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2017-11-22 18:06:54

マーケット > レポート > 米国ウィークリー・マンスリー >  “株高続くなかの銘柄選択!”

“株高続くなかの銘柄選択!”

2017/11/07
提供:フィリップ証券株式会社
リサーチ部:庵原 浩樹、増渕 透吾

“株高続くなかの銘柄選択!”

  • 10月の雇用統計は、非農業部門雇用者数が前月比26.1万人増に留まったが、実質でほぼ市場予想になったと見られる。失業率は4.1%と2000/12の3.9%以来歴史的低水準、平均時給は前年同月比2.4%増と9月から低下したが、ハリケーンの影響の反動などであり、総じて労働市場は好調だったと言えよう。
    11月末からのクリスマス商戦本格化で、消費関連各社は大量の臨時雇用者確保を目指しており、アマゾン・ドット・コム(AMZN)が12万人、宅配など世界最大の小口貨物のユナイテッド・パーセル・サービス(UPS)が9.5万人、米百貨店最大手のメーシーズ(M)は8万人を予定。労働市場の引き締まりが進み、今後の賃金上昇に弾みがつく可能性もあろう。

  • 2017/3Q(7-9月)決算は、11/3現在でS&P500社のうち407社が発表を終え、増益率は株数加重平均で前年同期比7.6%増、市場予想を上回った企業は31社とサプライズ比率は74.0%。前年同期は72.5%であった。業種別では、急回復のエネルギーが同2.5倍、ハイテクが同21.7%増、素材が同11.4%増などとなっている。サブセクターではエネルギーを除き、半導体が同24.7%増、ソフトウエア・サービスが同21.3%増、テクノロジー・ハードウェア及び機器が同20.3%増と全ハイテク・サブセクターが20%超の増益となった。
    11/3現在、NYダウ、S&P500、ナスダックの主要3指数は揃って最高値を更新し、SOXは終値で最高値の1,332.73(2000/3/10)が視野に入った。大幅高となった過去約1ヵ月の株式市場では、大型株、ハイテクへの資金流入が顕著である。S&P500の24業種分類で、半導体・同製造装置、テクノロジー・ハードウェア及び機器、ソフトウエア・サービスが増益率に応じて上昇率は大きい。個別には、インテル(INTC)マイクロソフト(MSFT)アップル(AAPL)などNYダウ構成銘柄が大幅高。アマゾン(AMZN)に押され気味の小売では、ネット販売強化などで対抗するウォルマート・ストアーズ(WMT)も市場の高い評価を得ている。また、PER水準などからマイクロン・テクノロジー(MU)、金融規制緩和に前向きとされるFRBのパウエル理事の次期議長指名から、JPモルガン・チェース(JPM)モルガン・スタンレー(MS)など大手金融にも注目したい。(庵原)

  • 11/7号ではアップル(AAPL)フェイスブック(FB)マスターカード(MA)モザイク(MOS)モルガン・スタンレー(MS)マイクロン・テクノロジー(MU)を取り上げた。

ウィークリーストラテジー

S&P500業種別およびNYダウ構成銘柄の騰落率(11/3現在)

主要企業の決算発表予定

11月7日(火)コーチ、BMW
8日(水)スクエア、21世紀フォックス、クレディ・アグリコル、ABNアムロ
9日(木)ディズニー、メーシーズ、ニューズ、エヌビディア、アディダス、コメルツ銀
10日(金)ミタル、アリアンツ

主要イベントの予定

11月7日(火)
  • 9月の求人件数、消費者信用残高
  • FRBのクオールズ銀行監督担当副議長、講演
  • トランプ大統領、韓国訪問
  • 9月のユーロ圏小売売上高
  • EU財務相理事会(ブリュッセル)
  • 独9月の鉱工業生産
  • 中国10月の外貨準備高
  • 豪中銀、政策金利発表
8日(水)
  • トランプ大統領、中国訪問
  • 中国 10月の中国貿易収支
  • APEC閣僚会議(ベトナム・ダナン)
9日(木)
  • 新規失業保険申請件数(4日終了週)、
  • 9月の卸売在庫
  • ECB、経済報告発表、欧州委員会、経済見通し発表
  • 中国10月消費者物価指数、中国10月生産者物価指数
10日(金)
  • 11月のミシガン大学消費者マインド指数(速報値)
  • 10月の財政収支
  • 中国経済全体ファイナンス規模、新規融資、マネーサプライ(10月、15日までに発表)
  • APEC首脳会議(ベトナム ・ダナン、11日まで)
11日(土)
  • 中国「独身の日」セール
  • ※Bloombergをもとにフィリップ証券作成

銘柄ピックアップ

アップル(AAPL) ・・・2018/1/29に2018/9期1Q(10-12月)の決算発表を予定

  • 1974年にコンピューターの製造で創業。現在はiPhone、iPod、iPad、パソコンのMacなどを主力製品として世界に展開している。また、ソフトウェアの開発、周辺機器の製造も手掛ける。
  • 2017/9期4Q(7-9月)は、売上高が前年同期比12.2%増の525.79億USD、純利益が同18.9%増の107.14億USDであった。EPSは2.07USDで、市場予想の1.87USDを上回った。9月下旬に発売した新製品やアップルストアを中心とするサービス等が寄与し、4四半期連続の増収。
  • 2018/9期1Q(10-12月)の会社計画は、売上高が840-870億USD、粗利益率38-38.5%である。2018/9期1Qでは、売れ行きの好調なiPhoneの新機種「iPhoneX(テン)」の売上高が反映される見通しである。2018/9通期の市場予想は、売上高が前期比18.7%増の2,721.42億USD、当期利益が同18.8%増の574.48億USD、EPSは11.42USDである。(増渕)

フェイスブック(FB) ・・・2018/1/18に2017/12期4Q(10-12月)の決算発表を予定

  • 2004年マーク・ザッカーバーグCEOら当時ハーバード大学の学生がサービスを開始。無料の登録制SNSで、13歳以上が登録できる。ソーシャルネットワーク・ウェブサイトを運営し、スマホやPCによりユーザー間で情報、写真、ビデオなどを共有できるサービスを提供する。
  • 2017/12期3Q(7-9月)は、売上高が前年同期比48.8%増の101.42億USD、純利益が同79.2%増の47.07億USD。EPSは1.59USDで、市場予想の1.28USDを上回った。2017/9時点での月間利用者数が前年同期比16%増の20.07億人となったことが寄与し、広告収入が好調。
  • 2017/12通期市場予想は、売上高が前期比45.0%増の400.71億USD、当期利益が同66.4%増の169.55億USD、EPSは5.81USDである。Instagramの利用者数も5億人突破。(増渕)

マスターカード(MA) ・・・2018/1/15に2017/12期4Q(10-12月)の決算発表を予定

  • 1966年に設立したクレジットカードの国際ブランド。金融機関のクレジット、デビットに関する各種サービスを提供するほか、クレジットの決済処理、電子マネー、ATMなども手掛ける。
  • 2017/12期3Q(7-9月)は、売上高が前年同期比18.0%増の33.98億USDで過去最高、純利益が同20.8%増の14.30億USDであった。EPSは1.34USDで、市場予想の1.23USDを上回った。マスターカードの利用額は欧州と米国で伸び、同11%増の9,810億USDだった。
  • 2017/12通期の市場予想は、売上高が前期比17.0%増の126.10億USD、当期利益が同19.8%増の48.64億USD、調整後EPSは4.56USDである。英決済サービス事業者ボーカリンクの買収を足掛かりに、急成長を続ける電子決済市場への参入も期待される。(増渕)

モザイク(MOS) ・・・2018/2/20に2017/12期4Q(10-12月)の決算発表を予定

  • 2004年に農業大手カーギルの肥料部門と肥料・鉱産のIMCグローバルの合併に伴い設立。リン酸塩の採掘では世界最大手。主に濃縮リン酸塩、炭酸カリウムなどの肥料を提供。
  • 2017/12期3Q(7-9月)は、売上高が前年同期比1.7%増の19.84億USD、純利益が同5.8倍の2.27億USDであった。調整後EPSは0.43USDで、市場予想の0.18USDを上回った。
  • 2017/12期4Q(10-12月)会社計画は、リン酸塩の販売量見通しが前年同期250トンに対し230-260トン、カリウムが同200トンに対し190-220トンである。通期市場予想は、売上高が前期比0.6%減の71.18億USD、当期利益が同16.1%増の3.45億USD、調整後EPSは0.92USDである。同社はフロリダ州の肥料工場の稼働停止を発表。利鞘拡大が期待される。(増渕)

モルガン・スタンレー(MS) ・・・2018/1/15に2017/12期4Q(10-12月)の決算発表を予定

  • 1924年設立の世界的な投資銀行。世界各地で多角的金融サービスを提供する。個人、法人、投資銀行などの顧客を対象に、国際的な証券業務、資産運用事業なども手掛ける。
  • 2017/12期3Q(7-9月)は、営業収益が前年同期比3.2%増の91.97億USD、純利益が同11.5%増の17.81億USDであった。調整後EPSは0.87USDで、市場予想の0.81USDを上回った。債券トレーディング収入は減少したが、ウェルスマネジメント部門が全体を押し上げた。
  • 2017/12通期の市場予想は、営業収益が8.8%増の376.93億USD、当期利益が同10.6%増の66.11億USD、調整後EPSは3.58USDである。金融規制緩和の恩恵にも期待。(増渕)

マイクロン・テクノロジー(MU) ・・・2017/12/19に2018/8期1Q(9-11月)の決算発表を予定

  • 1978年創業の半導体業界の世界トップ企業の一角。DRAM、NAND、NOR型フラッシュメモリーなどの高性能メモリー技術を幅広く持ち、特許所有数は2.6万件超。世界18ヵ国に展開し、従業員は3万人以上。自動車、コネクテッドホーム、産業用機械向けなどサービスを提供。
  • 2017/8期4Q(6-8月)は、売上高が前年同期比90.8%増の61.38億USD、純利益は23.68億USDと黒字転換。売上高、純利益ともに過去最高を更新した。調整後EPSは2.02USDと市場予想の1.84USDを上回った。販売数量、販売価格ともに伸びたことが寄与した。
  • 2018/8期1Q(9-11月)会社計画は、売上高が61-65億USD、調整後EPSは2.09-2.23 USDである。10/31にサムスン電子がDRAMの市場シェア拡大よりも利益最大化に集中すると表明。需給見通しの改善が期待される。2018/8通期市場予想は売上高が前期比21.9%増の247.76億USD、当期利益が同70.0%増の86.52億USD、調整後EPSは7.79USDである。(増渕)
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