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2019-07-21 11:09:15

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金利低下局面で注目される高配当銘柄はコレ!?

2019/6/26
投資情報部 長谷川 稔

6/20(木)にオリンピックのチケットの当選発表がありました。筆者はマイナーといわれる種目を含めて10日分、25万円ほどを申し込んでいたのですが、まさかの全滅。家族の者3人もそれぞれ独自に申し込んでいたのですが、1人が女子バレーボールの予選に当選となった他は全て外れました。他の人たちにも聞いてみましたが、あまり当たった人はいませんでした。抽選に関する詳細情報が公表されていないので分かりませんが、本当にそれほどまでの激戦だったのか、ちょっと不思議に思っています。とにかく次のチャンスにかけるしかありませんね。

米国の利下げ観測が高まったことで世界的に株価は強含んでいますが、東京市場の低水準な出来高を見る限り、G20を前にして日本株への投資家心理は気迷い状態が続いているように思います。肝心の米中貿易摩擦問題の先行きが不透明なのが最大の要因でしょう。

そうした中、確度が高そうなマクロ変化としては、世界的な金利の低下局面が今後本格化しそうなことです。そこで、今週の「新興株ウィークリー」では、配当利回りに注目して銘柄を抽出してみたいと思います。皆様の投資のご参考になれば幸いです。

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1高配当銘柄のチェックポイントは!?

高配当銘柄を選別する際に注意しなければならないのは、その企業の支払う配当金が減配、あるいは無配になるケースです。受け取る配当金が減少するばかりでなく、株価が下落するリスクがあるためです。配当金は基本的には利益から捻出されますので、その企業の業績動向に注意することがまず重要なポイントになります。

次に重要なポイントとして、案外見落としがちなのが、企業の配当方針です。配当方針は大きく2つに大別できます。一つは(A)安定配当型、もう一つが(B)業績連動型(配当性向目標など)です。

(A)の安定配当型企業の場合、業績動向とは基本的に関係なく1株当たりの配当金を固定して毎年支払うタイプです。この場合、業績が好調でも増配とはなりにくいのですが、逆に仮に赤字になっても支払い余力がある場合は企業の内部留保を取り崩して配当金が支払われます。

(B)の業績連動型(配当性向目標)の場合は、例えば税引後の純利益のうち何%をメドに配当に回す(配当性向)のか目標値を企業が設定するものです。例を挙げれば10億円(仮にEPSは10円としましょう)の純利益を計上した会社の目標配当性向が30%なら、配当金に回される部分は3億円(1株あたりの配当金は3円)となります。この企業が翌期に20億円の利益を計上すれば、配当金は6億円(同6円)と倍増します。ただし、これが逆になった場合は、減配の可能性が出てくる点に注意を要します。したがって企業の業績動向に留意しなければなりません。

(注)配当金の決定は取締役会の決議を経て株主総会で行われます。したがって減益となっても必ずしも減配されないケースも存在します

上記以外にも、最近は株主資本配当率(DOE)として、株主資本の総額に対する配当率を公表するケースが散見されます。この場合には赤字決算に陥るケース以外は株主資本の額自体は安定的に増加するため、株主にとっては減配の懸念が小さくなるメリットがあります。

それではさっそくスクリーニングを行ってみたいと思います。今回のスクリーニング条件は以下の通りです。
(1)東証マザーズまたはJASDAQ上場銘柄で、時価総額が100億円以上の銘柄であること
(2)会社側の公表している予想配当での配当利回りが4.5%以上であること(6/25終値ベース)
(3)企業側が明確な配当方針を公表していること
(4)配当性向、企業業績等から判断して減配のリスクが小さいと思われるもの

これらの条件を満たす銘柄を、今期の予想配当利回りの高い順に掲載したものが表1となります。

表1:高配当利回り期待銘柄はコレ!?

取引 チャート ポート
フォリオ
コード 銘柄名 株価(円)
6月25日
1株当たり会社
予想配当金
(円)
予想
配当利回り
(%)
今期会社予想
経常増益率
(%)
主な事業内容
現買信買 チャート 追加 6257 藤商事 940 50 5.32 133.5 パチンコなど遊技機の中堅メーカー
現買信買 チャート 追加 2121 ミクシィ 2,112 110 5.21 -87.8 SNSの「ミクシィ」、スマホゲーム運営
現買信買 チャート 追加 6411 中野冷機 6,310 300 4.75 -20.3 冷凍ショーケース製造および工事
現買信買 チャート 追加 9640 セゾン情報システムズ 1,790 85 4.75 6.6 セゾン系列のシステム開発会社
現買信買 チャート 追加 6889 オーデリック 3,835 180 4.69 0.8 住宅用照明器具の大手、LEDで先行
現買信買 チャート 追加 2362 夢真ホールディングス 771 35 4.54 21.5 建設現場の施工管理技術者派遣
  • ※各社公表データ等を用いてSBI証券が作成。1株当たり配当金、配当利回りは年度ベースで計算。

2抽出銘柄のポイント

それでは表1で抽出された銘柄の一部について、チャートと注目ポイントを簡単にご紹介したいと思います。

ミクシィ(2121)は、2006年9月にマザーズに上場しています。2004年に開始したSNSの「mixi」で経営基盤を築きました。2013年にスタートしたスマホゲームの「モンスターストライク」が大ヒットしました。配当方針として配当性向20%および株主資本配当率(DOE)5%を目安としています。業績面ではスマホゲームのピークアウトから減益傾向が続いていますが、DOE5%なら、キャッシュリッチ企業でもあり現行水準での安定的な配当が期待できそうです。

中野冷機(6411)は、1986年に現在のJASDAQに上場しています。1946年に冷凍庫やアイスキャンディー製造装置を発売している老舗です。百貨店、スーパー、コンビニの冷凍ショーケースのトップメーカーです。セブン&アイグループ向けに強みを持っています。高いシェアを背景に収益性は高く、好財務内容です。2018年末に企業価値向上を目指し、今後3年間の最低配当金を300円とし配当性向100%の株主還元を公約しています。また今年4月には発行済み株式数の43%にも達していた自己株を全株消却するなど、株主還元に積極的に取り組んでいる点が評価できます。

セゾン情報システムズ(9640)は、1993年に現在のJASDAQに上場しています。1970年に当時の西武流通グループの情報処理機能を統合する形で設立された会社です。クレディセゾン(8253)が46.8%の株式を所有しています。流通や金融系のシステム開発や情報処理が事業の中心です。今期より株主還元方針を変更し、従来の配当性向30%程度(業績悪化時でも最低10円配当)から、株主資本配当率(DOE)で10%をメドとする、に変更されました。この結果1株当たり配当金は前期の45円から85円へと大幅な増配になる見通しです。

オーデリック(6889)は、1996年に現在のJASDAQに上場しています。1951年に東京都三鷹市に各種照明機器の製造販売会社として設立されました。LED照明器具で先行し、高い成長を遂げました。今年4月には同業大手の山田照明を子会社化しています。住宅着工件数自体は伸びていませんが、製品の高性能化、高付加価値化で業績は高いレベルで安定しています。配当方針は継続的な利益還元に努める、として定量目標は掲げていませんが、順調な業績を背景に、今期で4期連続増配の見通しです。

図1:ミクシィ(2121)・日足

図2:中野冷機(6411)・日足

図3:セゾン情報システムズ(9640)・日足

図4:オーデリック(6889)・日足

  • ※図1から4は当社チャートツールを用いてSBI証券が作成。

3【新興市場Now】マザーズ指数は小幅続落

東証マザーズ指数の6/25(火)終値は885.19と、6/18(火)終値890.30から0.6%の小幅続落となりました。JASDAQ平均は0.6%の小幅上昇でした。日経平均は1.1%の上昇でしたから、マザーズ指数、JASDAQ平均ともに比較劣位な値動きとなりました。

マザーズ市場の時価総額の大きい銘柄では、PKSHA Technology(3993)サンバイオ(4592)の下げが目立ちました。前回大幅に下げたティーケーピー(3479)は大型銘柄の中では唯一上昇しました。その他の個別銘柄では、前回会社予想を大幅に上回る3Q決算を発表し大幅上昇したラクスル(4384)が一転して大幅に値を下げました。全般に警戒的な投資家心理を反映してか、PERを中心としたバリュエーションの高い銘柄の株価不振が目立っています。

JASDAQ市場は、マザーズ市場に比べバリュエーションが低いこともあり、時価総額の大きい銘柄はいずれも小動きとなりました。

※東証マザーズ指数について:東証マザーズ市場は近い将来東証1部へのステップアップを視野に入れた成長企業向けの市場です。マザーズ指数は、マザーズ市場に上場する全銘柄の時価総額加重平均型(浮動株調整後)の指数です。ただし、一部の時価総額の大きい銘柄の影響度が大きい点に注意を要します。ちなみに5月末のマザーズ市場の時価総額に占めるメルカリ(4385)のシェアは8.7%、そーせいグループ(4565)が6.0%、ミクシィ(2121)とサンバイオ(4592)がそれぞれ4.7%、などとなっています。

図5:東証マザーズ指数(日足)

図6:JASDAQ平均(日足)

  • ※図5、図6ともに当社チャートツールを用いてSBI証券が作成。

表2:主要株式指標の騰落率(6/18〜6/25)

指数

終値(6/25)

騰落率

日経平均株価

21,193.81

1.1%

東証マザーズ指数

885.19

-0.6%

JASDAQ平均株価

3,387.09

0.6%

表3:主要新興市場銘柄の騰落率(6/18〜6/25)

コード

銘柄

終値(6/25)

騰落率

マザーズ市場の時価総額上位銘柄

 

4385

メルカリ

2,900

-2.7%

4592

サンバイオ

3,320

-8.4%

3479

ティーケーピー

5,400

0.9%

2121

ミクシィ

2,112

-1.4%

3993

PKSHA Technology

6,640

-5.3%

JASDAQ市場の時価総額上位銘柄

 

2702

日本マクドナルドホールディングス

4,800

-1.0%

7564

ワークマン

4,795

-2.1%

6324

ハーモニック・ドライブ・システムズ

3,910

0.3%

6425

ユニバーサルエンターテインメント

3,235

-0.6%

4816

東映アニメーション

5,070

0.0%

直近上場銘柄・市場で話題の銘柄

 

3967

エルテス

1,482

-5.5%

4593

ヘリオス

1,852

1.1%

7676

グッドスピード

3,100

-3.4%

4384

ラクスル

4,215

-12.0%

7806

MTG

1,209

-3.8%

  • ※表2・表3はBloombergデータをもとにSBI証券が作成。騰落率は6/18(火)終値と6/25(火)終値の比較による。時価総額は5月末基準。
  • ※本ページでご紹介する個別銘柄及び各情報は、投資の勧誘や個別銘柄の売買を推奨するものではありません。
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