4Q(10-12月期)決算速報(現地2/10引け後)
2013年に「金融の民主化」を掲げて設立され、2015年からネット証券サービスを開始しました。米国で初めて株式取引の手数料無料化を実現した企業として知られています。2018年には暗号資産取引サービスも無料化しました。
海外事業では、欧州の暗号資産企業を買収するなどして事業を拡大。また、選挙やスポーツの結果を予想する金融取引である「予測(プレディクション)マーケット」にも参入し、投資家から大きな注目を集めています。
決算発表翌日の株価:77.97ドル(-8.91%)
調整後売上高:12.8億ドル、前年同期比+27%(予想13.5億ドル)×市場予想を大きく下回った
予想比較調整後EPS:0.66ドル、前年同期は1.01ドル(予想0.64ドル)〇市場予想を上回った
調整後EBITDA:7.61億ドル、前年同期比+24%(予想8.33億ドル)×市場予想を下回った
顧客数:2,700万、前年同期比+7%(予想2,710万)×市場予想をわずかに下回った
売上高・調整後EBITDAが市場予想を下回りました
暗号資産価格の急落などが影響したとみられ、株価は翌日の通常取引で約9%安の大幅安となりました
決算発表翌日のチャート
決算のポイント
◆売上構成
取引関連:7.76億ドル、前年同期比+15%(予想7.92億ドル)×市場予想を下回った
オプション関連売上:3.14億ドル、前年同期比+41%(予想3.31億ドル)×市場予想を下回った
暗号資産関連売上:2.21億ドル、前年同期比-38%(予想2.48億ドル)×市場予想を大きく下回った
株式関連売上:0.94億ドル、前年同期比+54%(予想0.93億ドル)〇市場予想をわずかに上回った
その他:0.96億ドル、前年同期比+109%(予想0.81億ドル)〇市場予想を上回った
金利収入:4.11億ドル、前年同期比+39%(予想4.71億ドル)×市場予想を下回った
◆その他指標
日時平均取引数:1,400万、前年同期比+13%(予想510万)〇市場予想を大きく上回った
取引平均収入:191ドル、前年同期比+16%(予想201ドル)×市場予想を下回った
経営陣の主なコメント
(テネフCEO)当社は3つの戦略に注力している。アクティブトレーダーNo.1、次世代ウォレットシェアNo.1、そして長期的な目標であるグローバル金融エコシステムNo.1だ。2025年を振り返ると、3つの目標全てにおいて満足いく結果を得た
Q4は予測(プレディクション)マーケットの取引量が倍増した。予測(プレディクション)マーケットが本格的に稼働した初年度の2025年は、120億件超が取引された。2026年に入り取引額は既に40億ドルを超えている。拡大の勢いは継続していると見ている
- ウォレットに関しては、金融スーパーアプリに取り組んでいる。顧客のメイン・サブ両方の口座として選ばれるよう訴求している
- アクティブ・トレード以外にも、長期投資家向けサービスを拡充。総資産の40%以上がETF・アドバイザリー・退職金・現金で構成されている
- 長期戦略としてグローバル展開を進めている。初期成果は好調
- Bitstamp※は買収完了後に取引量が2倍へ拡大し、開発も順調に進行
- グローバル展開も順調で米国外の顧客は75万人に達した。英国では顧客要望の強かったISA(税制優遇口座)を新たに提供開始。今後さらに地域を拡大、サービス拡充で、国際事業は数年後に大きな成長を遂げると見込む
※Bitstamp:欧州を拠点に暗号資産(仮想通貨)取引所を運営。EU、英国、米国、アジアの個人および機関投資家を有する。25年6月に買収完了
決算を受けたマーケットの反応
昨年10月以降、SaaSやソフトウェア、AIテック関連銘柄は調整が続いており、ロビンフッドもその流れに飲み込まれています。加えて暗号資産価格も大幅に下落しており、同社の第4四半期決算にはその影響が表れたようです。
一方で、同社は短期売買、いわゆる「デイ・トレーダー」向けのサービスにとどまらず、長期的な資産形成を目指す顧客層に向けてサービスを拡充しています。さらに、国際展開による事業地域の拡大にも取り組んでいます。
加えて、予測(プレディクション)マーケットなど、最先端の金融テクノロジーを活用した独自性の高いサービスも強化しています。短期的な株価動向は不透明ではあるものの、長期的な投資対象としての魅力は失われていないようです。
Bloombergがまとめたアナリストの目標株価平均:137.67ドル
同、アナリスト・レーティングは5段階評価の4.55
最低投資金額:約12,000円(2/11終値、1ドル153円換算)