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2019-06-26 18:47:17

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“遠のいた利上げ見通しと注目セクター”

2015/10/06
提供:フィリップ証券株式会社
リサーチ部:庵原 浩樹、袁 鳴、北浦 優子

ウィークリーストラテジー

S&P500業種別およびNYダウ構成銘柄の騰落率(10/2現在)

“遠のいた利上げ見通しと注目セクター”

  • 14.2万人。10/2に発表された9月の非農業部門雇用者数の増加幅(前月比)に、多くの市場関係者は「目」を、「耳」を疑ったに違いない。9/24、イエレン議長はマサチューセッツ大学での講演で、「私自身も含めFOMC参加者の大半は、条件が達成されれば年内最初の利上げが行われ、緩やかなペースで引き締めが続く可能性が高いと現時点で予想している」とコメント。
    また、9/29のセントルイスの会議では、この数年で米経済に著しい改善が見られたとコメントしている。実際、9/16-17のFOMC以降の連銀総裁のコメントでは大半が年内利上げ支持の表明であり、米国経済の順調な進捗状況や10月利上げの可能性(ラッカー・リッチモンド連銀総裁、ウィリアムズ・サンフランシスコ連銀総裁)についての発言も聞かれた。しかし、10/2に発表された雇用統計以降、FRBの要人の発言はさすがに慎重なトーンとなっている。
  • コチャラコタ・ミネアポリス連銀総裁は、「9月により緩和的なスタンスを取っても完全に正当化されていただろう」とインタビューに答えている。ダドリー・NY連銀総裁は、「マクロプルデンシャル政策(バブル回避策)が必要なレベルから現状は程遠い」と利上げへの慎重な姿勢を示した。FRBの年内利上げスタンスを発信してきたイエレン議長だが、9/24の講演で「サプライズがなければ」との条件を提示している。イエレン議長にとって、20万人の市場予想を大きく下回り、7月、8月の雇用者数が下方修正された9月の雇用統計がサプライズとなった可能性は十分にあろう。9月のISM製造業景気指数も低下している。
    一方、9月の自動車販売は前年同月比15.8%増、年率換算で1,817万台と市場予想を上回り、2005/7以来10年ぶりの高水準となっている。ガソリン価格下落や低い金利水準が好調の要因として挙げられよう。10/2現在のBloomberg集計によれば、2015/12期3Q(7-9月)の自動車・同部品セクターの増益率見通しは29.5%と好業績が見込まれている。中国政府は9/29、特定の小型乗用車とSUVの購入にかかる税率を10/1から引き下げると発表。9月のOECD世界経済見通しでは、2015年の米国の経済成長率は2.4%と0.4ポイントもの上方修正となった。IMFの世界経済見通しにも注目したい。(庵原)
  • 10/6号では、ギリアド・サイエンシズ(GILD)ゼネラルモーターズ(GM)アルファベット(GOOGL)ジョンソン・エンド・ジョンソン(JNJ)アンダーアーマー(UA)を取り上げた。

主要企業の決算発表予定

6日(火)ヤム・ブランズ
7日(水)モンサント
8日(木)アルコア
13日(火)インテル、JPモルガン・チェース、ジョンソン・エンド・ジョンソン

主要イベントの予定

6日(火)
  • 8月の貿易収支
  • IMF世界経済見通し(WEO)公表、記者会見
  • EU財務相理事会
  • マイクロソフトがイベント開催、新製品発表見込み
8日(木)
  • FOMC 議事録(9/16-17分)
  • 新規失業保険申請件数(10/3終了週)
  • 9月ICSCチェーンストア売上高
  • G20財務相・中銀総裁会議(ペルー・リマ)
  • ECB理事会議事録(9/3分)
9日(金)
  • 9月の輸入物価指数
  • IMF世界銀行年次総会(11日まで、リマ)
  • アップルiPhone6s、6s Plusの販売国・地域拡大(メキシコ、ロシア、欧州など)
12日(月)
  • コロンブスデーの祝日(株式市場は通常通り)
  • ※Bloombergをもとにフィリップ証券作成

銘柄ピックアップ

  • 1987年に創立。遺伝子組み換えなどの技術を使い、生命に危険を及ぼす難病に対する治療法の研究、発見、開発、商品化を展開するバイオ製薬大手。
  • 2015/12期2Q(4-6月)は売上高が前年同期比26.2%増の82.4億USD、純利益が同22.9%増の44.9億USDとなり、EPS は3.15USD と市場予想の2.71USDを上回った。2014/12期4Qに米国と欧州で認可された新製品ハーボニ(C型肝炎治療薬)が、引き続き収益に貢献した。
  • 同社は2015/12通期会社計画を上方修正し、売上高を290-300億USD(期初計画は260-270億USD)とした。粗利益率は88-90%(同87-90%)を計画。上方修正は1Q決算発表時に続き2度目となった。自社株買いに加え、2Qからは1株当たり0.43USDの四半期配当金支払いを開始するなど株主還元にも積極的な姿勢は高く評価できよう。9/21、同社は6種のC型肝炎ウイルスの治療に対する第3段階の臨床実験が完成したと発表。同治療法の実用化が米食品医薬品局(FDA)の認可に向けて大きく進展しており、新治療法の登場に注目したい。(袁)
  • 1908年設立の米自動車メーカー最大手。乗用車・トラックの製造販売のほか、一般サービス、部品、アクセサリ、メンテ、サテライトラジオ、業務車用装置なども提供している。
  • 2015/12期2Q(4-6月)は売上高が前年同期比3.5%減の382億USD、純利益は同約4倍の11億USD。EPS は1.29USD と市場予想の1.06USD を上回った。為替要因が売上高を9億USD 押し下げたものの、コスト削減で利益率が向上し、大幅増益を達成した。
  • 同社は、2015/12通期の売上高が前期と比べて横ばいとなるものの、調整後EBIT とEBIT 利益率は改善すると見ている。9月の米新車販売台数は好調、同社の販売台数は12.5%増の25万1,310台と占有率首位を維持した。また、競合の独フォルクスワーゲンは排ガス不正問題を受けて今後の世界販売が減少すると見込まれ、同社の勢力拡大が期待される。(袁)
  • 1998年創業のインターネット検索最大手グーグルなどを傘下として2015/10に設立された持ち株会社。子会社を通じて主にウェブベースの検索、表示広告とツール、デスクトップとモバイルオペレーティングシステム、ハードウェア製品などを提供する。
  • グーグルが発表した2015/12期2Q(4-6月)業績は売上高が前年同期比11.1%増の177.3億USD、純利益は同17.3%増の39.3億USDとなった。EPSは6.990USDと、市場予想の6.726USDを上回った。モバイル広告とプログラマティック広告(プログラミングにより広告枠を自動で売買し、広告の出し手と買い手をマッチングする手法)が堅調で、主力の広告収入が伸びた。
  • 市場が拡大しているオンラインビデオ広告では、傘下の動画配信サイト「ユーチューブ」に恩恵が集まりそうだ。「ユーチューブ」の視聴時間は前年比で60%増加。特にモバイルからの利用が伸びており、視聴者数(18-49歳)でケーブルテレビ各局を上回る成長となった。(袁)
  • 1887年設立のヘルスケア関連製品、サービスを取り扱う大手会社。医薬品、医療器具、手術機器などの製造・販売を行い、家庭滅菌、スキン・ヘアケアなど日用品も販売している。
  • 2015/12期2Q(4-6月)は、ドル高の影響で売上高が前年同期比8.8%減の177.9億USD、一般消費者向け商品、製薬や医療器具の3部門は全て減収だった。一方、コスト削減策が奏功し純利益は同4.4%増の45.2億USD。EPSは1.71USDと市場予想1.67USDをやや上回った。
  • 2015/12通期の会社予想はEPSが6.10-6.20USDと従来予想の6.04-6.19USDから上方修正した。また、傘下の医薬品会社Janssen Pharmaceuticalを通じて2019年までに少なくとも10種類の新薬承認申請を目指し、新薬の年間売上高はいずれも10億USD規模に達すると予想。日用品などの販売が伸び悩んでおり、製薬事業の強化から業績拡大を狙う。(袁)
  • 1996年、メリーランド大学時代にアメリカンフットボール選手だった現CEOケビン・ブランク氏がメリーランド州・ボルチモアで創業。プレイヤー時代に着用したユニフォームの下のコットンシャツに代わる機能性の高いアンダーシャツの生産・販売を開始。クール・ドライ・軽量の機能を実現し、その後は寒さ対策の保温とドライ機能のシャツを開発し販売を拡大させた。
  • 2015/12期2Q(4-6月)は売上高が前年同期比28.5%増の7.8億USD。アパレル、シューズやアクセサリの3事業は全て2桁増収となった。一方、健康アプリ関連企業であるMyFitnessPal、Endomondoの買収、為替変動などの影響を受けて、純利益は同16.5%減の1,476.6万USD となった。ただ、EPS は0.07USD と市場予想の0.05USD を上回った。
  • 2015/12通期の会社計画は売上高が従来予想の37.8億USD から38.4億USD へ引き上げ、営業利益は従来予想の4.00億-4.08億USD から4.05億-4.08億USD に下限を上方修正。また、9 月からラグビーW 杯がイングランドで開催されている。米国も出場しており、強豪のウェールズなどと契約している同社にとって大きな宣伝効果が期待できそうだ。(袁)
フィリップ証券株式会社

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