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3Q(8-10月期)決算速報(現地11/19引け後発表)
AIコンピューティングの世界トップ企業の一社です。半導体開発やAI向けのソリューションで業界をリード。AIによる、言わば産業界の革命的ムーブメントに関与しています。自動運転、物流/交通、工業ロボティクス、ヒューマノイド・ロボティクスや医療と様々な分野で存在感を示します。米国上場の株式時価総額では堂々の第1位(11/19現在)。米国を代表する企業の一社と言えます。
決算発表後の時間外取引(日本時間10:00時点):195.99ドル(+5.08%)
売上高:570.1億ドル、前年同期比+62%(予想551.9億ドル)〇市場予想を上回った
調整後EPS:1.30ドル、前年同期は0.81ドル(予想1.26ドル)〇市場予想を上回った
調整後粗利益率:73.6%、前年同期は75.0%(予想73.66%)△市場予想とほぼ一致
11-1月期売上高見通し:650億ドル±2%(予想619.8億ドル)〇市場予想を上回った
11-1月期調整後粗利益率見通し:75.0%±0.5%(予想74.6%)〇中間値が市場予想を上回った
3Qの売上高と調整後EPSは市場予想を上回りました。4Qの売上高会社見通しも市場予想を上回り、引け後の取引で株価は約5%高、市場は安堵感に包まれたようです
引け後の時間外取引のチャート
決算のポイント
◆事業動向
データセンター向け売上高:512.2億ドル、前年同期比+66%(予想493.4億ドル)〇市場予想を上回った
ゲーム向け売上高:42.7億ドル、前年同期比+29%(予想44.2億ドル)×市場予想を下回った
プロフェッショナル・ビジュアライゼーション売上高:7.60億ドル、前年同期比+56%(予想6.13億ドル)〇市場予想を大きく上回った
オートモーティブ売上高:5.92億ドル、前年同期比+32%(予想6.21億ドル)×市場予想を下回った
◆財務動向
R&D(研究開発)費用:47.1億ドル、前年同期比+39%(予想46.6億ドル)市場予想より多かった
フリーキャッシュフロー:220.9億ドル、前年同期比+32%、(予想283.6億ドル)×市場予想を下回った
◆ハイライト
TSMC のアリゾナ工場で「Blackwell」(最新GPU主力モデル)の生産を開始。量産レベルに達したことは米国製造業の復権を表す
データセンター向け売上高のうちネットワーキングは前年同期比162%増の82億ドル。世界最大規模に成長
経営陣の主なコメント
(ファンCEO)AIバブルについては多くの議論がなされてきた。ただ我々には全く異なる世界が見えている。NVIDIAは他の企業とは異なる。事前・事後学習、推論に至るまで、AIのあらゆるフェーズで卓越した技術力を発揮している
CUDA-X※アクセラレーション・ライブラリへの20年におよぶ投資で、NVIDIAは科学技術シミュレーション、コンピューターグラフィックス、構造化データ処理、そして従来の機械学習においても卓越した技術力を発揮している
ムーアの法則が限界に達し、従来のCPU中心の汎用コンピューティングからGPUによるアクセラレーションコンピューティングへの移行が進む
AI以外の分野でも巨額の投資が行われており、CUDA GPUの導入が加速している
(クレスCFO)AIインフラの需要は当社の予想を上回っている。クラウドは現状満杯と言え、Blackwell、Hopper、AmpereなどのGPUがフル稼働している。GB300がBlackwell売上の約3分の2を占め、GB200を上回った
CUDAエコシステムの強みで、旧世代GPUも高性能を維持
OpenAI、Anthropic、xAIなどとの提携を強化
現状、高機能半導体は中国に出荷できない、引続き米国および中国政府との継続的な連携に尽力する
AI特化の当社ネットワーク事業は、現在世界最大規模を誇る。売上高は82億ドルで前年比162%増に達した
NVLink、InfiniBand、Spectrum X Ethernetが成長に大きく貢献
データセンターネットワークでは当社スイッチが採用されている。Meta、Microsoft、Oracle、X AIは、Spectrum X Ethernetスイッチを使用してギガワット規模のAIファクトリーを構築、それぞれが自社のオペレーティングシステムで稼働させている。これは、当社のプラットフォームの柔軟性とオープン性を際立たせている
自動車部門の売上高は5.92億ドル、前年同期比32%増。主に自動運転ソリューションが牽引した
Uberと提携し、世界最大のレベル4対応自動運転車両群の拡充に取り組んでいる
※CUDA-X:NVIDIAが開発した「CUDA」プラットフォーム上で構築された、データサイエンスやAI、ハイパフォーマンスコンピューティング分野のパフォーマンスを高速化するためのライブラリ群の総称。NVIDIAの競争力の源泉となっている
決算を受けたマーケットの反応
ジェンスン・ファンCEOは「我々には違う世界が見えている」と語り、AIバブルへの懸念を退けた。NVIDIAは、2026年末までにBlackwellなどの先端GPUによる売上が5,000億ドル(約75兆円)に達すると見込んでおり、そのうち1,500億ドルはすでに納入済みとしている。さらに、2030年までにデータセンター市場は3~4兆ドル規模に成長すると予測している。
AIは世界中で、様々な分野に導入されつつある。しかし、依然として初期段階と言える。「自動運転」「ヒューマノイド・ロボティクス」「ファクトリー・ロボティクス」「創薬」などの巨大市場が目前にあり、それらはAIにより克服されつつあると言えよう。先端GPUとCUDAプラットフォームで独自の強みを持つNVIDIA。同社の成長ストーリーは続くのか!?目が離せません。
Bloombergがまとめたアナリストの目標株価平均:237.18ドル
同、アナリスト・レーティングは5段階評価の4.77
最低投資金額:約29,300円(11/19終値、1ドル157.00円換算)