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福の神レポート〜年初から大荒れ相場、個人投資家の避難先は!?〜

2015/1/9

2015年最初の福の神レポートです。年末相場の「掉尾の一振」は、全くの空振りに終わりました。ギリシャの政局不安と、原油が50ドル割れと下げ止まらないことから、年始から大荒れの相場展開となり、1月6日(火)には500円を超える下落で日経平均株価は17,000円の大台を割り込んでいます。今回のレポートでは、年末年始相場の下げの理由を探るとともに、主力株の上値が重くなった中、個人投資家の避難先として、投機資金が集中しそうな昨年12月上場のIPO(新規上場銘柄)の投資戦略を解説致します。

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年末相場は「掉尾の一振」は空振り、年始は大荒れの展開に

図1:日経平均株価日足チャート(6ヶ月)

図1:日経平均株価日足チャート(6ヶ月)

図1は日経平均株価の日足チャート(6ヶ月)です。12月17日から始まったリバウンド相場は、12月29日始値17,914円で目先のピークを付けています。大納会は279円安の安値引けとなり、非常に引け味の悪い相場でした。期待された「掉尾の一振」は全くの空振りで、大納会の日経平均先物の夜間取引では、さらに売り込まれる展開となりました。

年末年始に東京市場が休場の間、NY市場は合計で200ドル超下げ、ドル円も119円台半ばと若干円高に振れたことから、大発会も安く始まり、一時200円以上下げる局面もありましたが、日銀によるETF買いや、国内投資家の押し目買いで一時プラス圏まで戻したものの、引け際に売られ、大発会は1999年以来16年ぶりの2年連続発会安となりました。

5日(月)のNY市場では、原油が50ドルの大台を割り込んだこと、ギリシャの政局不安からユーロ離脱の可能性が示唆されたことなどから、NYダウが300ドルを超える下げとなりました。6日(火)の東京市場でも、日経平均株価は300円超の下げから始まり、更に17,000円の大台を割り込み、安値引けで500円を超える下げとなりました。

年末年始の急落で、日経平均株価は前回12月17日安値でも割り込まなかった50日移動平均線を割り込み、テクニカル的にも上値が重い形状となっています。

今回の急落の原因をまとめると、

 (1)年末年始で、機関投資家・外国人投資家が積極的に市場に参加しにくい状況にあった。
 (2)原油相場が下げ止まらず、高値圏にあったNYダウが資源株を中心に大幅調整した。
 (3)ギリシャの政局不安から、ユーロ離脱の可能性が示唆された。


大きくは、上記の3つになりそうです。

(1)は、年末年始特有の事象なので、9日(金)の米雇用統計が終わり、3連休明けの1月3週目には、機関投資家・外国人投資家も本格的に株式相場に復帰してきそうです。
(2)は、資源株の比率の高いNYダウへの影響は大きいですが、根本的に原油価格の下落は、日本経済にとっては大きなプラス材料です。円安を相殺して余りある原油安は、日本の製造業、運輸関連には特に大きな追い風です。
(3)のギリシャ問題についても、1月25日のギリシャ総選挙までは、不透明な展開が続くことが想定されますが、かつてのギリシャ危機の際に、一時年利40%を超えるまでに売り込まれたギリシャ国債など、BIS報告銀行によるギリシャ向け対外エクスポージャーは、09年末対比で4分の1程度まで減少していると推定され、イタリア、スペインなど他の南欧諸国に波及しなければ、ギリシャ危機の二の舞にはなりにくいと考えられます。

以上の理由から、ここから更に大きな下げは想定し難く、12月17日安値16,672円近辺が目先の下値のメドになると想定します。

しかしながら、前回の12月17日以降のように急速な戻りも期待し難く、値幅での調整はほぼ終えているので、今後は日柄調整となり、安値圏で保ち合いが続く可能性が高そうです。安定的な上昇相場に転じたと判断するには、終値ベースで日経平均株価が25日移動平均線を上抜けるのが必要条件となりそうです。

図2:日経ジャスダック平均株価日足チャート(6ヶ月)

図2:日経ジャスダック平均株価日足チャート(6ヶ月)

上値の重そうな主力銘柄に対して、12月26日の「福の神レポート〜20万円以下で買える出遅れ割安ジャスダック銘柄はコレ!?〜」でご紹介したジャスダック上場銘柄など、中・小型株は大型株に比べると堅調な相場展開です。図2の日経ジャスダック平均株価は、年度替りの12月26日から1月5日まで4連騰となっており、12月2日高値まであとわずかの水準となっています。さすがに5日は下げたものの、下落率は日経平均の3分の1の水準でした。

今回はその中・小型株の中でも、特に個人投資家の人気の高い新規上場銘柄に注目してみました。前回の福の神レポートでもご紹介したように、1月はほぼ新規上場する銘柄がないと想定されるため、昨年12月に新規上場した銘柄の投資戦略を検証してみましょう。  昨年12月は新規上場(IPO)ラッシュで、1日に同時に4社も上場する日があるなど、1ヶ月間に28社も上場しました。今回の福の神レポートでは、同じく新規上場ラッシュであった2013年12月の上場銘柄の初値後50営業日の株価動向から、昨年12月上場の28銘柄の投資戦略を考えてみました。

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2013年12月新規上場17銘柄の初値後50営業日の株価推移

株式市場では「2匹目のどじょう」は数多くいることから、まずは一昨年末の2013年12月の新規上場銘柄を検証して、投資戦略を考えることにしました。
2013年12月も17銘柄が新規上場するIPOラッシュでした。この17銘柄の初値後50営業日間の株価推移を検証してみました。
図3は、17銘柄の株価推移を一覧でご覧いただけるように、公開価格を100とし、初値・高値・安値・終値を4本値としてローソク足にしたものです。

図3:2013年12月新規上場17銘柄 初値後50営業日のチャート

図3:2013年12月新規上場17銘柄 初値後50営業日のチャート
  • ※各種データをもとにSBI証券が作成。左から上場順。
  • (注)ホットリンクの高値は1,050ですが、見やすいよう加工(600以上を削除)しております。

この表を見て判るのは、新規上場後50営業日は非常に株価変動性(ボラティリティ)が高いということです。17銘柄の平均で、50営業日間の高値と安値の差が、公開価格の1.5倍もありました。また、個人投資家にとって新規上場直後は、制度信用取引での空売りは不可能なため、「安く買って、高く売る」投資戦略しかないのですが、50日足で陽線が6銘柄、陰線が11銘柄と、初値を買ったバイ&ホールド戦略では、損失の可能性が高くなります。
新規公開銘柄の場合、初値後の株価が上昇すると、購入した全ての投資家が儲かっている状態となります。いわゆる青天井となり、非常に上値が軽くなり、この17銘柄の中では、ホットリンクは高値が公開価格の10.5倍になるなど、企業業績や株価指標面では説明が付きにくくなるほど、高騰する場合もあります。しかし、そのような銘柄は一旦高値を付けて下げに転じると、大きな下げとなる可能性も高いとも言えます。新規公開株の急騰局面は、ザラ場中に大きく変動することも多く、株価をずっとチェックできるデイトレーダー向きです。上値追いの勢いがある時に飛び乗って、上がっても下がってもすぐに飛び降りることの出来る投資家でないと参加しにくい投資手法でしょう。

表1:初値−高値、初値−安値の営業日数および銘柄数

表1:初値−高値、初値−安値の営業日数および銘柄数
  • ※BloombergをもとにSBI証券が作成。

新規公開直後の上昇局面での飛び乗り・飛び降りではなく、安値を待ち伏せてのリバウンド狙いの買い戦略を考えてみました。
表1が、初値を付けてから、高値・安値を付けるまでの営業日数別の銘柄数です。2013年12月上場の17銘柄の場合、15銘柄は初値後15営業日以内に高値を付けていることが判ります。安値を付けたのは、初値後5営業日間に5銘柄が付けた他は、全て26〜40営業日までに安値を付けています。逆に6〜25営業日、41〜50営業日には1銘柄も安値を付けていないことが判ります。

このことから、安値は初値後直後か、または上場人気が離散した上場後1ヶ月強程度過ぎてから付ける傾向があることが判ります。

次に、安値を付けた後のリバウンド幅を検証してみました。17銘柄のうち、初値を付けたあと50営業日間で安値→高値の順が5銘柄、高値→安値の順が12銘柄ありますが、12銘柄の安値から50営業日目までの高値の騰落率は、最少で111%、最大で163%で平均値は136%となっています。新規上場銘柄が上場後高騰したあと、上場人気が離散すると、今度は短期的に売られすぎて、大きくリバウンドする傾向にあることが判ります。

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2014年12月新規上場28銘柄の投資戦略を考える

図4、図5が2014年12月に上場した28銘柄を上場日順に公開価格を100として、初値を付けた日から1月5日までをローソク足にしたものです。12月11日〜17日までに上場した14銘柄の図4では、ビーロット以外は目先の天井をつけて軟調局面に入った銘柄も多いようです。逆に、12月18日〜26日までに上場した14銘柄の図5では、上場してから日が浅いため、まだまだ上昇局面の銘柄が多いようです。

ザラ場中にずっと相場を確認できる投資家は、現在値が公開価格と初値を上回っている陽線の銘柄の中から、飛び乗り・飛び降りの対象銘柄を探してみましょう。この場合のポイントは、大きな損失を回避するため、買ったらすぐに損切りのための逆指値の売り注文を発注しておくことです。損切りポイントは、買値から5%〜10%程度下に置くか、直近の安値や高値などテクニカル的なポイントを置けばよいでしょう。

ザラ場中ずっと相場を確認できない投資家は、初値後15営業日以内に高値を付けて、25営業日以上過ぎて安値を付けた銘柄のリバウンド狙いの買いが有効な投資戦略になりそうです。「落ちるナイフは掴むな」の相場格言通り、下げ局面ではどこまで下がるか判らないので、初値後25営業日以上過ぎた銘柄が直近安値を付けて終値ベースで5%〜10%程度リバウンドしたのを確認してから、翌営業日に買い注文を発注すればよいでしょう。この投資法であれば、日中相場を見られない投資家でも、夜間の株価チェックで対応可能です。この場合も、買えたら即刻、直近安値を少し切ったところに損切りの逆指値を入れることが重要です。 株式投資でオススメの考え方は、「買った理由が無くなった時が売り場」です。リバウンドしたことにより、目先の安値を付け下落相場から上昇相場に転換したとの理由で買っているので、直近安値を切れば、リバウンドは単なるダマシで下落相場は続いていたことになります。だから、損切りポイントは、直近安値を少し切ったところになるのです。

図4:2014年12月新規上場28銘柄 初値後1月5日までのチャート(12月11日〜17日上場分)

図4:2014年12月新規上場28銘柄 初値後1月5日までのチャート(12月11日〜17日上場分)

図5:2014年12月新規上場28銘柄 初値後1月5日までのチャート(12月18日〜26日上場分)

図5:2014年12月新規上場28銘柄 初値後1月5日までのチャート(12月18日〜26日上場分)
  • ※各種データをもとにSBI証券が作成。

この待ち伏せ戦略の参考例として、昨年11月中旬までに新規上場した2銘柄を検証してみました。

■11月7日上場 【6099】エラン (東証マザーズ)
公開価格1,750円 初値2,980円(11月7日) 高値4,350円(11月11日 3営業日目)、安値2,175円(12月19日 30日営業目)
1月5日終値 2,499円(安値比 +14.9%)

■11月13日上場 【3697】SHIFT (東証マザーズ)
公開価格1,300円 初値6,000円(11月14日) 高値10,400円(11月19日 5営業日目)、安値4,475円(12月25日 28営業日目)
1月5日終値 5,290円(安値比 +18.2%)

2銘柄とも15営業日までに高値を付け、それぞれ28営業日目、30営業日目に安値を付け、新年相場で大きくリバウンドしていました。

図6:エラン(6099)日足チャート(2ヶ月)

図6:エラン(6099)日足チャート(2ヶ月)

図7:SHIFT(3697)日足チャート(2ヶ月)

図7:SHIFT(3697)日足チャート(2ヶ月)

今回の結論としては、大荒れの東京株式市場における個人投資家の避難先は、昨年12月末に新規上場した28銘柄を対象とした投資が一つの選択肢となりそうです。

場中、株価をチェックできる方は・・・

現在値≧初値の銘柄の中から、飛び乗り・飛び降りの銘柄を探しましょう。
コツは、順張りで「高いところで買い、より高い所で売る」戦略です。思惑と違ったら早めの損切りが必要です。

場中、あまり株価をチェックできない、じっくり派の方は・・・

上場後、高騰した銘柄で、初値後15日以内に高値をつけて、25日以上過ぎてから安値を付けた銘柄のリバウンド狙いの買いが良さそうです。
新規上場株は、短期的に上にも下にも行き過ぎるので、じっくり待ち伏せてのリバウンド狙い戦略です。この場合は、直近安値を切ったら損切りが必要です。

  • ※本ページでご紹介する個別銘柄及び各情報は、投資の勧誘や個別銘柄の売買を推奨するものではありません。

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  • 本資料は投資判断の参考となる情報提供のみを目的として作成されたもので、個々の投資家の特定の投資目的、または要望を考慮しているものではありません。投資に関する最終決定は投資家ご自身の判断と責任でなされるようお願いします。万一、本資料に基づいてお客様が損害を被ったとしても当社及び情報発信元は一切その責任を負うものではありません。本資料は著作権によって保護されており、無断で転用、複製又は販売等を行うことは固く禁じます。
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