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中国:国慶節明けの相場は「滬港通」が重要なテーマに

2014/10/2 モーニングスター株式会社

香港証券取引所の周松崗会長(主席)は9月中旬ごろ、上海と香港証券取引所の間で相互の上場株式の売買注文を取り次げる「滬港通」(上海・香港・ストック・コネクト)について、テストが完了し、結果に満足していると評価した。次は規則の改訂を行うとし、草案は公開済みで、市場の意見を集め、市場の準備態勢が整うのを待っているところだという。

上海・香港の両証券取引所が「滬港通」開始時期を現時点では未定だとした。周主席自身は10月末に開始したいとの意向を示し、香港証券取引所は想定内の時期に開始できるとの自信を示した。

※「滬港通」の準備作業完了にめど、10月末開始に意欲=香港証券取引所トップ (9月17日付サーチナ記事より引用)(写真提供:CNSPHOTO)

国慶節明け後の香港市場、本土市場の相場は「滬港通」が重要なテーマになりそうだ。「滬港通」は香港の投資家が上海市場、中国本土の投資家が香港市場に投資することが可能となる制度である。この制度を利用して、現在上場している、指数構成銘柄や本土市場に上場するA株と香港市場に上場するH株の重複上場銘柄が投資可能となる。

中国証券監督管理委員会(CSRC)と香港証券及期貨事務監察委員会(SFC=香港証券先物管理委員会)が4月に相互乗り入れの試験的導入を承認した後、制度面やシステム面の整備が着々と進められてきた。上海証券取引所は9月19日、公式ウェブサイトで、上海と香港証券取引所の間で相互の上場株式の売買注文を取り次げる「滬港通」(上海・香港・ストック・コネクト)の準備に関する進捗状況を明らかにした。「滬港通」の規則を近く制定する予定で、技術的な準備も基本的に整い、2014年9月末には完了するとの見通しを示した。また、記事のように香港証券取引所の周松崗会長(主席)も10月末の開始に意欲を示した。開始時期はまだ明らかになっていないが、市場の注目は高まっている。

9月の相場を振り返ると、香港市場、本土市場の相場は対照的な結果になった。9月の香港市場に上場する本土銘柄の動きを代表するH指数のパフォーマンスは約5.9%マイナス、本土を代表する上海総合指数のパフォーマンスは約5.7%プラスだった。2017年の香港の長官選出方法をめぐる問題で、反当局の大規模な抗議活動が起きていることが市場で懸念されたため、香港市場では売りが膨らんだことが影響した。H株指数構成銘柄の中で、上海総合指数の銘柄の多くの銘柄が重複上場しており、9月は価格差が広がった銘柄も出てきている。

「滬港通」の開始により、異なる市場で取引される同じ銘柄に異なる値段がついているとき、理論上はこれらの銘柄の価格裁定が進む。したがって、今回のように政治色の強いイベントで、パフォーマンスに大きく差が出ているというのは、チャンスであるととらえることができるだろう。なお、相場が調整している香港銘柄へ、日本人は投資することができる。

なお、「滬港通」が開始されても、短期的に価格裁定が進まない可能性もある。「滬港通」は初期段階では規模が小さく、総限度額(5,500億元)が両市場の時価総額の2%に過ぎないからだ。「滬港通」の開始が迫りつつも、各市場の同一銘柄のパフォーマンスが異なるのは、総限度額が影響しているのかもしれない。ただ、長期的にみれば、人民元適格外国機関投資家制度のように限度額が拡大される可能性もあり、限度額が拡大すれば同一銘柄の価格差は縮小していく方向になると予想される。

今回は、上海市場と香港市場に重複する銘柄で、9月30日時点の価格差が大きい銘柄(上海市場の方が高い値がついている銘柄)上位4銘柄を取り上げた。経緯紡績機械(00350)、東北電気発展(00042)、第一トラクター(00038)、重慶鋼鉄(01053)。また、「滬港通」の開始により、本土投資家が今まで投資できなかった銘柄に投資することができるようになる。したがって、香港市場単独上場銘柄も「滬港通」の恩恵が期待できる。今回は、本土市場に上場していない、ハンセン指数構成銘柄の時価総額トップ5銘柄も取り上げた。中国移動(00941)、HSBC(00005)、騰訊控股(00700)、友邦保険(01299)、和記黄埔(00013)。

  • ※本ページでご紹介する個別銘柄及び各情報は、投資の勧誘や個別銘柄の売買を推奨するものではありません。

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