2026-04-21 19:05:47

ネビウス(NBIS)AIクラウド企業、加速する成長と試される信頼

2026/2/13

投資情報部 谷 健一郎

お知らせ

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ネビウス・グループA(NBIS)は2026年2月時点で信用買建可能銘柄となっております

アメリカNOW!フラッシュ 米国株決算速報

4Q(10‐12月)決算速報(現地2/12寄り前発表)

銘柄情報

オランダ・アムステルダムを拠点とする、AI開発者向けGPU搭載クラウドプラットフォームやインフラを提供する企業です。

事業別では、AIクラウドプラットフォームの「Nebius AI」、データ収集・アノテーション事業の「Toloka AI」、技術スキルの習得をサポートする「TripleTen」、自動運転車向け開発チームサービスの「Avride」などが含まれます。かつてロシアの検索エンジン大手ヤンデックス(Yandex)の傘下にありましたが、制裁措置の影響を受けて分離し、2024年8月にネビウス・グループへ社名変更しました。

 

  • 決算発表当日の株価:89.73ドル(+1.26%)

  • 売上高:2.28億ドル、前年同期比+501%(予想2.48億ドル×市場予想を下回った

  • 予想比較後EPS:-0.68ドル、前年同期は-0.18ドル(予想-0.47ドル×市場予想より悪かった

  • 調整後EBITDA:0.15億ドル、前年同期は-0.76億ドル(予想0.23億ドル×市場予想より悪かった

  • 年間経常収益(Annual Recuring Revenue)12.5億ドル、前年同期は0.90億ドル(予想9.50億ドル○市場予想を大幅に上回った

  • トータル営業コスト/費用:4.62億ドル、前年同期は1.72億ドル

 通期会社見通し

  • 年間経常収益(Annual Recuring Revenue)70〜90億ドル(予想79.2億ドル○中間値が市場予想をわずかに上回った

  

 

売上高は前年同期比501%の大幅増収でしたが、市場予想を下回りました

決算発表当日のチャート

決算のポイント

 ◆財務動向

  • 資本的支出:20.6億ドル、前年同期は4.2億ドル(予想:29.8億ドル市場予想より少なかった

  • 短期・長期債務:48.9億ドル、前年同期は0.50億ドル

  • 現金/現金同等物:36.8億ドル、前年同期比+50%(予想:30.1億ドル○市場予想を大きく上回った

  • 資産総額:124.50億ドル、前年同期は35.5億ドル(予想:92.9億ドル○市場予想を大きく上回った

 

 ◆ハイライト

  • 26年末までに3ギガ・ワットの電力契約を締結を見込み

  • 25年11月にはマイクロソフトに最初のサービス提供を開始

  • 調整後EBITDAは0.15億ドルの黒字に転換

  • 26年2月にTavily(イスラエルのAI検索エンジン開発企業)を2.75億ドルで買収合意

 

経営陣の主なコメント

  • 会社設立からまだ約1年半しか経っていないが、当社は指数関数的に成長する、グローバルAIクラウド事業の基盤を築き上げてきた

  • 2025年は素晴らしい1年だった。財務目標、サービス・キャパシティ計画も大幅に上回り、次段階のスケールアップに向けた準備を整えた

  • 25年Q3、Q4ともサービス・キャパシティは完売。2026年Q1も既に完売している。新規クラウド顧客の平均契約期間は50%増加。GPU価格は、業界が予想した前世代バージョンのGPUでさえも下落していない

  • 電力に関しては、前の四半期に26年末までに2.5ギガ・ワットの契約電力を確保すると発表。実際、2月時点で既に2ギガワットを超えた

  • 26年の会社見通しを3ギガワット以上に引き上げる。そのうち800メガワットから1ギガワットを、データセンターの利用可能容量として提供できる見込み

  • 顧客の需要は旺盛で、当社の事業遂行力には自信を持っている。26年末までに、年間経常収益(ARR)70〜90億ドルの目標を再掲する

  • 前回決算発表で、この目標レンジ達成を疑問視する声もあった。しかし、ここ数カ月で達成を確信している

  • (ポイントとなる電力確保については)2ギガワット以上の容量契約を締結済みであり、今年中に3ギガワットを超える見込みである。メタ・プラットフォームズとの契約の容量はすべて既納入済み、計画通り2026年を通してマイクロソフト向けに納入見込みである

決算を受けたマーケットの反応

昨年10月以降、SaaSやAI関連銘柄は調整が続き、ネビウスも影響を受けています。業績は急成長しているものの、市場の期待値が高く、今回の決算発表では市場予想を上回れなかったことが株価の重しとなっているようです。特にAI投資がどれほど収益化できるかについて市場の目は厳しく、巨額の設備投資を行う企業は選別の対象となっています。

一方、設備稼働率の改善により調整後EBITDAが四半期で黒字化した点は好材料です。マイクロソフトやメタなど大手顧客向けの納入実績も強みとなっています。また、2026年2月にはイスラエルのAI検索企業「Tavily」を2.75億ドルで買収合意し、AIインフラからソフトウェアまでの垂直統合を進めています。

今後は、電力・GPU調達の不確実性や地政学リスクなどが計画達成のカギになりそうです。これらを克服し、投資家の信頼を得られるかどうかが、株価の行方を左右しそうです。

 

Bloombergがまとめたアナリストの目標株価平均:144.60ドル

同、アナリスト・レーティング:5段階評価の4.08

最低投資金額:13,800円(2/12終値、1ドル152.80円換算)

銘柄情報

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