2Q(4-6月)決算速報(現地8/12引け後発表)
AIハイパースケーラーを自称する、生成AI向けのソフトウェア・ソリューションとクラウド・サービスを提供する企業です。2017年に設立。大株主にはエヌビディアも名を連ねます。
決算発表後の時間外取引(日本時間9:00時点):133.25ドル(-10.42%)
売上高:12.1億ドル、前年同期比+207%(予想10.8億ドル)○市場予想を大きく上回った
調整後EPS:-0.60ドル、前年同期は-1.62ドル(予想-0.46ドル)×市場予想より不調だった
調整後営業利益:2.0億ドル、前年同期は0.85億ドル(予想1.63億ドル)○市場予想を大きく上回った
CAPEX(資本的支出):29.0億ドル、(予想31.6億ドル)市場予想を下回った
3Q会社見通し
売上高見通し:12.6~13.0億ドル(予想12.5億ドル)○市場予想を上回った
調整後営業利益:1.6~1.9億ドル(予想1.92億ドル)×市場予想を下回った
CAPEX(資本的支出):29.0~34.0億ドル、従来予想の30.0~35.0億ドルから下方修正(予想75.8億ドル)市場予想を下回った
通期会社見通し
売上高見通し:51.5~53.5億ドル、従来予想の49.0~51.0億ドルから上方修正(予想50.5億ドル)○市場予想を上回った
調整後営業利益:8.0~8.3億ドル(予想8.20億ドル)×中間値が市場予想を下回った
CAPEX(資本的支出):200.0~230.0億ドル(予想210.3億ドル)中間値が市場予想を上回った
2Q実績値では売上高が市場予想を大きく上回りました
ただ投資先行で赤字が拡大する状況が懸念されたようで、引け後の取引で株価は急落しました
引け後の時間外取引のチャート
決算のポイント
◆財務動向
純損益:-2.67億ドル、前年同期は-0.67億ドル(予想:-2.41億ドル)×市場予想より不調だった
調整後EBITDA:7.53億ドル、前年同期比+201%(予想:6.76億ドル)○市場予想を上回った
調整後EBITDA利益率:+62%、前年同期は+63%(予想:61.9%)△市場予想とほぼ一致した
現金/現金同等物:11.5億ドル、前年同期比-15%
◆ハイライト
年末までに900メガワットの電力供給を確保する見込み
契約残高は301億ドルに達した、OpenAIとの40億ドルの契約などが含まれる
経営陣の主なコメント
当四半期末の有効電力は約470メガワット、契約電力は合計で約600メガワット増の2.2ギガワットとなった。現在、年末までに900メガワット以上の有効電力を供給できる見込み
2Q末の契約残高は301億ドル、1Q末から約40億ドル増で年初来では倍増。OpenAIとの40億ドル規模の契約に加えて大企業からAIスタートアップまで、幅広い新規顧客獲得も含まれる
ジェーン・ストリートや、モルガン・スタンレー、ゴールドマン・サックスといった大手金融の顧客を獲得するにつれ、金融サービス分野での導入が増加している。加えて、ヘルスケア、ライフサイエンスの分野でも拡大が著しい
最先端のインフラを拡張すべく、ペンシルベニア州ランカスターに60億ドル超のデータセンター投資を行う。またBlue Owlとの合弁事業を通じて共同開発するニュージャージー州ケニルワースにおける大規模データセンタープロジェクトにより強化する
決算を受けたマーケットの反応
様々な分野でAIへの投資が加速する中、AIのデータ処理を支えるデータセンターが不足しています。コアウィーブはこの爆発的な需要に応えるべく、事業の拡大を進めています。
しかし、AIや半導体などの先端技術分野では、設備の陳腐化リスクが常につきまといます。コアウィーブの顧客であるマイクロソフトなどのハイパースケーラーは、自社で設備投資を行う一方で、同社のような外部サービスを活用することで、処理能力の確保とリスク分散を図っているようです。
また、データセンターは大量の電力を消費。短期間での電力調達は難しく、安定的な電力供給の確保も重要な事業課題となっています。
コアウィーブはこうした課題に対して果断な投資を行い、規模の拡大を優先しています。今後、収益化の道筋を明確に示せるかどうかが問われる局面に差し掛かっていると言えるでしょう。
Bloombergがまとめたアナリストの目標株価平均:119.50ドル
同、アナリスト・レーティング:5段階評価の3.21
最低投資金額:22,000円(8/12終値、1ドル147.80円換算)