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2Q(4-6月期)決算速報(現地7/23引け後発表)
「Google検索」や「ユーチューブ」などネット検索や動画を通じて広告を展開するインターネット広告の世界大手。 AI では「ジェミニ」を発表。主要サービスに組み込まれ、精度向上と有料プランでの収益化が進すむ。企業向けのクラウド・ビジネスではアマゾン、マイクロソフトに次ぐ3位。その他事業の「Other Bets」では自動運転によるタクシーなどを展開する「ウェイモ」が注目を集める。
決算発表後の時間外取引(日本時間9:00時点):193.70ドル(+1.82%)
売上高:964.3億ドル、前年同期比+14%(予想939.7億ドル)〇市場予想を上回った
EPS:2.31ドル、前年同期は1.89ドル(予想2.18ドル)〇市場予想を上回った
通期会社見通し
CAPEX(資本的支出):850億ドル、従来の750億ドルから上方修正(予想733.1億ドル)市場予想を上回った
2Qの売上高、EPSが市場予想を上回りました。通期の資本的支出額を上方修正、旺盛なAI向け投資が市場の注目を集めました
引け後の時間外取引のチャート
決算のポイント
◆グーグル・サービス
グーグル広告売上高:713.4億ドル、前年同期比+10%(予想697.1億ドル)〇市場予想を上回った
YouTube売上高:98.0億ドル、前年同期比+13%(予想95.6億ドル)〇市場予想を上回った
トラフィック獲得コスト:147.1億ドル、前年同期比+10%(予想142.4億ドル)×市場予想より大きかった
◆グーグル・クラウド
売上高:136.2億ドル、前年同期比+32%(予想131.4億ドル)〇市場予想を上回った
◆Other Bets
売上高:3.73億ドル、前年同期比+2%(予想4.29億ドル)×市場予想を下回った
◆財務動向
売上総利益率:70.2%、前年同期は69.0%、前四半期は70.4%
予想比較フリーキャッシュフロー:53.0億ドル、前年同期比-60%、前四半期比-72%
経営陣の主なコメント
今四半期、検索は2桁の収益成長を達成。新しい検索機能も引き続き好調。AIモードは米国とインドでリリースされ、順調に展開。AIオーバービューは現在、200以上の国と地域、40の言語で月間200万人以上のユーザーが利用している
クラウド部門は、売上高、受注残、収益性において力強い成長を遂げた。当社の包括的なAI製品ポートフォリオに対する引合いは強い
グーグルはAIに最適化されたデータセンターとクラウドにおける世界有数のネットワークを有する。業界屈指の幅広いTPUとGPUに加え、ストレージとソフトウェアも提供。そのため、生成AI向けではほぼすべてのユニコーンはグーグル・クラウドを利用している
売上などのデータからも伺うことができる。2.5億ドルを超える取引数が前年比で倍増していること、2025年上半期の10億ドルを超える取引数は、既に2024年全体と同数に達した。GCPの新規顧客数は前四半期比で約28%増加した。4つ目は、LVMH、セールスフォース、シンガポールのDBS銀行など、85,000社以上の企業がGeminiを導入しており、Geminiの利用は前年比35倍に増加した
自動運転タクシーのウェイモは、公道で1億マイル以上を走行した。ウェイモ・チームは今年、ニューヨークやフィラデルフィアを含む10以上の都市でテストを実施。将来的には10都市全てでサービスを提供予定だ
決算を受けたマーケットの反応
第2四半期の決算は、売上高・利益ともに市場予想を上回る好調な結果となった。特に、GoogleおよびYouTubeにおける広告収益の伸長が業績を押し上げた。昨今、ChatGPTをはじめとする生成AIの普及により、同社の検索エンジンの存在意義が改めて問われる状況にあったが、今回の決算により、当面の懸念は払拭されたといえそうだ。
加えて、経営陣はクラウド事業に関しても積極的に言及。AIとの高い親和性を強みとし、「ほぼすべてのユニコーン企業がグーグル・クラウドを利用している」との見解を示している。
これまで、商用ベースでの事業展開力に対して懸念が示される場面もあったアルファベットだが、競争力の高いAIコンテンツを活用した収益化が進展すれば、同社の評価が見直される可能性はありそうだ。株価の水準訂正も期待できそうだ。
Bloombergがまとめたアナリストの目標株価平均:209.70ドル
同、アナリスト・レーティングは5段階評価の4.62
同、相関チャート上位の同業はメタ・プラットフォームズ(META)、スナップ(SNAP)、ドア・ダッシュ(DASH)
最低投資金額:約27,900円(7/23終値、1ドル146.50円換算)