日本を取り巻く安全保障環境が厳しさを増す中、防衛関係費は近年増額傾向にあり、安全保障関連法案の成立も相まって今後も防衛予算の拡充が見込まれます。防衛関係費はサイバーセキュリティ関連費と同様に、景気動向の影響を受けにくい分野であり、日本の株式市場でも防衛関連株が物色の対象となる可能性があります。
本レポートでは、平成25年度、26年度、27年度(7月まで)において防衛省との契約実績がある日本企業等を紹介しています。この中にはeワラントで投資できる銘柄も含まれています。防衛予算の増額により契約増加が見込める銘柄に、少額でリスクを限定して投資してみるならeワラントです。
レバレッジが効いているeワラントであれば大きなリターンを期待することができますし、万が一相場観が外れてしまっても信用取引ではありませんので最大損失は買付代金までに限定されています。この機会に是非eワラントのお取引をご検討ください!
過去3年度の防衛調達品の契約金額トップ20 |
防衛関連銘柄というと三菱重工、川崎重工あたりが思い浮かべやすいところかと思いますが、防衛省の実際の調達金額まで把握している方はそんなに多くはいらっしゃらないのではないでしょうか。このランキングは平成25年度、26年度、27年度(7月まで)の契約実績ランキングです。
ランキングから気づくこととして、米空軍省、米海軍省、米陸軍省からの調達が大きいことがわかります。米空軍省は平成25年度と26年度に契約した「F−35A戦闘機」、米海軍省からは平成27年度に契約したティルト・ローター機、いわゆる「オスプレイ」、米陸軍省からは高性能地対空誘導弾「ペトリオット」に関する技術支援の金額が大きくなっています。戦闘機など大型の防衛品は米国から調達していますが、艦船、システム、弾薬は日本企業からの調達という構図になっています。
ランキング1位の三菱重工業は平成25年度に契約したF−35A戦闘機の生産下請、護衛艦や潜水艦の契約金額が大きく、2位の川崎重工業は平成26年度に契約したP−1固定翼哨戒機とC−2輸送機の契約金額が大きくなっています。平成26年度の契約金額だけでみるとANAホールディングスの次期特別輸送機がトップです。3位の三菱電機は各年度で安定して受注実績があり、戦闘機や艦船といった大型の防衛品こそないものの9位の東芝と共にレーダーシステムや誘導弾等で契約実績があります。4位の日本電気や10位の富士通は通信システム、7位のIHIは戦闘機エンジン、12位の小松製作所と20位のダイキン工業は弾薬、14位の日立製作所と19位の沖電気工業は水中探索装置のソーナーなどで実績があります。11位のJX日鉱日石エネルギー、13位のコスモ石油、18位の昭和シェル石油は燃料です。16位の伊藤忠アビエーションと同様、伊藤忠商事傘下の伊藤忠エネクスも燃料で契約実績があります。17位の三井造船は平成26年度に契約した潜水艦救難艦の金額が大きくなっています。
ランキング |
契約先 |
銘柄 |
契約金額 |
eワラント |
物品役務等の上位品目 |
---|---|---|---|---|---|
1 |
三菱重工業 |
7011 |
5,803 |
◯ |
F−35Aの下請生産、損傷航空機の修復、地対艦誘導弾、護衛艦、潜水艦 |
2 |
川崎重工業 |
7012 |
2,861 |
◯ |
P−1固定翼哨戒機、C−2輸送機、潜水艦、輸送ヘリコプター改修、深海救難艇 |
3 |
三菱電機 |
6503 |
1,943 |
- |
レーダー・セット構成品、中距離地対空誘導弾、シースパローミサイル、空対空誘導弾 |
4 |
日本電気 |
6701 |
1,804 |
◯ |
野外通信システム、補給管理システム用電子計算機借上、固定式警戒管制レーダー装置 |
5 |
米空軍省 |
- |
1,798 |
- |
F−35A戦闘機、E−767装備品、F−35A整備、F−35A用シミュレーター取得 |
6 |
米海軍省 |
- |
1,398 |
- |
ティルト・ローター機、イージス艦への器材等調達、対潜ソーナーシステム |
7 |
IHI |
7013 |
1,102 |
- |
F135−PW−100エンジンの下請生産、P−1用エンジン、戦闘機用エンジン要素の研究試作 |
8 |
ANAホールディングス |
9202 |
928 |
- |
次期特別輸送機 |
9 |
東芝 |
6502 |
894 |
◯ |
電波監視装置、捜索用レーダ、情報制御処理器、受信監視および火力戦闘指揮統制システム |
10 |
富士通 |
6702 |
887 |
◯ |
通信電子機器借上、通信基盤用ネットワーク監視器材の借上、陸幕システム構成品借上 |
11 |
JX日鉱日石エネルギー |
5020 |
637 |
◯ |
航空タービン燃料 |
12 |
小松製作所 |
6301 |
633 |
◯ |
対戦車りゅう弾、りゅう弾、軽装甲機動車 |
13 |
コスモ石油 |
- |
495 |
- |
航空タービン燃料、軽油 |
14 |
日立製作所 |
6501 |
458 |
◯ |
統合データバンクシステム借上、機動支援橋、掃海艦ソーナーシステム、磁気処理用電源システム |
15 |
米陸軍省 |
- |
351 |
- |
ペトリオット技術支援プログラム、中距離地対空誘導弾(改)に係る支援 |
16 |
伊藤忠アビエーション |
8001 |
329 |
◯ ※2 |
機関砲性能向上器材、連絡偵察機、試験装置ソフトウェア器材、ALQ−131改整備器材 |
17 |
三井造船 |
7003 |
323 |
- |
潜水艦救難艦、主機械、自走式機雷処分用弾薬、自走式機雷処分用弾薬管制装置 |
18 |
昭和シェル石油 |
5002 |
301 |
- |
航空タービン燃料、軽油 |
19 |
沖電気工業 |
6703 |
298 |
- |
電交システム用器材の借上、ソノブイ、潜水艦ソーナー・システム |
20 |
ダイキン工業 |
6367 |
287 |
◯ |
戦車砲用演習弾、装弾筒付翼安定徹甲弾、りゅう弾 |
- 出所:防衛省よりeワラント証券投資情報室作成
- ※1 JXホールディングス傘下
- ※2 伊藤忠商事傘下
今年度の受注が見込める企業は? |
日本の防衛予算が増額されるというシナリオの場合、ランキング上位の日本企業には恩恵があるかもしれません。特に平成27年度主要調達予定品目では護衛艦、潜水艦、P−1用エンジン、P−1固定翼哨戒機、SH−60K哨戒ヘリコプター、F−35A戦闘機、F−15戦闘機近代化改修といった品目があり、実績のある三菱重工業、川崎重工業、三菱電機、IHIに加え、契約実績上位の日本電気や富士通などの受注が予想されます。
これらの銘柄の一部にはeワラントの対象原資産になっている銘柄も含まれています。相場変動が大きい現状においては、1万円以下の少額から間接的に投資することができるeワラントで、最大損失を管理しながら相場に臨んでみてはいかがでしょうか。
ピックアップされた企業の株価上昇を見込むなら・・・
三菱重 コール 第103回
川崎重 コール 第24回
NEC コール 第118回
富士通 コール 第143回
※これらの中には単価が1円を下回る銘柄があります。目安として単価が3円を下回る銘柄は満期日において0円となる可能性が高く、リスクが高い銘柄です。これらの銘柄に投資する場合は1週間から数週間での短期投資を前提に、株価が急騰した場合には利食い売りをするのも一手でしょう。
一方、上記の情報はすでに株価に織り込まれており、株価はむしろ下落すると予想するなら・・・
三菱重 プット 第89回
川崎重 プット 第19回
NEC プット 第107回
富士通 プット 第126回
今回のコールくん、プットくんの注目銘柄 |
コールくんが選ぶ〜注目銘柄
パラジウムは自動車業界が需要の過半数を占めているね。VWの不正問題をきっかけに、最近価格が大幅に上昇しているよ。まだ不透明な状況だけど、結果としてアメリカやヨーロッパにおいて排気ガス規制や検査がより強調され、ディーゼル車の販売台数が(少なくとも短期的に)ガソリン車及びガソリンハイブリッドに流れる可能性が高いと思うよ。パラジウムの使用量が相対的に高いガソリン車向けの触媒コンバーターの需要が増えるとパラジウム価格に反映されると考えたよ。
新規買付ができるパラジウムのレバレッジトラッカーは1銘柄だけなので。
1〜2ヵ月でポジションを手仕舞うつもりだよ。
10円前後で売却したいね。
- ※あくまでも目安であり、将来の運用成果等を保証するものではありません。
サイバーセキュリティバスケットトラッカー1回
日経平均プラス5倍トラッカー18回
金リンク債プラス5倍トラッカー4回
日経平均プラス5倍トラッカー19回
- ※コメント作成時、eワラントホームページのアクセス状況に基づきます。
プットくんが選ぶ〜注目銘柄
アップルの新型iPhoneの発売後3日間の販売台数が過去最高と報じられているけど、高価格帯のスマホ市場はすでに成熟期にあるのではないかと思っているよ。当然一定の買い替え需要などはあるものの、どうしても欲しいと思えるような新機能は新型機種には残念ながらないなぁ。
アップルウォッチの売れ行きに関しても不透明な部分が多く、アップルの株価は短期的にはもう一段下落するんじゃないかと考えているよ。来月の27日に四半期決算の発表を控えているので注目だね。
アップルのプットeワラントの中でも、最も一日当たりの時間的価値の減少の影響が少ない銘柄を選んだよ。
1ヵ月から3ヵ月くらい
5円程度で売却したいね。
- ※あくまでも目安であり、将来の運用成果等を保証するものではありません。
アマゾン・ドット・コムコール42回
アマゾン・ドット・コムコール45回
アマゾン・ドット・コムコール43回
アマゾン・ドット・コムコール48回
- ※コメント作成時、eワラントホームページのアクセス状況に基づきます。
eワラントが10年以上投資家に支持されているワケ
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