産凍結協議の行方が焦点。
  • G20の決議を追い風に、3月は日本・ユーロ圏の追加金融緩和や中国・日本の財政政策に期待。

「投資環境ウィークリー」2月29日号より抜粋

PDFです。新しいウィンドウで開きます。 「投資環境ウィークリー」全文はこちら(PDF)

先週は世界的に株価堅調、WTI先物価格(期近物)が1バレル30ドル台で安定したことが一因です。ベネズエラ高官による「3月中旬にOPECと非OPEC産油国で原油増産凍結について協議」との発言が好感されました。しかし具体的な参加国は公表されず、特に1月の経済制裁解除で増産の意向を示すイランが賛同するのかは不透明感が残ります。ただしイランのみ増産の特例を与える可能性があり、イランを含めて合意に至れば、原油価格の安定が強まりそうです。
26-27日のG20(主要20ヵ国)財務相・中銀総裁会議は、世界景気の回復が続いているものの下方リスクやぜい弱さが強まっているとし、世界経済の成長に向けて更なる行動が必要との認識で合意したとしています。参加国に金融、財政政策を促す内容となったことで、政策期待が高まり、年明け以降続いていた不安定な金融市場が更に回復に向かう可能性があります。
特に3月には、10日のECB(欧州中銀)理事会や14-15日の日銀金融政策決定会合における追加金融緩和の実施、15-16日の米FOMC(連邦公開市場委員会)における利上げ見送りの可能性があります。また、5日の中国・全人代では2016年の経済運営方針が議論され、インフラ投資や財政支出の拡大に言及するかが焦点です。日本でも、自民党・二階総務会長による「積極財政に転じるべき」との発言のように、7月参院選に向けて財政政策の議論が本格化する可能性もあります。
今週は、G20声明文を受け、政策期待で金融市場が安定に向かうかに注目です。また米国・日本・中国の経済指標も相場の材料となりそうです。

◆米国:1日のスーパーチューズデーは、民主党が12地域、共和党が14地域で予備選・党員集会を実施、候補者の絞り込みが進む見込みです。1日の2月ISM製造業景気指数、3日の同非製造業景気指数では、製造業の悪化が非製造業に波及していないかに注目です。4日の2月非農業部門雇用者数は前月比+19.3万人と前月の同+15.1万人から改善が予想されています。

◆日本:1日の1月家計調査は、実質消費支出が前年比▲2.7%と5ヵ月連続の減少が予想されています。1日の10-12月期法人企業統計は、設備投資(全産業ベース前期:前年比+11.2%)や経常利益(同+9%)が注目材料です。

◆中国:1日の2月製造業PMI(国家統計局)は昨年8月から続く節目の50割れを回避できるかに注目です。5日の全人代は李首相の経済運営方針が焦点です。

◆豪州:2日の10-12月期実質GDPは前期比+0.5%と底堅い見込みです。1日の金融政策決定会合は、底堅い景気と資源安一服で、政策金利を据え置くとみています。

◆ブラジル:2日の金融政策委員会は、政策金利を14.25%に据え置く見通しです。3日の10-12月期実質GDPは前期比▲1.6%と4四半期連続のマイナス成長の予想も、物価高や資本流出懸念もあり、景気下支えの利下げが難しい状況です。(石井)

今週・来週の主要経済指標と政治スケジュール

2/27(土)

(米)大統領選挙、
サウスカロライナ州民主党予備選挙

2/29(月)

(日)1月 鉱工業生産(速報、前月比)
12月:▲1.7%、1月:+3.7%

3/1(火)

(日)10-12月期 法人企業統計調査
(設備投資、前年比)
7-9月期:+11.2%、 10-12月期:(予)+8.7%
(日)1月 家計調査(実質消費支出、前年比)
12月:▲4.4%、1月:(予)▲2.7%
(日)1月 有効求人倍率
12月:1.27倍、1月:(予)1.27倍
(米)スーパーチューズデー
(米)2月 米供給管理協会(ISM)製造業景気指数
(米)1月:48.2、2月:(予)48.5
(豪)金融政策決定会合
オフィシャル・キャッシュ・レート:2.00%⇒(予)2.00%
(中)2月 製造業PMI(国家統計局)
1月:49.4、2月:(予)49.4

3/2(水)

(米)2月 ADP雇用統計
(民間部門雇用者増減数、前月差)
1月:+20.5万人、2月:(予)+18.5万人
(米)2月 新車販売台数(輸入車含む、年率)
1月:1,746万台、 2月:(予)1,770万台"
(豪)10-12月期 実質GDP(前期比)
7-9月期:+0.9%
10-12月期:(予)+0.5%
(他)ブラジル 金融政策委員会(COPOM、〜3日)
SELICターゲットレート:14.25%⇒(予)14.25%

3/3(木)

(米)2月 米供給管理協会(ISM)
非製造業景気指数
1月:53.5、2月:(予)53.0
(他)ブラジル 10-12月期 実質GDP(前期比)
7-9月期:▲1.7%
10-12月期:(予)▲1.6%

3/4(金)

(米)1月 貿易収支(通関ベース)
12月:▲434億ドル
1月:(予)▲438億ドル
(米)2月 雇用統計
非農業部門雇用者増減数(前月差)
1月:+15.1万人、2月:(予)+19.3万人

3/5(土)

(米)大統領選挙、ルイジアナ州共和党予備選挙
(中)全国人民代表大会(全人代)開幕

注)上記の日程及び内容は変更される可能性があります。

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