“米大統領選が本線~ドリル・ベイビー・ドリルと製造業大国”
- ようやく、と言うべきか、米大統領選の動向が米国株式相場の大本線となりつつある。日本時間22日の朝、バイデン大統領が再選を断念し選挙戦からの撤退を表明。来月の19-22日開催の民主党全国大会までにどのようなプロセスを経て後継候補が決まるのか定かではない一方、共和党サイドは、大統領候補の指名受託演説でトランプ前大統領が不法移民の流入抑制とあわせ、「ドリル・ベイビー・ドリル(石油の大量生産)」と呼ばれる、石油・ガス採掘の規制緩和を再重要課題の一つに挙げた。
- 8日には共和党の政策綱領が党全国委員会で承認され、「速やかに達成する20の約束」と「10の政策方針」が公表された。その「20の約束」の中には、「インフレを終わらせ、米国に再び手頃な価格をもたらす」、「米国を世界有数のエネルギー生産国にする」、「アウトソーシングをやめ、米国を製造大国にする」、「電気自動車(EV)の義務化を中止し、高コストで負担の大きい規制を削減する」といった公約が盛り込まれている。
- 石油・ガス採掘の規制緩和ではエクソン・モービル(XOM)やシェブロン(CVX)など大手石油・エネルギー企業だけでなく、ハリバートン(HAL)やベーカー・ヒューズ(BKR)、アスペン・テクノロジー(AZPN)ほか、大手エネルギー企業を顧客としたサービスを提供する企業が注目される。他方、再生可能エネルギー普及促進は補助金の削減など、バイデン政権から180度転換する可能性がある点は要注意だろう。
- 「アウトソーシングをやめ、米国を製造大国にする」という公約からは、工場生産の国内回帰を進めることから工場建設のための建設機械ほかインフラ関連銘柄が引き続き注目されよう。反面、トランプ氏が、生成AI(人工知能)に関連する先端半導体の受託製造を一手に担う台湾積体電路製造・TSMC(TSM)について「米国から半導体ビジネスを奪う」存在とみなし、米国による台湾への防衛義務と天秤に掛けるスタンスを示したことは軽視できないだろう。エヌビディア(NVDA)やアップル(AAPL)をはじめ、TSMCに半導体製造をアウトソースする大型ハイテク・半導体銘柄を巻き込んだ株価調整・下落は、「ドリル・ベイビー・ドリル」と「製造業の国内回帰」といった政策とトレード・オフの関係にならざるを得ない、副作用として容認を余儀なくされる懸念も残る。
- 「グレート・ローテーション」は、米FRB(連邦準備制度理事会)による利下げがラッセル2000指数を構成するような中小型銘柄へのシフトを伴うこと、および、共和党の政策綱領に沿った「トランプ・トレード」に伴う物色対象銘柄群の入れ替えの二点を大きな柱とすることになりそうな模様だ。(笹木)
- 7/23号は、ボール(BALL)、フォード・モーター(F)、ファスナル(FAST)、DirexionデイリーS&P石油・ガス探鉱・生産ブル2倍ETF(GUSH)、SLB(SLB)、ユナイテッド・レンタルズ(URI)を取り上げた。
ウィークリーストラテジー
S&P500業種別およびダウ平均構成銘柄騰落率(7/19現在)
主要企業の決算発表予定
| 7月23日(火) | パッケージング・コープ・オブ・アメリカ、チャブ、テキサス・インスツルメンツ、テスラ、ビザ、シーゲイト・テクノロジー・HD、アルファベット、コスター・グループ、EQT、エンフェーズ・エナジー、キャピタル・ワン・ファイナンシャル、パルトグループ、クエスト・ダイアグノスティクス、HCAヘルスケア、ダナハー、パッカー、コムキャスト、コカ・コーラ、MSCI、ジェニュイン・パーツ、フリーポート・マクモラン、A.O.スミス、ペンテア、ムーディーズ、シャーウィン・ウィリアムズ、ロッキード・マーチン、インベスコ、NVR、ゼネラル・エレクトリック、フィリップ・モリス・インターナショナル、エイブリィ・デニソン、ゼネラル・モーターズ、キンバリー・クラーク、ユナイテッド・パーセル・サービス(UPS) |
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| 7月24日(水) | IBM、モリーナ・ヘルスケア、ウエイスト・マネジメント、リパブリック・サービシズ、ニューモント、サービスナウ、インビテーション・ホームズ、アライン・テクノロジー、KLA、ローリンズ、ユニバーサル・ヘルス・サービシズ、テラダイン、アメリプライズ・ファイナンシャル、タイラー・テクノロジーズ、ユナイテッド・レンタルズ、グローブライフ、エドワーズライフサイエンス、レイモンド・ジェームズ・ファイナンシャル、ラスベガス・サンズ、オライリー・オートモーティブ、チポトレ・メキシカン・グリル、フォード・モーター、ラム・ウェストン・HD、CMEグループ、AT&T、アンフェノール、オールド・ドミニオン・フレイト・ライン、インターナショナル・ペーパー、ウェスティングハウスエアブレーキ・テクノロジーズ、フォーティブ、ゼネラル・ダイナミクス、サーモフィッシャーサイエンティフィック、ローパー・テクノロジーズ、ファイサーブ、アレジオン、ボストン・サイエンティフィック、TEコネクティビティ、オーチス・ワールドワイド、ネクステラ・エナジー、GEベルノバ、インターパブリック・グループ、テレダイン・テクノロジーズ |
| 7月25日(木) | ジュニパーネットワークス、ベーカー・ヒューズ、ウェアーハウザー、エジソン・インターナショナル、デクスコム、モホーク・インダストリーズ、ノーフォーク・サザン、ベラルト、シンシナティ・ファイナンシャル、L3ハリス・テクノロジーズ、ハートフォード・ファイナンシャル・サービシズG、アーサー・J・ギャラガー、デッカーズ・アウトドア、イーストマン・ケミカル、プリンシパル・ファイナンシャル・グループ、ベリサイン、ユニオン・パシフィック、バレロ・エナジー、ノースロップ・グラマン、プール、マスコ、ナスダック、キューリグ・ドクターペッパー、サウスウエスト航空、ダウ、ハネウェル・インターナショナル、LKQ、CMSエナジー、RTX、アッヴィ、トラクター・サプライ、ウィリス・タワーズ・ワトソン、PG&E、ハズブロ、ウエスト・ファーマシューティカル・サービシズ、アメリカン航空グループ、ドーバー、キャリア・グローバル、DTEエナジー、アストラゼネカ |
| 7月26日(金) | フランクリン・リソーシズ、チャーター・コミュニケーションズ、3M、コルゲート・パルモリーブ、ティー・ロウ・プライスG、ブリストルマイヤーズ スクイブ、センティーン、エーオン |
| 7月29日(月) | ホロジック、SBAコミュニケーションズ、ウェルタワー、F5、マクドナルド、リビティ、ロウズ、オン・セミコンダクター |
主要イベントの予定
| 7月23日(火) |
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| 7月24日(水) |
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| 7月25日(木) |
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| 7月26日(金) |
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| 7月29日(月) |
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- ※Bloombergをもとにフィリップ証券作成
銘柄ピックアップ
ボール(BALL)市場:NYSE・・・2024/8/1に2024/12期2Q(4-6月)の決算発表を予定
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フォード・モーター(F)市場:NYSE・・・2024/7/25に2024/12期2Q(4-6月期)の決算発表を予定
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ファスナル(FAST)市場:NASDAQ・・・2024/10/11に2024/12期3Q(7-9月期)の決算発表を予定
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DirexionデイリーS&P石油・ガス探鉱・生産ブル2倍ETF(GUSH)市場:NYSEArca
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SLB(SLB)市場:NYSE・・・2024/10/21に2024/12期3Q(7-9月)の決算発表を予定
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ユナイテッド・レンタルズ(URI)市場:NYSE・・・2024/7/24に2024/12期2Q(4-6月)の決算発表を予定
(注)日足の始値と終値をローソク足で表示。「始値>終値(陰線)」なら緑、「始値<終値(陽線)」なら赤。 |
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- (※)決算発表の予定は7/19現在であり、変更される可能性があります。
過去の「銘柄ピックアップ」パフォーマンス検証






