皆さん、こんにちは。
米連邦準備制度理事会(FRB)高官のボウマン副議長は講演で、インフレ圧力が抑制されたままならば、早ければ7月会合での利下げを支持すると明言しました。ウォラーFRB理事も同様の見解を示しており、早期の利下げ期待が強まりました。
トランプ大統領は23日、自身のSNSでイスラエルとイランが「完全かつ全面的な停戦」に合意したと発表しました。その後、両国が停戦に違反したと不満を表明しており、合意が順守されるか予断を許さないものの、中東情勢の緊張緩和への期待が株式相場を下支えしました。原油先物相場は、停戦合意を受けてエネルギー供給不安が和らぎ、大幅続落となりました。
米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長は24日、下院金融サービス委員会で証言しました。トランプ政権の高関税政策が今後物価を押し上げる可能性を懸念、利下げ判断に際して経済動向を「当面、見守る良い位置にある」との見解を示しました。ボウマンFRB副議長やウォラー理事が前週から今週にかけて7月の利下げを相次いで支持する姿勢を示しましたが、パウエル氏は様子見姿勢を堅持しました。
米雇用指標で、失業保険の継続受給者が約3年半ぶりの高水準に増加したことが示されました。労働市場の弱さからFRBが早期の利下げに踏み切るとの見方が市場で強まりました。
トランプ米大統領がパウエルFRB議長の後任を夏から秋にかけて前倒しで発表する意向だと報じられ、FRBがトランプ氏の影響で利下げに傾きやすくなるとの臆測が広がりました。最近では、FRB高官から「トランプ政権の高関税政策による物価への影響は『一時的だ』という発言が相次いでいる」ことも、市場の利下げ期待を支えています。
米商務省が発表した5月のPCE物価指数は、前年同月比2.3%の上昇となりました。価格変動が激しいエネルギーと食品を除いたコア指数は2.7%の上昇となり、いずれも連邦準備制度理事会(FRB)が物価目標とする2%を上回りました。ただ、今のところ高関税政策の影響は顕在化しておらず、利下げ再開の時期が早まるのではないかとの期待が相場を下支えしました。一方、トランプ米大統領は、自身のSNSに「カナダとの全ての貿易協議を終了する」と投稿しました。カナダによる米IT企業へのデジタル課税などに不満をあらわにしました。
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週間の概況
注目イベント
*今週は米国の雇用統計に注目しましょう。
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国名日付時刻イベント
米国
2025/7/220:00MBA住宅ローン申請指数米国
2025/7/220:306月チャレンジャー人員削減数米国
2025/7/221:156月ADP雇用統計ユーロ圏
2025/7/223:15ラガルド欧州中央銀行(ECB)総裁、発言露国
2025/7/225:001-3月期実質GDP米国
2025/7/321:305月貿易収支米国
2025/7/3
21:30
6月非農業部門雇用者数変化
米国
2025/7/3
21:30
6月失業率
米国
2025/7/3
21:30
6月平均時給
米国
2025/7/3
21:30
新規失業保険申請件数
米国
2025/7/321:30失業保険継続受給者数米国
2025/7/322:456月サービス部門購買担当者景気指数米国
2025/7/322:456月総合購買担当者景気指数米国
2025/7/323:006月ISM非製造業景況指数米国
2025/7/4-祝日 独立記念日日本
2025/7/408:305月全世帯家計調査・消費支出日本
2025/7/708:305月毎月勤労統計調査-現金給与総額日本
2025/7/714:005月景気先行指数・5月景気一致指数日本
2025/7/808:505月国際収支・経常収支・貿易収支日本
2025/7/814:006月景気ウォッチャー調査
チャート分析による銘柄診断
移動平均線大循環分析でくりっく株365の銘柄を見てみましょう。
日経225分析
日経225は上昇期である第1ステージを維持しています。ここから帯に傾きが出て間隔が広がってくればトレンドに勢いが出てきます。一方で、短期移動平均線が帯に突入すれば上昇相場の終焉である第2ステージへ移行します。
- 移動平均線大循環分析の見方はこのレポートの最後にまとめてあります。ご参照ください。

現在のステージ
第1ステージ
第1ステージは上昇期です。
今後を読み取る鍵
短期移動平均線と帯の関係に注目していきましょう。
・上昇トレンドに勢いが出る場合は、帯に傾きが出て間隔が広がってきます。
・下降トレンドに移行する場合は、短期移動平均線が帯を下抜けていきます。
重要な価格
高値41,000円 安値36,496円
※抵抗線・支持線となりやすい価格です。そこを突破することに意味があります。
NYダウ分析
NYダウは上昇期である第1ステージを維持しています。ここから帯に傾きが出て間隔が広がってくればトレンドに勢いが出てきます。一方で、短期移動平均線が帯に突入すれば上昇相場の終焉である第2ステージへ移行します。
- 移動平均線大循環分析の見方はこのレポートの最後にまとめてあります。ご参照ください。

現在のステージ
第1ステージ
第1ステージは上昇期です。
今後を読み取る鍵
短期移動平均線と帯の関係に注目していきましょう。
・上昇トレンドに勢いが出る場合は、帯に傾きが出て間隔が広がってきます。
・下降トレンドに移行する場合は、短期移動平均線が帯を下抜けていきます。
重要な価格
高値45,000ドル 安値41,751ドル
※抵抗線・支持線となりやすい価格、そこを突破することに意味があります。
NASDAQ-100分析
NASDAQ-100は上昇期である第1ステージを維持しています。ここから帯に傾きが出て間隔が広がってくればトレンドに勢いが出てきます。一方で、短期移動平均線が帯に突入すれば上昇相場の終焉である第2ステージへ移行します。
- 移動平均線大循環分析の見方はこのレポートの最後にまとめてあります。ご参照ください。

現在のステージ
第1ステージ
第1ステージは上昇期です。
今後を読み取る鍵
短期移動平均線と帯の関係に注目していきましょう。
・上昇トレンドに勢いが出る場合は、帯に傾きが出て間隔が広がってきます。
・下降トレンドに移行する場合は、短期移動平均線が帯を下抜けていきます。
重要な価格
高値23,000ドル 安値20,648ドル
※抵抗線・支持線となりやすい価格です。そこを突破することに意味があります。
原油ETF分析
原油ETFは上昇期である第1ステージから上昇相場の終焉である第2ステージへ移行していきました。ここから短期移動平均線が帯を下抜ければ下降相場の入口である第3ステージへ移行します。一方で、短期移動平均線が帯を上抜ければ上昇期である第1ステージへ逆行します。
- 移動平均線大循環分析の見方はこのレポートの最後にまとめてあります。ご参照ください。

現在のステージ
第2ステージ
第2ステージは上昇相場の終焉です。
今後を読み取る鍵
短期移動平均線と帯の関係に注目していきましょう。
・上昇トレンドに移行する場合は、短期移動平均線が帯を上抜けていきます。
・下降トレンドに移行する場合は、短期移動平均線が帯を下抜けていきます。
重要な価格
高値3,475円 安値2,813円
※抵抗線・支持線となりやすい価格、そこを突破することに意味があります。
小次郎講師のVトレーダー養成講座
今週も移動平均線が3本になってもクロスする側とされる側が変わらないことを確認していきましょう。
下の図の第4ステージからの変化をみていきましょう。第4ステージから第5ステージへの移行を見てください。この場合の移行は短期線と中期線のクロスにより成立します。第4ステージの段階で中期線が上向きになっているのが分かります。
第5ステージから第6ステージへの移行は短期線と長期線のクロスです。中期線が長期線をクロスするよりも早く短期線が長期線を上抜くようにクロスするのは感応度の違いです。短期線が長期線をクロスする前の第5ステージの段階で、すでに長期線も上がっていることが分かります。
最後は第6ステージから第1ステージへの移行です。短期線に比べて価格への感応度が低い中期線が、ついに長期線をクロスします。その前段階の第6ステージで長期線がすでに上げだしていることにも注目してください。
このようにしてステージの移行が成功するか否かは前もって判断できるのです。クロスする側とされる側という目線で移動平均線大循環分析でのステージの変化を見ていくと、より深い分析ができるようになります。
では、今週の宿題です。今回は第4ステージから第1ステージの変化を見てきましたが、
第1ステージから第2ステージ、第2ステージから第3ステージへの移行はどうなっているかを考察してみましょう。

移動平均線大循環分析の見方 (簡易版)
移動平均線大循環分析とは?
3本の移動平均線の並び順と傾きで現状を分析し、今後の展開を予測する指標です。価格変動の中で買いにエッジ (優位性) が発生する局面、売りにエッジが発生する局面を見つけ出すことができます。
移動平均線大循環分析

ステージとは?
3本の線の並び順は全部で6種類。それをステージ1から6と名付けました。(下図参照)
価格変動の中でステージは基本的に時計回りで推移し、ときに一時的に反時計回りで推移します。
つまり現在がステージ1だとすると、次に移行するのはステージ2というのが基本で、ときにステージ6に戻ることがあるということです。これ以外の展開はありません。これにより今後の展開が読みやすくなります。

売買チャンス
ステージ1で3本の線が右肩上がりのときは買いトレードにエッジ (優位性) があります。ステージ4で3本の線が右肩下がりのときは売りトレードにエッジがあります。
帯
移動平均線大循環分析において中期移動平均線と長期移動平均線の間を「帯 (おび)」と言います。帯は大局トレンドの状態を示します。
帯による分析
帯が傾きを持ち間隔が広がっている状態が、トレンドが勢いを持っている状態です。間隔が狭まったり傾きが緩やかになるとトレンドが勢いを失ったことがわかります。またもみあい相場では帯は横這いとなり、細くなります。
価格および短期移動平均線が帯の上にいるのが買い時代、帯の下にいるのが売り時代を表します。
- 3本の移動平均線は短期5日、中期20日、長期40日のEMA (指数平滑移動平均線) を利用しています。