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マーケット > レポート > 米国ウィークリー・マンスリー >  米国ウィークリー“原油価格下げ止まりの兆しでマインド改善か?”

“原油価格下げ止まりの兆しでマインド改善か?”

2015/2/4
提供:フィリップ証券株式会社
リサーチ部:庵原 浩樹、袁 鳴

ウィークリーストラテジー

S&P500 業種別およびNYダウ構成銘柄の騰落率(1/30 現在)

“原油価格下げ止まりの兆しでマインド改善か?”

  • ハイテク企業を中心に好決算の発表も見られたが、投資家マインドに改善が見られず、1/28のFOMC声明、1/30のGDP発表を受けて米国株は下落した。
    1/30現在、過去5営業日のS&P500種株価指数は2.77%下落し、業種別では情報技術、生活必需品(小売)、金融、資本財・サービスをはじめ全10業種が下落。S&P500は1/30に1,994.99と1/15以来、再び2,000を割り込んだ。1月の月間騰落率は、S&Pが3.10%の下落、NYダウは3.69%の下落となった。トムソン・ロイターの調査によれば、2014/10-12月期の米国決算は1/30現在、S&P500種採用企業の226社が発表し、利益がアナリスト予想を上回った比率(サプライズ比率)は73%と過去の平均である63%、過去4四半期平均の69%を上回った。増益率は前年同期比5.3%増が見込まれ、原油安によるエネルギーセクターのマイナス要因を考慮すれば、良好な決算状況と言えよう。しかしNYダウは、1/28のFOMCで景気判断が上方修正され、雇用の改善を示したことから年内半ばの利上げの可能性を織り込み前日比195ドル下落。1/30の2014/4Q(10-12月)のGDP(速報値)は、前期比年率2.6%増と市場予想の3.0%増を下回り、景気先行き懸念からNYダウは同251ドル下落し17,164.95ドルとなった。
    FOMC声明を受けて多くのエコノミストが年半ばの利上げを予想しているが、米10年国債利回りはその後も低下し1.6%台。また、4QのGDPはドル高による輸出や政府部門のマイナスから市場予想を下回ったが、個人消費は同4.0%増と力強い伸びを示しており、景気の先行きを悲観する状況にはないと思われる。また、原油安も、米国株を押し下げてきたが、原油価格に下げ止まりの兆しも出始めている。1/27号でBHPビリトン(BHP)が米国陸上事業でリグ(掘削機器)を約40%減らすと表明したことをお伝えしたが、ベーカー・ヒューズ(BHI)が1/30に発表した米国内のリグカウント(稼働中の掘削機器)は前週の1,633から1,543と急減し、同日のWTI原油価格は前日比3.71ドル上昇の48.24ドルとなった。今後もリグカウント減少、原油価格は下げ止まりの兆しが強まる可能性がある。原油急落は市場の波乱要因であったため、投資家マインドの改善となる可能性もあろう。大きく下げたエクソンモービル(XOM)などにも注目したい。
  • 2/3号ではアップル(AAPL)アムジェン(AMGN)アマゾン・ドット・コム(AMZN)ボーイング(BA)フェイスブック(FB)を取り上げた。

主要企業の決算発表予定

4日 GMメルクラルフローレンアンダーアーマー
5日 スプリントツイッターシマンテック
6日 ムーディーズ
10日 コカ・コーラ

主要イベントの予定

4日
  • 1月のADP雇用統計
  • 1月のISM非製造業景況指数
  • ユーロ圏小売売上高
5日
  • 2014/12貿易収支
  • 欧州委員会が経済見通しを発表する
6日
  • 1月の雇用統計
  • 消費者信用残高
8日
  • 中国1月の貿易収支
9日
  • G20財務相・中央銀行総裁会議(10日まで)
  • インド2014/10-12期GDP
10日
  • 中国1月のCPI
  • 米卸売在庫
  • ※Bloombergをもとにフィリップ証券作成

銘柄ピックアップ

  • 1974年にコンピュータの製造で創業。現在はスマートフォンのiPhone、携帯音楽プレイヤーiPod 、携帯タブレットiPad、パソコンのMac などを主力製品として世界に展開している。
  • 2015/9 期1Q (10-12月)年同期比29.5%増の746.0 億USD となった。純利益は同37.9%増の180.24 億USD と最高益を更新した。EPS は3.06USD と市場予想の2.60USD を大幅に上回った。新機種「iPhone6」シリーズやパソコン「Mac」の販売が好調だったほか、端末の普及によるiTunes Store、App Storeからのダウンロードによるアプリ販売も奏功した。また、中国でのアップル製品販売先である通信最大手のチャイナ・モバイル(中国移動通信)は、「iPhone」を中心に販売が拡大し中国事業の売上高は前年同期比7 割増と収益を押し上げた。
    2015/9 期2Q(1-3 月)の会社見通しは、売上高が520-550 億USD、粗利益率が38.5-39.5%見込んでいる。また、決算発表会で腕時計型端末「Apple Watch」を今年4 月に発売する計画を表明。iPhone6に次ぐ人気商品となる可能性があり、今後の動向に注目したい。
  • 1980年に設立した世界最大の独立系バイオ医薬品メーカー。DNA(遺伝子組み換え)技術や分子生物学的技術を軸に重病を対象とする治療薬の発見、開発、製造、販売を手掛ける。
  • 2014/12 期4Q(10-12月)は売上高が前年同期比6.4%増の53.3億USD。純利益は同24.5%増の12.9億USD、EPSは2.16USDと市場予想の2.05USDを上回った。抗がん剤「カイプロリス」や骨粗しょう症治療薬「プロリア」など主力医薬品の販売が堅調に伸びたほか、研究試験関連の連邦税控除延長も業績に寄与した。
  • 2015/1Q(1-3月)のEPSを0.61USDから0.79USDに引き上げた。2015年に株主還元を強化する方針を表明し、約20億USDの自社株買いを実施する予定。2015/12通期の業績について、同社は売上高が208-213億USD、EPSが9.05-9.40USDと従来予想を据え置いた。
  • 1994年設立のオンライン販売会社。書籍、音楽関連、PC、電子機器、家屋、庭園向け製品、食品、ファッション関連などを販売。2007年よりキンドル(電子書籍端末)を発売している。
  • 2014/12 期4Q(10-12月)の売上高は前年同期比15%増の293億ドル。年末商戦期間を含む純利益は同10.5%減の2.14億USDとなったが、EPSは45セントと市場予想の18セントを上回った。迅速な配達や顧客を引き付けるためのオリジナル動画プログラムへの多額の投資の影響を乗り越えた。
  • 2015/1Q(1-3月)の同社売上高見通しは、209億-229億ドルと市場予想の230億ドルをやや下回った。また、営業損益は▲4.5億USDから5,000万USDの黒字になる見込みとした。同社は 配達時間の短縮化に向けて倉庫や仕分けセンターを新設したほか、音声制御機能付きスピーカー「エコー」を発表。法人ユーザー向けの電子メールやカレンダーサービスである「ワークメール」の開始で企業向けテクノロジーの分野にも切り込む。
  • 1917年に創業。世界最大の航空宇宙機器開発・製造会社。民間用の大型旅客機だけではなく、軍用機、ミサイル、宇宙船や宇宙機器などの研究開発・設計製造も行っている。
  • 2014/12 期4Q(10-12月)売上高は5%増の約908億ドルで過去最高を更新した。純利益が前年比19%増の54.46億USDとなった。民間航空機の好調が防衛部門の不振を補った。2015年も売り上げ増を見込むが、新型機の投入が相次ぐため利益は減るとの見方を示した。
  • 2015/12通期の会社計画は、売上高が945億-965億USDと前年同期比最大で6%増。EPSが8.20-8.40USDとの予想。また、2015年度の民間機納入数は750-755機を見込み、2014年実績の723機を上回り、受注増による業績の拡大や株価動向が注目される。
  • 2004年にマーク・ザッカーバーグCEO ら当時ハーバード大学の学生がサービスを開始。登録制のSNSで無料のサイト、13歳以上が登録できる。ソーシャルネットワーク・ウェブサイトを運営し、ユーザー間で情報、写真、ウェブサイトリンク、ビデオなどの共有技術も開発する。
  • 2014/12 期4Q(10-12月)は売上高が前年同期比49%増の38.51億USDと過去最高を更新した。純利益が同34%増の7.1億USD、EPSは0.54USDと市場予想の0.49を上回った。スマホでサービスを利用する人の増加を背景に、モバイル広告収入が引き続き増えたことが寄与。
  • 同社は中核事業以外への進出を目指している計画もある。仮想現実、人工知能、それに先進的なワイヤレスネットワークなど分野にも資源を投入する計画。2015年通期の費用は2014年比55-70%増を見込み、データセンターの増強を中心とする設備投資も27億-32億ドル。
フィリップ証券株式会社

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