SBI証券(オンライン総合証券最大手)−オンライントレードで株式・投資信託・債券を−

株価検索
  • ポートフォリオ
  • 取引
  • 口座管理
  • 入出金・振替

2024-04-24 00:40:18

マーケット > レポート > 米国ウィークリー・マンスリー >  “マーケットを惑わす雇用統計と今後の展望”

“マーケットを惑わす雇用統計と今後の展望”

2015/9/9
提供:フィリップ証券株式会社
リサーチ部:庵原 浩樹、袁 鳴、北浦 優子

ウィークリーストラテジー

S&P500業種別およびNYダウ構成銘柄の騰落率(9/4現在)

“マーケットを惑わす雇用統計と今後の展望”

  • 米国株は当面不安定な展開となりそうだ。9/4発表の8月の雇用統計は、市場参加者が9月利上げを確信するに足るデータではなかった。中国発の世界的な金融の混乱もあって9月のFOMC(9/16-17)で利上げが実施されるとの市場の見方は大きく低下している。しかし、堅調な労働市場のデータも確認されたため、マーケットの先行き不透明感は依然残ったままである。
    8月の雇用統計では、非農業部門雇用者数が前月比17.3万人増と市場予想の同21.7万人増を下回った。一方で6、7月分は上方修正され合わせて上方修正幅は4.4万人となった。2014年年初来の平均値でみると同24万人増強と節目の同20万人を大きく超えており、良好な状況と言うことができよう。また、FRBが重視する賃金は平均時給が前月比0.3%増(市場予想と7月の実績は同0.2%増)、前年同月比では2.2%増(市場予想と7月の実績は同2.1%増)と市場予想及び7月実績を上回った。賃金上昇率は緩やかながら上昇トレンドを維持している。失業率は5.1%と市場予想の5.2%に比べ良好で、7月の5.3%からも大きな改善を示した。2008/4以来の水準まで低下している。
  • 米国内のデータ動向で判断すれば9月利上げの蓋然性は高まるが、中国の動向や新興国市場の株式市場や為替動向への影響を考慮すれば、実施は難しくなる。トルコで9/4-5に開催されたG20(20カ国・地域財務相・中央銀行総裁会議)では、米国の利上げや中国経済動向の懸念が取り上げられた。議長役を務めたトルコのユルマズ副首相は、FRBによる利上げが新興国経済にどの程度影響が及ぶかわからないとコメント。声明に米国の慎重な対応を求める内容が盛り込まれ、FRBは難しい選択を迫られている。
    また、懸念が示された中国経済に対して中国人民銀行の周小川総裁は経済ではなく「株式市場」のバブルが弾けたと発言。今回のG20では先進国や中国などでの金融政策の方向の違いなどから、連携を示すことはできなかった。しかし、世界各国の関心が高い中国について踏み込んだ議論や牽制ができたことについては、一定の成果があったと言えよう。まずは、米国の利上げ時期の見方が固まってくれば、市場は徐々に安定感を取り戻そう。(庵原)
  • 9/8号では、バンク・オブ・アメリカ(BAC)フェイスブック(FB)JCペニー(JCP)テスラ・モーターズ(TSLA)アンダーアーマー(UA)を取り上げた。

主要イベントの予定

8日(火)
  • 8月の労働市場情勢指数(LMCI)
  • 7月の消費者信用残高
  • 米上院、イラン核合意について審議開始
  • 中国8月の貿易収支
9日(水)
  • 7 月の求人件数
  • アップルがイベントを開催(サンフランシスコで、新型iPhone の発表か)
  • 世界経済フォーラム夏季ダボス会議(中国大連、9/11 まで)
10日(木)
  • APEC財務相会合(9/11まで、フィリピン)
  • 新規失業保険申請件数(9/4終了週)
  • 8月の輸入物価指数
  • 7月の卸売在庫
  • 中国8月の消費者物価指数、生産者物価指数、都市部固定資産投資
11日(金)
  • 8月の生産者物価指数
  • 9月のミシガン大学消費者信頼感指数(速報値)
  • 8月の月次財政収支
  • GEによる仏アルストム事業買収について欧州委員会の判断期限
14日(月)
  • 国際原子力機関(IAEA)総会(9/18まで、ウィーン)
  • EUが移民問題について臨時閣僚会合(ブリュッセル)
  • ※Bloombergをもとにフィリップ証券作成

銘柄ピックアップ

  • 1928年に設立した金融持株会社。銀行、投資、資産管理、リスク管理商品とサービスなどを提供している。子会社にはモーゲージ貸付会社、投資銀行、証券ブローカーなどがある。
  • 2015/12期2Q(4-6月)は総収入が前年同期比1.8%増の223.5億USD、純利益が同2.3倍の53.2億USD。EPSは0.45USDと市場予想の0.36USDを上回った。主力の純資金利益が堅調に推移したほか、訴訟関連などの費用負担が金融危機以降で最少だったことも追い風だった。
  • 同社CFOは2015年度の見通しについて、FRBが年内に利上げをしなくても、同社の中核的純金利収入は増加すると予想する。また、FRBが年内に利上げを実施すれば、同社の預金金利を徐々に引き上げると述べた。2015/12通期の市場見通しは純利益が前期3.5倍の167.4億USDである。(袁)
  • 2004年にマーク・ザッカーバーグCEO ら当時ハーバード大学の学生がサービスを開始。ソーシャルネットワーク・ウェブサイトを運営し、ユーザー間で情報のやり取りを可能にする。
  • 2015/12期2Q(4-6月)は売上高が前年同期比38.9%増の40.42億USD、純利益は同9.3%減の7.15億USDとなった。一部項目を除くベースのEPS は0.50USD と市場予想の0.47USDを上回った。広告事業は、スマートフォンなど携帯端末での広告収入が好調で売上高を押し上げた。しかし、研究開発や市場調査などの費用が大幅に増加し利益を圧迫した。
  • デイリー・アクティブユーザー数は8/24に初めて10億人を突破し、今なお着実に利用者を拡大させている。2015/12通期の市場予想は、売上高が前期比38.0%増の171.80億USD、営業利益が同84.2%増の92.01億USD、当期純利益は同4.6%増の30.61億USDである。(北浦)
  • 1902年創業、米国に本社を置く百貨店。米国のほか、プエルトリコでも事業展開している。デパート、カタログ、インターネットを通じて衣料品や家具などを販売する。
  • 2016/1期2Q(5-7月)は売上高が前年同期比2.7%増の28.8億USD、最終損失は赤字幅を縮小し、▲1.4億USD(前年同期は▲1.7億USD)となった。EPSは▲0.41USDと市場予想の▲0.50USDほどには落ち込まなかった。既存店売上高は店舗内に設置された化粧品や香水セレクトショップの「セフォラ」が好調で、同4.1%増となった。
  • 2016/1通期の会社計画は既存店売上高成長率が前期比4-5%。粗利益率は同1-1.5%改善を見込む。好調な「セフォラ」は若年層中心に今後も売上拡大が見込めるほか、プライベート・ブランドや販売チャネル拡大にも注力し、業績改善を目指す。(北浦)
  • 2003年設立の自動車会社。電気自動車および電気自動車パワートレイン部品の設計、製造、販売を手掛ける。主力車種はセダンタイプの「モデルS」。
  • 2015/12期2Q(4-6月)は売上高が前年同期比24.1%増の9.5億USD、最終損失は設備投資関連費用やドル高が響き▲1.8億USD(前年同期は▲0.6億USD)と赤字幅を拡大した。ただ、EPSは▲0.48USDと市場予想の▲0.60USDほどには落ち込まなかった。
  • 2015/12期3Q(7-9月)には9月に販売開始となるSUVタイプの「モデルX」を含め、生産台数12,000台を予定している。納車台数は2Q並みとなる模様。注目されている新型EV「モデル3」は2016年発表、2017年販売開始予定。35,000USD(約420万円)とより手ごろな価格帯が想定されており、顧客層拡大に大きく貢献しよう。(北浦)
  • 1996年、メリーランド大学時代にアメリカンフットボール選手だった現CEOケビン・ブランク氏がメリーランド州・ボルチモアで創業。プレイヤー時代に着用したユニフォームの下のコットンシャツに代わる機能性の高いアンダーシャツの生産・販売を開始。クール・ドライ・軽量の機能を実現し、その後は寒さ対策の保温とドライ機能のシャツを開発し販売を拡大させた。
  • 2015/12期2Q(4-6月)は売上高が前年同期比28.5%増の7.8億USD。アパレル、シューズやアクセサリの3事業は全て2桁増収となった。一方、健康アプリ関連企業であるMyFitnessPal、Endomondo の買収、為替変動などの影響を受けて、純利益は同16.5%減の1,476.6万USD となった。ただ、EPS は0.07USD と市場予想の0.05USD を上回った。
  • ドル高は業績下押し圧力であるが、海外事業の2Q は同93.4%増収となった。また、同147.8%増収となったConnected Fitness 事業(健康アプリ関連)も収益に寄与。2015/12通期の会社計画は売上高が従来予想の37.8億USD から38.4億USD へ引き上げ、営業利益は従来予想の4.00億-4.08億USD から4.05億-4.08億USD に下限を上方修正した。(袁)
フィリップ証券株式会社

今すぐ外国株式口座開設

今すぐお取引

免責事項・注意事項

  • 当資料は、情報提供を目的としており、金融商品に係る売買を勧誘するものではありません。フィリップ証券は、レポートを提供している証券会社との契約に基づき対価を得ております。当資料に記載されている内容は投資判断の参考として筆者の見解をお伝えするもので、内容の正確性、完全性を保証するものではありません。投資に関する最終決定は、お客様ご自身の判断でなさるようお願いいたします。また、当資料の一部または全てを利用することにより生じたいかなる損失・損害についても責任を負いません。当資料の一切の権利はフィリップ証券株式会社に帰属しており、無断で複製、転送、転載を禁じます。

    <日本証券業協会自主規制規則「アナリスト・レポートの取扱い等に関する規則平14.1.25」に基づく告知事項>
    本レポートの作成者であるアナリストと対象会社との間に重大な利益相反関係はありません。
ユーザーネーム
パスワード

セキュリティキーボード

ログインにお困りの方

国内信用デビュー&おかえりキャンペーン

ご案内
・【よりスムーズな解決を実現!】お問い合わせ内容の事前入力サービス
・口座開設の流れ

よくあるお問合せ
・NISA関連のお問い合わせ
・パスワード関連のお問い合わせ

HYPER SBI 2 ダウンロード
  • オンラインセミナー
  • 【当選確率最大+5倍!?】最大10万円が当たる!SBIセレクト買付応援キャンペーン

SBI証券はお客様の声を大切にしています


ページトップへ

何かお困りですか?

今すぐ口座開設

お問い合わせ  |  投資情報の免責事項  |  決算公告  |  金融商品取引法等に係る表示  |  システム障害の備え

金融商品取引業者 株式会社SBI証券 関東財務局長(金商)第44号、商品先物取引業者
加入協会/日本証券業協会、一般社団法人 金融先物取引業協会、一般社団法人 第二種金融商品取引業協会、一般社団法人 日本STO協会、日本商品先物取引協会
SBI証券(オンライン総合証券最大手)−オンライントレードで株式・投資信託・債券を− © SBI SECURITIES Co., Ltd. ALL Rights Reserved.