2Q(4-6月期)決算速報(現地8/4引け後発表)
2017年創業のオンライン薬局。必要な場合は処方箋を出すことができる免許を保有するコンサルタントを擁して、オンラインで消費者からの相談を受け、処方薬、市販薬、ヘルスケア用品などの販売を行うオンライン薬局「Hims&Hers」を運営する。セクシュアルヘルス、脱毛、皮膚科、メンタルヘルス、肥満などの分野を中心に事業展開している。
決算発表当日の株価:54.81ドル(-13.48%)
予想比較売上高:5.45億ドル、前年同期比+73%(予想5.52億ドル)×市場予想を下回った
調整後EPS:0.17ドル、前年同期は0.06ドル(予想0.15ドル)○市場予想を上回った
3Q会社見通し
売上高見通し:5.70~5.90億ドル(予想5.84億ドル)×中間値が市場予想を下回った
調整後EBITDA:0.60~0.70億ドル(予想0.77億ドル)×市場予想を下回った
通期会社見通し
売上高見通し:23~24億ドル(予想23.6億ドル)×中間値が市場予想をわずかに下回った
調整後EBITDA:2.95~3.35億ドル、従来予想を据置(予想3.22億ドル)×中間値が市場予想を下回った
2Q売上高の実績値、3Q、通期の売上高、利益見通しが市場予想を下回りました。冴えない決算発表から、引け後の取引で株価は急落しました
決算発表翌日のチャート
決算のポイント
◆事業動向
有料加入者数:243.9万人、前年同期比+31%(予想248.7万人)×市場予想を下回った
ユーザー当り平均収益:74ドル、前年同期比+30%(予想74.7ドル)×市場予想を下回った
GLP-1(糖尿病/肥満治療薬)売上高:1.90億ドル
◆営業費用
広告及び販促費:2.18億ドル、前年同期比+50%(予想2.35億ドル)〇市場予想より少なかった
経営陣の主なコメント
2Q、当社のプラットフォームは240万人以上にサービスを提供、うち約150万人がパーソナライズされた治療を受けている。当社は、医療へのアクセスを拡大するだけでなく、医療提供方法を根本的に改善していると考えている。約1,500名のワールドクラスの医療提供者ネットワークにアクセスでき、従来の実店舗での診療にかかる時間のほんの一部で診断と治療を行うことが可能
GLP-1療法を含む6ヶ月間の個別治療プランを受診した患者は、平均10.3%の体重減を達成。プランを継続している患者が多く、半年時点利用中止した患者はわずか25%。公開されている他のデータでは治療中止率が約80%に達したことを考えると、特に心強い
7月に英国のZAVAを買収。英国のプレゼンスを拡大し、欧州市場への足掛かりを強化。今後は、ドイツ・フランス・アイルランドなどへの展開を加速する
今後の重点課題としては、プレシジョン・メディシン(精密)医療の民主化、治療選択肢を数千種類へ拡大。プラットフォームの強化、AIコーチ、チャットボット、ウェアラブル連携。マーケティングに関しては投資金額の1年以内回収を目指しつつ、効果的に拡大する
決算を受けたマーケットの反応
2Qはノボノルディスク(NVO)の肥満治療薬「ウゴービ」をめぐり、同社とHIMSの間で混乱が生じました。ノボノルディスクは、HIMSが「誤解を招く宣伝」を行ったと非難し、HIMSは逆に、ノボノルディスクが「一般市民を誤導した」と反論しています。投資家は真実の行方だけでなく、業績への影響にも注目しましたが、結果は芳しくありませんでした。
CEOのドゥダム氏は、「当社は、ケアを必要とする何百万人もの人々を市場に引き込む、新たな専門分野へのアクセスを得て、成長の段階に入っている」と述べています。また、前四半期にはアマゾンで20年のヘルスケア・ビジネスの経験を持つカッバーニ氏を最高執行責任者(COO)として迎え、AIの導入を加速させています。今後、業績拡大という成果を示せるかどうか、同社の真価が問われる局面に差し掛かっています。
Bloombergがまとめたアナリストの目標株価平均:50.73ドル
同、アナリスト・レーティングは5段階評価の3.40
同、相関チャート上位の同業はCVSヘルス(CVS)、ウォルグリーン ブーツ アライアンス(WBA)
最低投資金額:約9,300円(8/4終値、1ドル146.80円換算)