マイクロソフト(MSFT)AI投資の光と影 株価の行方は?
2025/10/30
投資情報部 谷 健一郎
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1Q決算速報(現地10/29引け後発表)
アメリカを代表するビッグ・テックの一角。米国上場企業時価総額ではエヌビディアに次ぐ2位(10/29現在)。
パブリック・クラウド・サービスのアジュール、Microsoft365などのソフトウェア、WindowsやSurfaceなどの事業で安定的な収益を確保。ソフトウェア企業としては時価総額トップ。企業向けから個人まで、AIの総合的な展開力が同社の魅力です。
決算発表後の時間外取引(日本時間9:00時点):519.99ドル(-3.98%)
売上高:776.7億ドル、前年同期比+18%(予想755.5億ドル)〇市場予想を上回った
比較調整後EPS:3.72ドル、前年同期は3.30ドル(予想3.68ドル)〇市場予想を上回った
売上高、調整後EPSとも市場予想を上回りました。クラウド事業のアジュールの成長率は39%と高成長が続いております
引け後の時間外取引のチャート
決算のポイント
◆各事業動向
プロダクティビティ&ビジネスプロセス収入:330.2億ドル、前年同期比+17%(予想322.9億ドル)〇市場予想を上回った
インテリジェントクラウド収入:309.0億ドル、前年同期比+28%(予想301.8億ドル)〇市場予想を上回った
パーソナルコンピューティング売上:137.6億ドル、前年同期比+4%(予想128.8億ドル)〇市場予想を上回った
調整後売上総利益率:69.05%、前年同期は69.35%(予想67.66%)〇市場予想を上回った
アジュール前年同期比成長率※:39.0%、前年同期は34.0%(予想37.1%)〇市場予想を上回った
CAPEX(資本的支出):194億ドル、前年同期は149億ドル(予想230.4億ドル)市場予想より少なかった
※アジュール前年同期比成長率は為替調整後
◆財務動向
株主還元は配当金と自社株買いで107億ドルを実施
経営陣の主なコメント
OpenAIとの新契約を締結し、AI分野でのパートナーシップを強化。Azureサービスで2,500億ドルの追加契約
データセンターやAIインフラへの大規模投資継続、AI容量80%以上増強、今後2年でデータセンター面積は約2倍増を見込む
エヌビディアのGB300大規模クラスター導入。当四半期で、最も汎用的に使用されるチャットGPT-4.1とGPT-5のトークンスループットをGPUあたり30%以上向上させた
Microsoft 365 Copilotの月間アクティブユーザー数は1億5,000万人超、Fortune 500企業の90%以上が導入。大規模企業での導入・利用が急拡大
33カ国で展開するAzureの顧客は、現在、自国データ保管要件を満たすために、自国で独自のクラウドおよびAI機能を開発している
例えばドイツでは、OpenAIとSAPがAzureを活用して、公共部門に新しいAIソリューションを提供。このインフラ上に、顧客は独自のAIアプリやエージェントを構築できるよう、Azure AI Foundryを構築している
決算を受けたマーケットの反応
前年4Qに続いて売上高、調整後EPSとも市場予想を上回る好調な決算でした。同社を牽引するクラウド事業のアジュールの成長率は39%と高成長が続いております。
ただし投資家は、AIへの積極的かつ巨額な投資を注視している模様。同社の成長を加速させたオープンAIは26年末のIPO予想が報道され、いまやパートナーからライバルとしての存在感を高めています。マイクロソフトの次の成長触媒は何か?投資家の関心は次のステージへと進んでいるようです。
Bloombergがまとめたアナリストの目標株価平均:628.58ドル
同、アナリスト・レーティングは5段階評価の4.96
最低投資金額:約82,700円(10/29終値、1ドル152.70円換算)
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