4Q(10-12月)決算速報(現地2/26引け後発表)
AIハイパースケーラーを自称する、生成AI向けのソフトウェア・ソリューションとクラウド・サービスを提供する企業です。2017年に設立。大株主にはエヌビディアも名を連ねます。
決算発表後の時間外取引(日本時間10:00時点):89.05ドル(-8.79%)
売上高:15.7億ドル、前年同期比+110%(予想15.5億ドル)○市場予想をわずかに上回った
EPS:-0.89ドル、前年同期は-0.34ドル(予想-0.73ドル)×市場予想より悪かった
調整後EBITDA:9.0億ドル、前年同期比+85%(予想9.4億ドル)×市場予想を下回った
CAPEX(資本的支出):82.0億ドル、(予想60.0億ドル)市場予想を上回った
1Q会社見通し
売上高見通し:19.0~20.0億ドル(予想22.4億ドル)×市場予想を大きく下回った
CAPEX(資本的支出):60.0~70.0億ドル(予想79.0億ドル)市場予想を大きく下回った
通期会社見通し
売上高見通し:120.0~130.0億ドル(予想121.3億ドル)○中間値が市場予想を上回った
CAPEX(資本的支出):300.0~350.0億ドル(予想271.5億ドル)市場予想を上回った
1Qの会社見通しが市場予想を大きく下回りました。引け後の取引では約9%の下げとなりました
引け後の時間外取引のチャート
決算のポイント
◆財務動向
調整後純損益:-2.84億ドル、前年同期は-0.36億ドル(予想:-2.66億ドル)×市場予想より悪かった
調整後EBITDA利益率:57%、前年同期は65%(予想:60.5%)×市場予想より悪かった
受注残高:668億ドル、前年同期比+342%(予想:623.3億ドル)○市場予想を上回った
◆ハイライト
コグニション、クラウドストライク、カーソル、メルカド・リブレ、ミッドジャーニー、ランウェイや既存のハイパースケーラーのクラウド向けにサービスを提供
転換社債を発行し26億ドルを調達
経営陣の主なコメント
25年末の有効電力は約850メガワットを突破、約2ギガ・ワットの追加電力契約を締結した
売上高は51億ドル超、史上最速で50億ドルを突破したクラウド提供事業者だ
AIネイティブ企業、例えばCognition、Cursor、MidJourneyなどによる導入が急増、2026年の当社キャパシティはほぼすべて販売済み
エヌビディアの最新プロダクツであるGB200を導入、Rubin GPU、Avira CPUをいち早く提供予定
2026年のCapex(設備投資)は300億ドルで、前年の倍以上を見込む。ただし、668億ドルに達する受注残高を見据えたもの
25年末時点の現金、現金同等物、拘束性現金、および市場性有価証券は42億ドルだった
決算を受けたマーケットの反応
受注残高は688億ドルと豊富で市場予想も上回ったものの、1Q売上高見通しが市場予想を下回ったこと、EBITDA利益率も予想を下回ったこと、さらに設備投資が市場予想を超えて増額されたことから、懸念が先行する決算内容となりました。
投資家はもともと、「AI向けの大規模投資は本当に継続できるのか」という不安を抱えており、今回の決算はその懸念をさらに強める結果となりました。
一方、経営陣は増加する受注残高を根拠に、事業の成長性と財務の健全性を強調しています。ただし、米国企業は戦略転換・意思決定のスピードが速いことでも知られており、「受注残高が確実に売上へ転換するか」「事業が計画通り進んでいるか」について、投資家は引き続き注意深く見極める必要があるでしょう。
Bloombergがまとめたアナリストの目標株価平均:122.71ドル
同、アナリスト・レーティング:5段階評価の3.97
最低投資金額:15,300円(2/26終値、1ドル155.70円換算)