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ブロードコム(AVGO)AI加速!決算好調も慎重発言で株価反落

2025/12/12

投資情報部 谷 健一郎

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ブロードコム(AVGO)は2025年12月時点で信用買・売建可能銘柄となっております

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4Q(9-11月期)決算速報(現地12/11引け後発表)

銘柄情報

米半導体大手。チップ向けソリューションとインフラストラクチャー・ソフトウェアを2大事業とし、幅広いIP (知的財産権) ポートフォリオを有しています。ホック・タンCEOのもと、積極的な買収戦略で事業を大きく成長させてきました。最近はAI向けのASIC(Application Specific Integrated Circuit:特定用途向け集積回路)の成長が注目を集めています。

 

  • 決算発表後の時間外取引(日本時間10:00時点):388.30ドル(-4.45%)

  • 予想比較売上高:180.0億ドル、前年同期比+28%(予想174.7億ドル〇市場予想を上回った

  • 調整後EPS:1.95ドル、前年同期は1.42ドル(予想1.87ドル〇市場予想を上回った

  • 比較可能粗利益率:77.93%、前年同期は76.95%(予想77.63%〇市場予想を上回った

 

 1Q会社見通し

  • 予想比較売上高見通し:191億ドル(予想184.8億ドル〇市場予想を上回った

  • AI半導体向け売上高見通し:前年同期比倍増の82億ドル(予想68.1億ドル〇市場予想を大幅に上回った

 

4Qの売上高、調整後EPS、1Qの売上高見通しが市場予想を上回りました。ただカンファレンス・コールでのタンCEOの発言がやや慎重なトーンで、引け後の取引で株価は約4%下落しました

引け後の時間外取引のチャート

決算のポイント

◆事業動向

  • 半導体ソリューション売上高:110.7億ドル、前年同期比+35%(予想107.4億ドル〇市場予想を上回った

  • うちAI半導体売上高:64.4億ドル、前年同期比+74%(予想62.1億ドル〇市場予想を上回った

  • インフラストラクチャー・ソフトウェア売上高:69.4億ドル、前年同期比+19%(予想67.2億ドル〇市場予想を上回った

 

◆財務動向

  • 調整後R&D(研究開発)費用:15.3億ドル、前年同期は14.0億ドル(予想15.2億ドル)市場予想とほぼ一致した

  • 四半期配当は10%増の0.65ドル

 

経営陣の主なコメント

  • 4QのAI半導体売上は前年同期比74%増の65億ドル、なかでもカスタムアクセラレータ(XPU)は前年比2倍以上で牽引。顧客のLLMのトレーニング、推論API需要の増加が背景に

  • GoogleのGeminiに使用されているTPUは、アップル、コヒレント、SSIといった企業によってAIクラウドコンピューティングに使用

  • 3Qには、アンソロピック社から最新のTPUアイアンウッドを100億ドルで受注。そして4Qも26年後半の納入予定で110億ドルの追加受注を獲得

  • AI関連受注残高は730億ドル超は確保されており、総受注残高の約半分に相当、今後18か月で納品予定だ。ただしその期間に受注は増加しよう

  • AIネットワーキング需要が急増。「Tomahawk 6」スイッチ[注1]が記録的受注、AIスイッチ受注残は100億ドル超

 

  • 株主還元は25年度に配当金111億ドル、自社株買い64億ドルで合計175億ドルを実施。26年度は四半期配当を前年比10%増の0.65ドルとし年間配当2.60ドルを見込む。2011年に配当を実施して以来、15期連続の増配を達成した

  • OpenAIに関しては同社とのプレスリリースでは2026年から2027年、2028年、2029年にかけて10ギガワットの契約と示している。数年にわたる継続的な関係である。ただし26年の売上は期待していない

 

[注1]「Tomahawk 6」

大規模AIワークロード向けに最適化されたイーサネットスイッチ。容量は102.4Tbpsと前世代の2倍。帯域幅の飛躍的向上、電力効率アップが見込める。巨大データセンターなどAIの運用モデルの巨大化により、GPUやXPU間のデータ通信量が急増。Tomahawk 6により、そのボトルネック解消が期待される

  

決算を受けたマーケットの反応

1210日には史上最高値を更新していた同社株。決算への期待が高まっていた。しかしカンファレンスコールでタンCEOは慎重なトーンでした。特にOpenAIとの契約については、複数年に及ぶもので26年の売上は期待していないと発言しました。

OpenAIへの過剰な期待が剥落し、収益化への厳しい視線が向けられるなか、投資家は敏感に反応。引け後の取引で株価は売り先行となりました。

ただしそれら慎重な発言も新事実というわけではなく、以前に開示されていたもの。一方、同社のシェアが高いASIC分野ではグーグルに提供するTPUの採用社の拡大にあらためて言及、アップルやコヒレントの社名をあげました。AIネットワーキング需要も急増。「Tomahawk 6」スイッチが記録的受注を達成するなどAI関連の成長に曇りはなさそうです。短期的に株価が足踏みする可能性はあるものの、先行きは依然として楽観視できそうです。

 

Bloombergがまとめたアナリストの目標株価平均:433.33ドル

同、アナリスト・レーティングは5段階評価の4.80

最低投資金額:約63,300円(12/11終値、1ドル155.60円換算)

銘柄情報

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