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2019-09-20 18:33:51

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“金融政策、原油価格と2016年のマーケット展望”

2015/12/22
提供:フィリップ証券株式会社
リサーチ部:庵原 浩樹、袁 鳴

ウィークリーストラテジー

S&P500業種別およびNYダウ構成銘柄の騰落率(12/18現在)

“金融政策、原油価格と2016年のマーケット展望”

  • 12/16、FRBはFOMCで9年半ぶりとなる利上げを全会一致で決定した。2008/9のリーマン・ショック後、バーナンキ前FRB議長は2008/11から大規模な資金供給を行う量的緩和(QE1、QE2、QE3)を行ってきたが、イエレンFRB議長が2014/10にQE3を終了させた。経済動向からやや遅きに失した感もあるが量的緩和終了後、1年以上の時間をかけて市場との対話を行い、イエレン議長は金融正常化への軌道修正を行うことに成功したと言えよう。
    失業率は2009/10当時の10.0%から2015/11には5.0%とほぼ完全雇用に近い水準まで改善。平均時給は2009/12に前年同月比1.8%増に落ち込むなど軒並み同2%を割り込んでいたが、2015/10には同2.5%増、2015/11は同2.3%増と改善。一方で、FRBが目指す物価上昇率2%に対してPCEコア(個人消費支出コアデフレーター)は2015/10で同1.3%上昇に留まっている。
  • 原油や商品の市況安が間接的にも直接的にも影響し、2015年の米国株は年初来パフォーマンスがマイナス圏に沈んだ状況にある。12/18現在、S&P500、NYダウはそれぞれ▲2.59%、▲3.90%、S&P500の10業種別ではエネルギーが▲25.25%、素材も▲12.58%と大幅な下落となっている。40年振りとなる米国の原油輸出解禁もあって供給過剰が続く原油価格の軟調な展開が続き、米国株の重石となる可能性はあろう。
    ただ、エネルギーセクターの業績改善も見込まれ12/18現在のBloomberg集計によれば、S&P500構成企業の増益率は2015/12期の前期比0.6%減に対して2016/12期は同7.1%増と増益に転じる見通しである。金利上昇は見込まれるが緩やかであり、企業業績の改善が2016年の米国株を押し上げる可能性は考えられよう。S&P500の2015/12期予想PERは約16-18倍のレンジで推移。2016/12期予想PERの18倍程度を前提に、2016年のS&P500は約2,270(12/18現在の2,005.55から約13%の上昇)と高値更新もあると予想する。2016/12期の増益率見通しでは、ネット販売や自動車など一般消費財・サービスや医薬品、バイオなどヘルスケアは引き続き2桁増益が見込まれ、金融は増益率の拡大が見込まれており、関連銘柄に注目したい。(庵原)
  • 12/22年末号ではアマゾン・ドット・コム(AMZN)アムジェン(AMGN)フェイスブック(FB)JP モルガン(JPM)ビザ(V)を取り上げた。

企業決算の予定

22日(火)ナイキ、マイクロン・テクノロジー

主要イベントの予定

22日(火)
  • 7-9月期GDP(確報値)
  • 10月のFHFA住宅価格指数
  • 11月の中古住宅販売件数
  • 中国11月の景気先行指数
  • トルコ中銀金融政策決定会合
23日(水)
  • 米のMBA住宅ローン申請指数(12/18終了週)
  • 11月の耐久財受注
  • 11月の個人所得・個人支出
  • 11月の新築住宅販売件数
  • 12月のミシガン大学消費者マインド指数(確定値)
24日(木)
  • 新規失業保険申請件数(12/19終了週)
  • ブルームバーグ消費者信頼感指数(20日終了週)
  • 米国とドイツ市場は休場、英国とフランス市場は短縮取引
25日(金)
  • クリスマスで米国、ドイツ、英国、フランス、香港などは休場
28日(月)
  • 中国11月の先行指数
  • ※Bloombergをもとにフィリップ証券作成

銘柄ピックアップ

  • 1994年設立のオンライン販売会社。書籍、音楽関連、PC、電子機器、家屋、庭園向け製品、食品、ファッション関連などを販売。2007年よりキンドル(電子書籍端末)を販売している。
  • 2015/12期3Q(7-9月)は売上高が前年同期比23.2%増の253.6億USD、純利益は前年同期の▲4.4億USD から7,900万USDの黒字に転じた。EPSは0.17USDと市場予想の▲0.13USDを上回った。北米市場の売上高が拡大したほか、クラウドサービス「AWS」事業が好調だった。
  • 2015/12期4Q(10-12月)の会社計画は売上高が前年同期比14%-25%増の335.0億-367.5億USDである。営業利益の予想中央値6.8億USD(0.8億-12.8億USD)は前年同期の5.9億USDを上回る見通し。新聞報道によれば、同社は自社で商品の空輸業務を行うため、複数の企業から航空機25機をリースする計画で、来年年初に空輸サービスの立ち上げに着手する可能性がある。輸送や配送の管理を強化する方針で、同社の業績動向に注目したい。(袁)
  • 1980年に創業した世界最大の独立系バイオテクノロジー企業。DNA(遺伝子組み換え)技術や分子生物学的技術を軸に医薬品の開発、製造、販売を行っている。
  • 2015/12期3Q(7-9月)は売上高が前年同期比13.8%増の57.2億USD、純利益は同49.8%増の18.6億USD。EPS は2.72USD と市場予想の2.38USDを上回った。関節リウマチ治療薬「エンブレル」の販売が好調だったほか、コスト削減策も奏功し研究開発費の減少などが寄与した。
  • 同社は2015/12通期の売上高を従来予想の211億-214億USDから214億-216億USDへ、EPSは従来予想の9.55-9.80USDから9.95-10.10USDへそれぞれ上方修正。2016/12通期は売上高が217億-223億USD、EPSが10.35-10.75USDを会社側は見込む。また、同社は2016/12期1Q(1-3月)の四半期配当を1株当たり0.79USDから1.00USDに増配する計画を表明した。2016年の自社株購入枠は20億-30億USDを設定、株価の動向に注目したい。(袁)
  • 2004年にマーク・ザッカーバーグCEO ら当時ハーバード大学の学生がサービスを開始。登録制のSNS で無料のサイト、13歳以上が登録できる。ソーシャルネットワーク・ウェブサイトを運営し、ユーザー間で情報、写真、ウェブサイトリンク、ビデオなどの共有技術も開発する。
  • 2015/12 期3Q(7-9月)は、売上高が前年同期比40.5%増の45.0億USD、売上高の大半を占める広告収入が同45.4%増の43.0億USDと好調であった。純利益は同11.2%増の9.0億USDと何れも四半期として過去最高を更新。世界の月間利用者数は同14.0%増の15.5億人となった。
  • 会社側は2015/12通期の費用を2014年比55-70%増と見込み、データセンターの増強を中心とする設備投資は27億-32億USDを計画。また、写真共有アプリケーションの「インスタグラム」、メッセージアプリの「メッセンジャー」と「ワッツアップ」に向けた機能の開発・拡充を目指している。(袁)
  • 1799年に設立した商業・投資銀行を運営する老舗の銀行グループ。投資銀行、トレジャリーサービス、証券、資産管理、商業銀行業務、住宅金融などのサービスを提供している。
  • 2015/12 期3Q(7-9月)は、売上高に当たる営業収益が前年同期比6.4%減の235.4億USDとなったが、純利益は同22.3%増の68.0億USDだった。EPS は1.68USD と市場予想の1.39USD を上回った。純営業収益は、債券トレーディング業務や住宅金融業務の低迷が続いているが、税制上の利益押し上げ要因や経費削減で増益を確保した。
  • FRBは12/16のFOMCでFF金利誘導目標を0-0.25%から0.25-0.50%に引き上げた。緩やかながら今後も利上げが予想されており、同社の利ザヤ拡大や今後の収益環境の改善が見込まれる。また、同社は米オンデック・キャピタルと提携し、中小企業向けのオンライン融資サービスに参入する計画。オンライン融資会社による米国の中小企業向け融資額は2020年に大幅に増加すると見込まれ、新分野での事業展開に注目したい。(袁)
  • 1958年創業。決済システム、電子支払ネットワークを運営する世界最大手のカード会社。商店、金融、企業などの相互決済やデータ転送など商取引サービスを提供している。
  • 2015/9期4Q(7-9月)は売上高に当たる営業収入は前年同期比10.6%増の35.7億USD、純利益は同40.9%増の15.1億USD。訴訟に関連した引当金の負担が軽減したことが増益の主因で、決済件数も増加した。調整後EPSは0.62USDと市場予想の0.63USDを下回った。
  • 同社は欧州のビジネスを強化するため、元子会社のビザ・ヨーロッパを最大212億EURで買収すると発表し、欧州での事業拡大が期待される。2016/9通期の会社計画で、同社は新たに50億USDの自社株買いの方針を示したほか、4Qの配当を従来計画に比べて17%引き上げた。株主還元強化もあり株価の動向に注目したい。(袁)
フィリップ証券株式会社

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