“金融環境見通し変化も、有望銘柄への見方は変わらず”
- 7/31~8/2の3日間を経て、米国株市場を取り巻く環境も大きく変わった。7/31に結果発表の米FOMC(連邦準備制度理事会)では、米FRB(連邦準備制度理事会)による9月の0.25%利下げの可能性が高まったに過ぎなかったが、8/1に米ISM(サプライマネジメント協会)が発表した7月の製造業景況感指数が46.8と悪化。更に、8/2発表の7月の雇用統計では失業率が4.3%と6月の4.1%から上昇。9月の0.5%利下げ、年内合計1.25%の利下げ見通しがが一挙に高まった。「失業率の3ヵ月移動平均が過去12ヵ月間の最低値から0.5ポイント超上昇した場合、景気後退に陥る可能性が高まる」という「サーム・ルール」が成立したとして、相対的に景気敏感銘柄の影響を受けやすいダウ工業株30種平均の終値が前日比610ドル安となった。サーム・ルールは過去50年のデータで検証した場合に完璧な有効性を示しているとされるが、市場が過剰に反応した可能性もある。5日発表の7月の米ISM非製造業景況指数(6月実績:48.8、市場予想:51.0)の動向が注目されよう。
- 為替の円高ドル安が急速に進み、円調達・ドル転換で主力米国株に投資する形の「円キャリー取引」の解消・巻き戻しが起こりやすくなっている。5日の日経平均株価は終値が前日比12.4%安の3万1458円と歴史的大幅安となった。5日以降の米国株市場に影響を与える可能性も考慮されよう。
- 米国株の主要銘柄にも変調が見られる。米半導体インテル(INTC)の株価終値が2日、前日比26%下落。業績悪化と人員削減を受けて売りが広がった。ただ、インテルは競合他社と比べてAI半導体の開発で出遅れていたことから、生成AI(人工知能)で先行している他の半導体企業がつられて売られる理由には乏しい。AI半導体で主役のエヌビディア(NVDA)も次期AI半導体の「ブラックウエル」が設計上の不備で遅れる見込みと報道された。それでも、アルファベット(GOOGL)やマイクロソフト(MSFT)、アマゾン・ドット・コム(AMZN)など大型ITハイテク企業が生成AIへの投資に注力し過剰投資が懸念されて株価が売られやすくなっている中では、エヌビディアの優位性は維持されよう。その点、エヌビディアをAI半導体で追撃するアドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD)には「追うものの強み」もありそうだ。
- アップル(AAPL)も著名投資家バフェット氏率いる投資会社が4-6月にその保有をほぼ半減させたと報じられた。ただ、アップルは次世代「iPhone16」を今年後半に少なくとも9,000万出荷を目指し、サプライヤーやパートナー企業に対し出荷台数で前機種に対し約1割増加を目標とするなど強気だ。「エッジAI」の恩恵を受けるAI半導体銘柄は引き続き有望だろう。(笹木)
- 8/6号は、アドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD)、アーム・ホールディングス(ARM)、ICICI銀行(IBN)、3M(MMM)、ペイパル・ホールディングス(PYPL)、クアルコム(QCOM)を取り上げた。
ウィークリーストラテジー
S&P500業種別およびダウ平均構成銘柄騰落率(8/2現在)
主要企業の決算発表予定
| 8月6日(火) | フォーティネット、イルミナ、アムジェン、デボン・エナジー、インターナショナル・フレーバー&フレグランス、アシュラント、モザイク、ダビータ、エアビーアンドビー、アクソン・エンタープライズ、ステリス、ウィン・リゾーツ、Constellation Energy Corp、センプラ、フォックス、エクスペディターズInt'lオブワシントン、ゾエティス、アイデックスラボラトリーズ、ヘンリー・シャイン、グローバルファウンドリーズ、マラソン・ペトロリアム、バクスターインターナショナル、ビルダーズ・ファースト・ソース、デューク・エナジー、フィデリティナショナルインフォメーションサービシズ、ジェイコブズ・ソリューションズ、バルカン・マテリアルズ、ケンビュー、トランスダイム・グループ、マーケットアクセス・ホールディングス、ウーバー・テクノロジーズ、トリンブル、ブロードリッジ・ファイナンシャル・ソリューションズ、スーパー・マイクロ・コンピューター、ヤム・ブランズ、モルソン・クアーズ・ビバレッジ、キャタピラー |
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| 8月7日(水) | CFインダストリーズ・ホールディングス、オキシデンタル・ペトロリアム、マケッソン、アトモス・エナジー、エクイニクス、マラソン・オイル、ワーナーブラザース・ディスカバリー、コアペイ、モンスター・ビバレッジ、ラルフローレン、CVSヘルス、ウォルト・ディズニー・カンパニー、バイオテクネ、ヒルトン・ワールドワイド・ホールディングス、チャールズリバー・ラボラトリーズIntl、エマソン・エレクトリック、ナイソース、ロックウェル・オートメーション、グローバル・ペイメンツ、ジンマー・バイオメット・ホールディングス、コカ・コーラ・ユーロパシフィック・パートナーズ |
| 8月8日(木) | アカマイ・テクノロジーズ、テイクツー・インタラクティブ・ソフトウエア、エクスペディア・グループ、インシュレット、ザ・トレードデスク、ニューズ・コーポレーション、パラマウント・グローバル、ソルベンタム、ギリアド・サイエンシズ、ビアトリス、EPAMシステムズ、データドッグ、ビストラ・コープ、NRGエナジー、マーティン・マリエッタ・マテリアルズ、イーライリリー、パーカー・ハネフィン |
| 8月9日(金) | エバジー |
| 8月12日(月) | バリック・ゴールド |
| 8月13日(火) | ホーム・デポ、アムコー |
主要イベントの予定
| 8月5日(月) |
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|---|---|
| 8月6日(火) |
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| 8月7日(水) |
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| 8月8日(木) |
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| 8月12日(月) |
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| 8月13日(火) |
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- ※Bloombergをもとにフィリップ証券作成
銘柄ピックアップ
アドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD)市場:NASDAQ・・・2024/10/31に2024/12期3Qの決算発表を予定
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アーム・ホールディングス(ARM)市場:NASDAQ・・・2024/11/8に2025/3期2Q(7-9月期)の決算発表を予定
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ICICI銀行(IBN)市場:NYSE・・・2024/10/21に2025/3期2Q(7-9月期)の決算発表を予定
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3M(MMM)市場:NYSE・・・2024/10/24に2024/12期3Q(7-9月期)の決算発表を予定
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ペイパル・ホールディングス(PYPL)市場:NYSE・・・2024/11/1に2024/12期3Q(7-9月)の決算発表を予定
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クアルコム(QCOM)市場:NASDAQ・・・2024/11/1に2024/9期4Q(7-9月)の決算発表を予定
(注)日足の始値と終値をローソク足で表示。「始値>終値(陰線)」なら緑、「始値<終値(陽線)」なら赤。 |
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- (※)決算発表の予定は8/2現在であり、変更される可能性があります。
過去の「銘柄ピックアップ」パフォーマンス検証






