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4Q決算速報(現地7/30引け後発表)
アメリカを代表するビッグ・テックの一角。米国上場企業時価総額ではエヌビディアに次ぐ2位(7/30現在)。
パブリック・クラウド・サービスのアジュール、Microsoft365などのソフトウェア、WindowsやSurfaceなどの事業で安定的な収益を確保。ソフトウェア企業としては時価総額トップ。企業向けから個人まで、AIの総合的な展開力が同社の魅力です。
決算発表後の時間外取引(日本時間9:00時点):555.74ドル(+8.28%)
売上高:764.4億ドル、前年同期比+18%(予想738.9億ドル)〇市場予想を上回った
比較調整後EPS:3.65ドル、前年同期は2.95ドル(予想3.37ドル)〇市場予想を上回った
売上高、調整後EPSとも市場予想を上回りました。クラウド事業のアジュールの成長率39%がポジティブ・サプライズとなりました
引け後の時間外取引のチャート
決算のポイント
◆各事業動向
プロダクティビティ&ビジネスプロセス収入:331.1億ドル、前年同期比+16%(予想321.4億ドル)〇市場予想を上回った
インテリジェントクラウド収入:298.8億ドル、前年同期比+26%(予想291.0億ドル)〇市場予想を上回った
パーソナルコンピューティング売上:134.5億ドル、前年同期比+9%(予想126.7億ドル)〇市場予想を上回った
調整後売上総利益率:68.58%、前年同期は69.59%(予想68.17%)〇市場予想を上回った
アジュール前年同期比成長率:39.0%、前年同期は35.0%(予想34.2%)〇市場予想を上回った
CAPEX(資本的支出):242億ドル、前年同期は190億ドル(予想231.7億ドル)市場予想より多かった
◆財務動向
株主還元は配当金と自社株買いで94億ドルを実施
経営陣の主なコメント
記録的な好業績だった。クラウドの年間売上は1,680億ドルで、前年比23%増。アジュールは750億ドルで34%増と急成長した
6大陸に新たなデータセンターを開設。現在では70の地域に400以上のデータセンターを擁す。これは他のどのクラウドプロバイダーよりも多い
ネスレから200以上のSAPインスタンス、1万台以上のサーバー、1.2ペタバイトのデータをアジュールに移行した。ビジネス史上最大かつ最も成功した事例の一つと自負
Copilot アプリファミリーは、法人向けと消費者向けの合計で月間アクティブユーザーが1億人を突破。さらに、製品全体のAI機能の使用数は月間アクティブユーザーで8億人を超えている
ヘルスケア分野ではDragon Copilotが飛躍的な成長を遂げた。当社のAIソリューションを活用し今四半期だけで1,300万件以上の医師と患者のやり取りを記録、前年同期比で約7倍増。例えば医療法人のメルシーヘルス・システムズでは、1,000人以上の医師がCopilotを活用、事務作業の負担を軽減、10万時間以上を節約した。今後は5,000の医療機関すべてに展開する予定。ある医師は、「これは私の診療所にとって10年間で最高の出来事だ」コメント
25年の勢いを受け26年度も売上と営業利益で二桁成長を達成できると見込む。コマーシャルクラウドにおける当社のリーダーシップ、クラウドおよびAIサービスに対する強い需要、豊富な契約残を踏まえ、設備投資と営業費用の両面において投資を継続していく
決算を受けたマーケットの反応
「AIへの積極的かつ巨額な投資は本当に収益化できるのか?」という問いに対し、マイクロソフトは満額回答とも言える決算を示しました。同社はOS、クラウド、AIの各分野で圧倒的な総合力を発揮し、収益化フェーズの第2ステージへと突入した印象です。投資家は、マイクロソフトの成長ストーリーを改めて見直す必要がありそうです。
Bloombergがまとめたアナリストの目標株価平均:555.47ドル
同、アナリスト・レーティングは5段階評価の4.75
同、相関チャート上位の同業はサービスナウ(NOW)、オラクル(ORCL)、パロアルトネットワークス(PANW)
最低投資金額:約76,500円(7/30終値、1ドル149円換算)