2025-06-21 10:33:27

リゲッティ・コンピューティング(RGTI)量子コンピューティングでDARPAに選定

2025/5/13

投資情報部 谷 健一郎

アメリカNOW!フラッシュ 米国株決算速報

1Q(1-3月)決算速報(現地5/12引け後発表)

銘柄情報

量子コンピューティングの開発を行う統合型システム企業。ハードウェア、ソフトウェアおよびクラウドでの提供を行う。Quantum Cloud Services (QCS) を通じ、パブリック型、プライベート型または双方のハイブリッド型のクラウドで運用可能。

 

  • 決算算発表後の時間外取引(日本時間9:00時点):10.15ドル(-12.12%)

  • 売上高:147万ドル、前年同期比-52%(予想256万ドル×市場予想を大幅に下回った

  • 予想比較調整後EPS:0.13ドル、前年同期は-0.14ドル(予想-0.05ドル〇市場予想を上回った

  • 予想比較調整後純利益:4,300万ドル、前年同期は-2,100万ドル(予想-1,500万ドル

 ※利益はワラントおよびアーンアウト負債の評価洗替による6,210万ドルの非現金利益を含む

  

引け後の取引で株価は12%の大幅安となりました。特段のサプライズがなく、決算期待の買いが剥落したようです

引け後の時間外取引のチャート

決算のポイント

 ◆財務動向

  • 販管費/研究開発費:2,210万ドル、前年同期比+22%(予想1,960万ドル×市場予想より多かった

  • 現金/現金同等物合計額:約3,720万ドル、前四半期は約6,770万ドル

 

 ◆ハイライト

  • 画期的量子チップ製造技術と目されるAlternating-Bias Assisted Annealing(ABAA)開発促進のため米空軍科学研究局から548万ドルの助成金を獲得

  • DARPA(米国防高等研究計画局:Defense Advanced Research Projects Agency)の量子ベンチマーク企業のファースト・ステージに選定

経営陣の主なコメント

 

  • (製品需要はどの位あるか、との問いに対して)量子コンピューティングは全体的に研究開発段階にある。当社の見解では、量子コンピュータの開発にメドをつけるのはまだかなり先となろう。いわゆる量子優位性が保証される中央値99.8%以上、そしてリアルタイムのエラー訂正機能が必要となる段階には、依然4〜5年かかるとみている

  • それまでは研究開発が中心となり、主として政府契約や学術研究者が事業を主導することになろう。したがい、こうした種類の売上は単発的かつ不均一が予想され、現状、量子コンピューティング企業の売上を見通すことは難しい

  • ただし、ニーズは確実に存在する。米国家量子イニシアティブ法(NQI)の更新、整備などにより、研究機関の予算獲得が容易になることが鍵の一つとみている

決算を受けたマーケットの反応

量子コンピューティングは、量子力学の法則を用いることで、従来型コンピュータにとって容易ではない複雑な問題を解決することが期待される技術です。膨大かつ0-1型に置換が難しいデータ等の解析が期待されます。具体的には暗号解析(セキュリティ分野)、創薬/素材開発、交通/物流/金融ポートフォリオの最適化、気象変動シミュレーションなどです。

同社も他の量子コンピューティング関連企業同様、開発先行で利益は出ておりません。しかし数多の企業の中から、DARPA(米国防高等研究計画局:Defense Advanced Research Projects Agency)の量子ベンチマーク企業のファースト・ステージに選定されたり、Ankaa-3[注]など魅力的なプロダクツを有します。ただし、量子コンピューティングを開発する大手企業のIBM(IBM)アルファベット(GOOGL)傘下のグーグル、専業ではIonQ inc(IONQ)D ウェイブ クオンタム(QBTS)、さらには中国企業などとの開発競争に勝利する必要があります。実用化した際の夢は大きいものがありますが、技術力の見極めと事業化の進捗状況の確認は必須と言えそうです。

 

注:Ankaa-3は82量子ビットのプロセッサ

Bloombergがまとめたアナリストの目標株価平均:14.80ドル

同、アナリスト・レーティング:5段階評価の5.00

最低投資金額:1,700円(5/12終値、1ドル147円換算)

銘柄情報

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