底値と天井を素早く確認するために
株式投資の理想的な姿は、株価が高くなる前にできる限り安く買って、安くなる前にできる限り高く売ることです。底値をつけた瞬間に買い、天井をつけた瞬間に売れば一番儲かるわけですが、それは無理です。だから、底値圏を抜け出した瞬間に買い、天井を付け下がり始めた瞬間に売るのが重要となるわけです。
トレンドラインを観察していれば、トレンドの転換点を素早く確認することが出来ます。この変化をとらえれば、いち早く売買に活かすことが出来ます。
株価の「支持線」や「抵抗線」になる
トレンドラインによって抑えられていた高値または安値が、ラインを突き抜けて変動したなら、トレンドが転換した可能性が高まります。
例えば、下降トレンドラインによって高値を抑えられていた銘柄の株価が、下降トレンドを突き抜けて上昇してきた場合、「下降トレンドから上昇トレンドに転換したのではないか」と考えることができます。
この転換点を確認できたなら、そこは買いのチャンスと考えることができます。
図1:トレンドの転換はこうして確認する
例:富士通(6702)株価チャート(日足 6ヶ月)
トレンドの転換を判断する2つのポイント
しかし、これだけでトレンドの転換を判断するのは危険です。トレンドラインと株価の関係からトレンドの転換を判断するには、あと2つのチェックポイントが必要です。
(1) 「株価がトレンドラインを上に抜けた後、一時的に下げた場合も、その安値(一番最近の安値)を更新しないこと」
(2) 「その後の高値が直近の高値を更新したこと」
株価が下降トレンドを超えて上昇したあと、この2つのチェックポイントもクリアしたならいよいよ下降トレンドから、上昇トレンドに転換したと判断してよいでしょう。
こんなときは買いのチャンスと考えることができます。
- ※本ページでご紹介する個別銘柄及び各情報は、投資の勧誘や個別銘柄の売買を推奨するものではありません。