2026-04-19 11:08:19

テスラ(TSLA)「マスク・プレミアム」健在!?業績悪化と株価の行方は

2025/7/24

投資情報部 谷 健一郎

お知らせ

SBI証券 米国株式信用取引はこちら

テスラ(TSLA)は2025年7月時点で信用買・売建可能銘柄となっております

アメリカNOW!フラッシュ 米国株決算速報

2Q(4-6月期)決算速報(現地7/23引け後発表)

銘柄情報

イーロン・マスク氏が率いるEV自動車の世界大手。同社は、自動車の製造販売を行う「自動車事業」、自動車に関連する「サービス/その他事業」および蓄電などを手がける「エネルギー/バッテリー事業」を有する。

AI開発でも存在感を発揮。フル・セルフ・ドライビング(FSD:自動運転サポート)では世界の注目を集め、ロボタクシーの事業化を目指す。人型ロボット「オプティマス」は開発、発売に期待が高まる。一方で、マスク氏の米国政治への注力はCEOの職務がおろそかになるとの懸念を招く。

  • 決算発表後の時間外取引(日本時間9:00時点):317.80ドル(-4.44%)

  • 売上高:225.0億ドル、前年同期比-12%(予想226.4億ドル×市場予想を下回った

  • 調整後EPS:0.40ドル、前年同期は0.52ドル(予想0.42ドル×市場予想を下回った

  • フリーキャッシュフロー:1.46億ドル、前年同期比-89%、前四半期は6.6億ドル(予想7.6億ドル×市場予想を大幅に下回った

  • 粗利益率:17.2%、前年同期は+18%(予想16.5%)×市場予想を下回った

  • CAPEX(資本的支出):23.9億ドル、前年同期は22.7億ドル(予想24.3億ドル市場予想を下回った

 

売上高、調整後EPSやフリーキャッシュフローなど主要データは市場予想を下回りました

加えて、カンファレンス・コールでマスク氏の業績見通し「今後数四半期厳しい」発言をうけ、引け後の取引で4.4%下落しました

引け後の時間外取引のチャート

決算のポイント

◆自動車事業

  • 自動車事業売上高:166.6億ドル、前年同期比-12%(予想163.7億ドル○市場予想を上回った

  • 自動車販売台数:373,728台、前年同期比-16%(予想390,412台)×市場予想を下回った

  • 規制クレジット売却収入:4.39億ドル、前年同期比-51%(予想6.48億ドル×市場予想を大きく下回った

◆サービス・その他事業

  • 同事業売上高:30.5億ドル、前年同期比+17%(予想29.2億ドル○市場予想を上回った

◆エネルギー事業(Energy Generation & Storage)

  • 同事業売上高:27.9億ドル、前年同期比-7%(予想32.0億ドル×市場予想を大幅に下回った

  • 総電力販売量:9.6ギガ・ワット・アワー、前年同期比2%(予想10.1ギガ・ワット・アワー×市場予想を下回った

◆財務

  • 現金・現金同等物:367.8億ドル前年同期比+151%(予想168.0億ドル〇市場予想を大きく上回った

経営陣の主なコメント

  • 25年Q2はテスラにとって歴史的な転換点となった。電気自動車と再生可能エネルギーのリーダーから、AI、ロボティクス、関連サービスの分野にまで拡大がはじまった

  • 6月にはテキサス州オースティンで初のロボタクシーサービスを開始。サービスは限定的だが、カメラのみの構成で世界中の数百万台の車両から収集したデータで訓練された、ニューラルネットワークによる自律走行技術により、安全性向上、ネットワークの迅速な拡大、収益性の改善が可能になると考えている
     

  • エネルギー事業の重要性はこれまで以上に高まっている。クリーンで信頼性の高いエネルギーの供給は、経済成長とAI製品・サービスの開発・商業化に不可欠だろう

  • 米国電力網の持続的な発電出力は約1テラワットだが、平均使用量は0.5テラワット未満だ。これにバッテリーを追加すれば発電所を24時間365日フル稼働させることが可能だ。バッテリーだけで米国の年間発電量を2倍以上に増やすことができる。これは実に画期的なことだ

 

  • オプティマスは驚異的なデザインへ進化中。現在はバージョン2〜2.5といえ、バージョン3は精巧なデザインで、史上最高の製品になろう

  • おそらく年末にプロトタイプが完成、来年には量産体制に入る予定。可能な限り迅速にオプティマスの生産を拡大、年間100万台を早期に達成したい。5年以内に可能と推測している  

  • (米国でIRA購入税額控除がQ4から廃止されるとの質問に対し)米国で多くの優遇措置が失われるという移行期にある。世界中で優遇措置があるが、米国では廃止予定だ。(設備投資は減額しない見込みで)今後数四半期、業績は厳しい状況になる可能性がある

 

  • 我々は約束したことは必ず成し遂げてきた。常に期日を守ったわけではないが、必ずやり遂げたことは誇りだ。テスラチームの進歩は実に素晴らしい。テスラは自動運転とヒューマノイドロボットにおいて、優れたパフォーマンスを上げると確信している。テスラは世界で最も価値のある企業になるだろう

決算を受けたマーケットの反応

2四半期連続で減収・減益となり、売上高や調整後EPS(1株当たり利益)、フリーキャッシュフロー、自動車販売台数など、主要な指標が市場予想を下回りました。マスクCEOの政治的な発言や関与が、欧州では不買運動につながり、中国では競争の激化によって販売不振を招いています。さらに、中古車価格の下落などもあり、ブランド価値の低下や事業への悪影響が懸念されています。

 

とはいえ、同社の株価は「マスク・プレミアム」とも言える、マスク氏への期待感によって支えられている面があります。今回の決算発表でも、ロボタクシーサービスの開始や人型ロボット「オプティマス」の可能性について言及し、AI分野での潜在力や事業への強いコミットメントを示しました。政治的な関与には懸念があるものの、株主のマスク氏への「忠誠心」が揺るがない限り、株価が大きく調整される可能性は低いかもしれません。

 

Bloombergがまとめたアナリストの目標株価平均:397.92ドル

同、アナリスト・レーティングは5段階評価の3.46

同、相関チャート上位の同業はルーシッド・グループ(LCID)フォード(F)ゼネラル・モーターズ(GM)

最低投資金額:約48,720円(7/23終値、1ドル146.5円換算)

銘柄情報

米国株決算速報へ戻る

  • 本ページでご紹介する個別銘柄および各情報は、投資の勧誘や個別銘柄の売買を推奨するものではありません。
  • 本ページでご紹介している銘柄は、当社内売買代金ランキング上位15社(25/1/1~25/6/30)となります。
  • 本資料の内容は作成時点のものであり、信頼できると判断した情報源からの情報に基づいて作成したものですが、正確性、完全性を保証するものではありません。本資料に記載の情報、意見等は予告なく変更される可能性があります。

免責事項・注意事項

  • 本資料は投資判断の参考となる情報提供のみを目的として作成されたもので、個々の投資家の特定の投資目的、または要望を考慮しているものではありません。投資に関する最終決定は投資家ご自身の判断と責任でなされるようお願いします。万一、本資料に基づいてお客さまが損害を被ったとしても当社及び情報発信元は一切その責任を負うものではありません。本資料は著作権によって保護されており、無断で転用、複製又は販売等を行うことは固く禁じます。

マーケットへ戻る