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【2月8日号】米中景気不安によるリスク回避の動きは根強いー金融緩和による金利低下効果に期待

2016/02/09
提供:三菱UFJ国際投信

荒武 秀至の今週の注目ポイント!

  • 米国景気不安によるドル安で円高・日本株安が進行。日経平均株価は1月29日の日銀マイナス金利決定前の水準を下回り、上昇分は消失
  • 米国は金融市場の混乱と景気減速感が台頭するなか、3月15-16日のFOMCで利上げを実施するのか、イエレンFRB議長の議会証言に注目
  • 今週は10・11日のイエレンFRB議長議会証言、9日の米国ニューハンプシャー州予備選挙、12日の米国小売売上高が焦点

「投資環境ウィークリー」2月8日号より抜粋

PDFです。新しいウィンドウで開きます。 「投資環境ウィークリー」全文はこちら(PDF)

先週は1月29日の日銀追加金融緩和によるリスク選好の流れをうけ、株高で始まりましたが、原油価格下落や円高ドル安を嫌気し株価は再び調整局面になりました。米景気減速懸念や中国景況感の低迷なども株価の下落要因となりました。日経平均は1月29日のマイナス金利決定前の水準を下回って終わり、サプライズ緩和による上昇分が消失した形です。為替市場は1ドル=116円台まで円高に振れ、世界的な景気不透明感が高いなかリスク回避の圧力は根強い状況といえます。

しかし、日欧の追加金融緩和期待が今後もリスク資産を押し上げる可能性は高いといえます。日銀は必要に応じてマイナス金利の水準を見直すと明言しており、欧州中銀(ECB)は次回3月10日の理事会で追加緩和に踏み切る可能性を示唆しています。また、連邦準備制度理事会(FRB)も金融市場の混乱や世界経済の鈍化に懸念を示しており、3月15-16日の連邦公開市場委員会での利上げが見送られる公算もあるため、株価は徐々に持ち直しの動きが明確になると考えています。

当面は原油価格や米中景気の動向が株価の大きな変動要因になりそうです。他方、長期金利が低下するなか配当利回りやPERの割安感に着目した資金流入が期待されます。10-12月期米国企業決算は大半が事前予想を上回り堅調を維持しています。日本企業も原油安を反映し2016年度は1割強の増益が予想されており、金利低下効果による好循環が強まれば増益期待が膨らみ投資も拡大するでしょう。

今週はイエレンFRB議長の議会証言、ニューハンプシャー州予備選が注目です。

◆米国:10・11日にイエレンFRB議長が、米国経済見通しと政策方針について上下院で議会証言を行います。この議会証言は半期に一度行われ、金融政策の方向性に注目が集まります。利上げペースに対する市場との温度差をどの様に調整していくのかが焦点です。9日にニューハンプシャー州で大統領予備選挙が実施され、両党の候補者選びが注目です。12日の小売売上高は前月比小幅増が予想されていますが、ISM非製造業景況指数が低下しているだけに下振れが懸念されます。

◆ユーロ圏:12日の10-12月期実質GDPは前期比+0.2%と増加見通しですが、1月ユーロ圏PMIが53.6(←12月54.3)に低下するなど足元減速感がみられます。3月にECBは政策見直しを示唆しており、金融緩和策が強化される見込みです。

◆日本:マイナス金利政策は16日から実施、マイナス金利の対象となる当座預金は10兆円程度になる見込み、その後年内は10〜30兆円(当座預金の1割前後)になる模様です。1月景気ウォッチャー調査は50割れが見込まれ、15日に公表される10-12月期実質GDPは前期比年率▲1%程度のマイナスが予想されています。

◆豪州:先週、中銀は金融政策会合で現状の政策を維持、市場の先行き利下げ観測は後退しています。9日の企業景況感や10日の消費者信頼感でマインドが改善すれば景気堅調から緩和観測が後退し豪ドルは底堅さを増すでしょう。(向吉)

今週・来週の主要経済指標と政治スケジュール

2/8(月)

(日)12月 現金給与総額(速報、前年比)
11月:0.0%
12月:+0.1%
(日)12月 経常収支(季調値)
11月:+1兆4,235億円
12月:+1兆6,354億円
(日)1月 景気ウォッチャー調査
現状 12月:48.7、1月:(予)48.4
先行き 12月:48.2、1月:(予)48.4

2/9(火)

(米)ニューハンプシャー州予備選挙
(豪)1月 NAB企業景況感指数
12月:+7
1月:(予)NA

2/10(水)

(日)1月 国内企業物価(前年比)
12月:▲3.4%
1月:(予)▲2.8%
(米)イエレンFRB議長議会証言
(下院金融サービス委員会)
(豪)2月 消費者信頼感指数
1月:97.3
2月:(予)NA

2/11(木)

(米)イエレンFRB議長議会証言
(上院銀行委員会)
(欧)ユーロ圏財務相会合(ブリュッセル)

2/12(金)

(米)1月 小売売上高(前月比)
12月:▲0.1%
1月:(予)+0.1%
(米)2月 ミシガン大学消費者信頼感指数(速報)
1月:92.0
2月:(予)92.5
(欧)10-12月期 実質GDP(1次速報、前期比)
7-9月期:+0.3%
10-12月期:(予)+0.2%
(欧)EU財務相理事会(ブリュッセル)

注)上記の日程及び内容は変更される可能性があります。

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