皆さん、こんにちは。
国際通貨基金(IMF)が最新の経済見通しを公表しました。2018年と19年の世界の成長率をそれぞれ3.7%と予測しました。貿易摩擦などの影響を織り込み、7月時点の予測値を0.2ポイントずつ引き下げました。米中間の「貿易戦争」や経済成長の減速予想が嫌気されました。また、仏高級ブランドLVMH(モエ・ヘネシー・ルイヴィトン)幹部が、中国当局が帰国した海外旅行者に対する関税検査を強化していると認めたことや、独高級車メーカーBMWなど貿易戦争を理由に業績見通しを下方修正する企業が相次いでおり、欧州発の業績不安が広がりました。そして、米労働省が発表した9月の卸売物価指数(PPI)が前月比0.2%の上昇となり、エネルギーと食料品を除いたコア指数も0.2%の上昇となりました。この結果を受けて、インフレ懸念から長期金利が一時上昇し、投資家の警戒感が高まりました。米国と中国の貿易摩擦の激化によって、欧州企業を中心に企業業績が下振れするとの見方が強まったこともあり、10日のニューヨーク株式市場では、ダウ工業株30種平均が前日比831.83ドル安の25,587.74ドルをつけ、過去3番目の下げ幅で取引を終えました。この流れからくりっく株のNYダウや日経225が大幅下落となりました。
翌日に発表された9月の米消費者物価指数(CPI)は、季節調整済みで前月比0.1%の上昇となりました。変動の大きいエネルギーと食料品を除いたコア指数も0.1%の上昇となり、ともに市場予想を下回ったことから、インフレ高進や金利高に対する過度な懸念が後退したことで、インフレ高進や金利高に対する過度な懸念が後退し、それまで売り込まれていたハイテク株などに買戻しが入りましたが、石油輸出国機構(OPEC)による国際石油需要見通しの下方修正を嫌気した原油先物価格の下落によりNYダウは続落となりました。10月のミシガン大学消費者景況感指数(暫定値)は、99.1と前月の100.1を下回り予想をも下回りましたが影響は限定的でした。
12日はアジア株が反発し、世界同時株安の連鎖安にいったん歯止めが掛ったことで、投資家のリスク回避姿勢が和らぎ、下げが大きかったアマゾン・ドット・コムや、ネットフリックスなどの主要ハイテク株に買戻しが入りました。また、JPモルガン・チェースなど米金融大手3社の7〜9月期決算が好調だったことも買い安心感につながったようです。
米国株安に伴う世界同時株安の引き金となった米長期金利の上昇はとりあえず一服していますが、金利の先高感は続いていますので今後の動きにも注意が必要です。それを裏付けるかのように投資家の不安心理の指標となる「VIX(恐怖)指数」が半年ぶりに危険水準とされる20を上回っています。さらに、トランプ米大統領は、政策金利の引き上げを続ける連邦準備制度理事会(FRB)に「賛同しない」と指摘したうえで、「(FRBは)気が変になっていると思う」と異例の発言をしておりますので、移動平均線大循環分析でのステージの変化に注意して対応していきましょう。
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週間の概況
◆注目イベント
10月17日(水)17:30(英国)9月消費者物価指数(CPI)
10月17日(水)17:30(英国)9月小売物価指数(RPI)
10月17日(水)17:30(英国)9月卸売物価指数(食品、エネルギー除くコアPPI)
10月17日(水)18:00(ユーロ圏)8月建設支出
10月17日(水)18:00(ユーロ圏)9月消費者物価指数
10月17日(水)20:00(米国)MBA住宅ローン申請指数
10月17日(水)21:30(米国)9月住宅着工件数
10月17日(水)21:30(米国)9月建設許可件数
10月18日(木)03:00(米国)米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨
10月18日(木)08:50(日本)9月貿易統計
10月18日(木)09:30(豪国)9月新規雇用者数
10月18日(木)09:30(豪国)9月失業率
10月18日(木)17:30(英国)9月小売売上高指数
10月18日(木)21:30(米国)新規失業保険申請件数
10月18日(木)21:30(米国)10月フィラデルフィア連銀製造業景気指数
10月18日(木)23:00(米国)9月景気先行指標総合指数
10月19日(金)08:30(日本)9月全国消費者物価指数(CPI)
10月19日(金)11:00(中国)7-9月期四半期GDP
10月19日(金)11:00(中国)9月小売売上高、9月鉱工業生産
10月19日(金)17:00(ユーロ圏)8月経常収支
10月19日(金)21:30(加国)8月小売売上高
10月19日(金)21:30(加国)9月消費者物価指数(CPI)
10月19日(金)23:00(米国)9月中古住宅販売件数
10月22日(月)13:30(日本)8月全産業活動指数
10月23日(火)15:00(独国)9月生産者物価指数(PPI)
10月23日(火)23:00(米国)10月リッチモンド連銀製造業指数
10月23日(火)23:00(ユーロ圏)10月消費者信頼感
※今週は米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨の内容に注目しましょう。新規失業保険申請件数の結果も確認しましょう。
チャート分析による銘柄診断
日経225分析
※移動平均線大循環分析の見方はこのレポートの最後にまとめてあります。ご参照ください。
◆現在のステージ
第3ステージ
第3ステージは下降相場の入り口です。
◆今後を読み取る鍵
短期移動平均線と帯の関係に注目していきましょう。
・上昇トレンドに移行する場合は、短期移動平均線が帯を上抜けていきます。
・下降トレンドに移行する場合は、中期移動平均線が長期移動平均線を下抜けていきます。
そこに注目していきましょう。
◆重要な価格
高値24,576円 安値22,388円
※抵抗線・支持線となりやすい価格です。そこを突破することに意味があります。
NYダウ分析
※移動平均線大循環分析の見方はこのレポートの最後にまとめてあります。ご参照ください。
◆現在のステージ
第3ステージ
第3ステージは下降相場の入り口です。
◆今後を読み取る鍵
短期移動平均線と帯の関係に注目していきましょう。
・上昇トレンドに移行する場合は、短期移動平均線が帯を上抜けていきます。
・下降トレンドに移行する場合は、中期移動平均線が長期移動平均線を下抜けてきます。
そこに注目していきましょう。
◆重要な価格
高値26,970ドル 安値24,029ドル
※抵抗線・支持線となりやすい価格、そこを突破することに意味があります。
小次郎講師のVトレーダー養成講座
先週に続き今週も大きなトレンドを取るというテーマについて学んでいきましょう。
上の二つの図を見比べてください。上図のような値動きなら、上げ幅が大きいためそれなりの収益を取れますが、下図のケースではどうでしょう。このケースでも実際の上昇幅はそれなりにあります。しかし、結果として手にできたのは気持ち程度の利益です。もっと小さなトレンドであったなら収益が出るどころか、収支がマイナスになる可能性も出てきます。
ここに利益確定の極意が隠されています。すなわち、年に数回の大相場をしっかり取れるかどうかが、勝敗を決めるというわけです。
ノービストレーダーは小さなトレンドも含めてさまざまな場面で仕掛け、その中で勝率を高めて勝つという意識にとらわれるきらいがあります。しかし、それではギャンブルと同じです。運の要素が入ってきます。
では、次週もこのところを学んでいきましょう。
移動平均線大循環分析の見方(簡易版)
移動平均線大循環分析とは?
3本の移動平均線の並び順と傾きで現状を分析し、今後の展開を予測する指標です。価格変動の中で買いにエッジ(優位性)が発生する局面、売りにエッジが発生する局面を見つけ出すことができます。
<移動平均線大循環分析>
ステージとは?
3本の線の並び順は全部で6種類。それをステージ1から6と名付けました。(下図参照)
価格変動の中でステージは基本的に時計回りで推移し、ときに一時的に反時計回りで推移します。
つまり現在がステージ1だとすると、次に移行するのはステージ2というのが基本で、ときにステージ6に戻ることがあるということです。これ以外の展開はありません。これにより今後の展開が読みやすくなります。
売買チャンス
ステージ1で3本の線が右肩上がりのときは買いトレードにエッジ(優位性)があります。ステージ4で3本の線が右肩下がりのときは売りトレードにエッジがあります。
帯
移動平均線大循環分析において中期移動平均線と長期移動平均線の間を「帯(おび)」と言います。帯は大局トレンドの状態を示します。
帯による分析
帯が傾きを持ち間隔が広がっている状態が、トレンドが勢いを持っている状態です。間隔が狭まったり傾きが緩やかになるとトレンドが勢いを失ったことがわかります。またもみあい相場では帯は横這いとなり、細くなります。
価格及び短期移動平均線が帯の上にいるのが買い時代、帯の下にいるのが売り時代を表します。
- ※3本の移動平均線は短期5日、中期20日、長期40日のEMA(指数平滑移動平均線)を利用しています。