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米ドルが109円を突破!今後のカギを握るのはユーロ相場?

2018/4/27

円高傾向にあった米ドル対円相場が3月下旬から上昇に転じ、24日には一時109円を超えました。今後も米ドル対円相場の上昇が続くかはユーロとの関係がカギになるかもしれません。本稿では米ドルとユーロの直近の動きを振り返るとともに、今後の投資戦略について紹介しています。

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米ドル相場の動き

図1は今年になってからの米ドル対円相場の推移です。年初には米ドル対円相場112円から113円台にありましたが3月下旬には105円を割り込みました。背景としては過度に積み上がった円ショートポジションの巻き戻し、外国人投資家による日本株売却に伴う為替ヘッジポジションの解消、地政学リスクの高まりなどが挙げられます。

3月下旬からは一転して上昇傾向にあり、23日にはなかなか突破できなかった108円を一気に超え、24日には一時109円を超えました。上値が重かったところからの急上昇でしたので、ドルショートポジションのストップロス注文が出たのかもしれません。理由はいかにせよ図1では短期の移動平均が長期の移動平均を上抜けし、また、トレンドを示すパラボリックを見ても上昇トレンドにあることが分かります。

ユーロ相場の動き

今後の米ドル相場の行方を予想するのに、確認しておきたいのはユーロ相場です。図2はユーロ対円相場の今年になってからの動きですが、対円で見ているので米ドルと似たような動きとなっています。米ドルとユーロの関係を見るのであれば、図3のようにユーロ対米ドル相場、いわゆるユーロドルの動きも確認しておきましょう。
ユーロ相場は過去1年間米ドルに対して上昇してきました。フランス大統領選挙でマクロン氏が勝利したあたりから上昇しています。欧州でのポピュリズム台頭懸念が後退したことや、欧州中央銀行(ECB)が資産買い入れを縮小、停止に動くという観測などから米ドルが売られ、ユーロが買われて来ました。

ところが、図3にあるように2月以降のユーロ対米ドル相場はレンジ相場になっており、ユーロは米ドルに対して下落するかもしれない状況となっています。ドイツを中心とするEUの経済成長は鈍化するとの懸念もあり、予定されている年内のECBが資産買い入れ停止に踏み切れないのでは、と一部の市場参加者が考えているのかもしれません。

投資戦略

最近の米ドルの上昇がユーロの下落に伴うものである場合、次のシナリオが考えられるでしょう。
@欧州の経済指標に悪い数値が続き、ECBが資産買い入れ停止の延期を検討している報道が出る。
AECBの欧州の経済見通しに変化はなく、ECBは資産買い入れ停止を予定通り行う。

@の場合、ユーロは売られ、米ドルは買われることが予想されます。一方でAの場合、ユーロは買われ、米ドルは売られることが想定されますが、ECBの資産買い入れ停止は既に相場に織り込まれていると考えられますので、ユーロの上値は限定的かもしれません。

資産買い入れ停止に関する決定は年後半になるでしょうから、目先はこう着相場を想定して、相場水準に近いピン価格の米ドルニアピンを保有し、米ドル対円相場のこう着で利益を狙います。ただし、欧州で重要な経済指標が出る前には、指標発表後のユーロ売り米ドル買いに備えて、eワラントの米ドルコールを買い持ちしておく、又は、FXではユーロ/米ドルをショートしておく戦略が有効かもしれません。

(念のため付言しますと、上記は筆者の個人的な見解であり、eワラント証券の見解ではありません。)

eワラント証券 投資情報室長 小野田 慎(おのだ まこと)

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