皆さん、こんにちは。
米国とイスラエルは2月28日、イランに対する大規模な軍事作戦を開始しました。イランの最高指導者アリ・ハメネイ師が殺害されたことを受け、イランも報復攻撃を実施しました。中東情勢の緊迫化でエネルギー供給が停滞することが警戒される中、原油先物相場が急伸しました。また、安全資産とされる金が買われ続伸しました。物価高の再燃リスクが意識され、リスク回避姿勢が強まり株式市場は反落しました。
トランプ米大統領は、米海軍がホルムズ海峡を通るタンカーを護衛する可能性があると発言したことで、原油の供給不安がやや和らぎました。株式市場でも投資家の買い安心感が強まりました。
米紙で4日、米イスラエル両軍との交戦開始直後、イランが戦争終結の条件を話し合う協議を水面下で打診したと報道しました。戦闘の長期化を巡る警戒感がやや和らぎ、投資家心理が改善しました。
民間雇用サービス会社ADPが発表した2月の全米雇用報告によると、非農業部門の民間就業者数は、前月比6万3,000人増と、市場予想を上回りました。また、米サプライ管理協会(ISM)が公表した2月の米サービス業購買担当者景況指数(PMI)は56.1と前月から2.3ポイント上昇し、市場予想を上回りました。
イランからの報道によると、同国の精鋭軍事組織「革命防衛隊」は、ペルシャ湾北部で米国の石油タンカーを攻撃したと発表しました。エネルギーの供給不安が広がり、原油先物相場が急伸し、米国産標準油種WTIは一時92ドルを突破し、約2年5カ月ぶりの高値水準を付けました。インフレ再燃による経済への悪影響が意識されました。
2月の米雇用統計は、非農業部門雇用者数が前月から9万2,000人減と市場予想に反して減少した上、失業率が4.4%と0.1ポイント悪化しました。これに先立つ2カ月分の就業者数も大幅に下方修正され、景気悪化への警戒感が強まりました。
イランメディアは9日、殺害されたイランの最高指導者ハメネイ師の後継に、ハメネイ師の次男で反米保守強硬派として知られるモジタバ・ハメネイ師が選出されたと報じました。モジタバ師の選出により、米・イランの関係が一段と緊張する懸念が強まり、原油価格が急騰しています。
週間の概況
注目イベント
*今週は米国のCPIとGDPに注目しましょう。
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国名日付時刻イベント
日本
2026/3/1108:502月国内企業物価指数米国
2026/3/1120:00MBA住宅ローン申請指数米国
2026/3/11
21:30
2月消費者物価指数(CPI)
日本
2026/3/1208:501-3月期四半期法人企業景気予測調査米国
2026/3/1221:30前週分新規失業保険申請件数米国
2026/3/1221:30前週分失業保険継続受給者数米国
2026/3/13
21:30
10-12月期四半期実質GDP、改定値
米国
2026/3/1321:3010-12月期四半期GDP個人消費・改定値米国
2026/3/1321:3010-12月期四半期コアPCE・改定値米国
2026/3/1321:301月個人所得米国
2026/3/1321:301月個人消費支出(PCE)米国
2026/3/1323:003月ミシガン大学消費者態度指数・速報値米国
2026/3/1621:303月ニューヨーク連銀製造業景気指数米国
2026/3/1622:152月鉱工業生産米国
2026/3/1623:003月NAHB住宅市場指数日本
2026/3/1713:301月第三次産業活動指数米国
2026/3/1723:002月景気先行指標総合指数米国
2026/3/1723:002月住宅販売保留指数
チャート分析による銘柄診断
移動平均線大循環分析で店頭CFD関連銘柄と同原資産のチャートを見てみましょう。
日本225分析
日本225は上昇期である第1ステージから下降相場の入口である第3ステージに移行してきました。ここから中期移動平均線が長期移動平均線を下抜ければ下降期である第4ステージに移行します。一方で、短期移動平均線が帯に突入すれば上昇相場の終焉である第2ステージへ逆行します。
- 移動平均線大循環分析の見方はこのレポートの最後にまとめてあります。ご参照ください。
現在のステージ
第3ステージ
第3ステージは下降相場の入口です。
今後を読み取る鍵
短期移動平均線と帯の関係に注目していきましょう。
・上昇トレンドに移行する場合は、短期移動平均線が帯を上抜けていきます。
・下降トレンドに移行する場合は、中期移動平均線が長期移動平均線を下抜けていきます。
重要な価格
高値60,061.86 安値48,040.40
※抵抗線・支持線となりやすい価格です。そこを突破することに意味があります。
金スポット分析
金スポットは上昇期である第1ステージを維持しています。ここから帯に傾きが出て間隔が広がってくればトレンドに勢いが出てきます。一方で、短期移動平均線が帯に突入すれば上昇相場の終焉である第2ステージへ移行します。
- 移動平均線大循環分析の見方はこのレポートの最後にまとめてあります。ご参照ください。
現在のステージ
第1ステージ
第1ステージは上昇期です。
今後を読み取る鍵
短期移動平均線と帯の関係に注目していきましょう。
・上昇トレンドに勢いが出る場合は、帯に傾きが出て間隔が広がってきます。
・下降トレンドに移行する場合は、短期移動平均線が帯を下抜けていきます。
重要な価格
高値5,600 安値3,887.02
※抵抗線・支持線となりやすい価格、そこを突破することに意味があります。
米国NQ100分析
米国NQ100は下降期である第4ステージを維持しています。ここから帯に傾きが出て間隔が広がってくればトレンドに勢いが出てきます。一方で、短期移動平均線が帯に突入すれば下降相場の終焉である第5ステージへ移行します。
- 移動平均線大循環分析の見方はこのレポートの最後にまとめてあります。ご参照ください。
現在のステージ
第4ステージ
第4ステージは下降期です。
今後を読み取る鍵
短期移動平均線と帯の関係に注目していきましょう。
・下降トレンドに勢いが出る場合は、帯に傾きが出て間隔が広がってきます。
・上昇トレンドに移行する場合は、短期移動平均線が帯を上抜けていきます。
重要な価格
高値26,500 安値23,890.04
※抵抗線・支持線となりやすい価格です。そこを突破することに意味があります。
ビットコイン分析
ビットコインは下降期である第4ステージを維持しています。ここから帯に傾きが出て間隔が広がってくればトレンドに勢いが出てきます。一方で、短期移動平均線が帯に突入すれば下降相場の終焉である第5ステージへ移行します。
- 移動平均線大循環分析の見方はこのレポートの最後にまとめてあります。ご参照ください。
現在のステージ
第4ステージ
第4ステージは下降期です。
今後を読み取る鍵
短期移動平均線と帯の関係に注目していきましょう。
・下降トレンドに勢いが出る場合は、帯に傾きが出て間隔が広がってきます。
・上昇トレンドに移行する場合は、短期移動平均線が帯を上抜けていきます。
重要な価格
高値15,543,997 安値9,406,262
※抵抗線・支持線となりやすい価格、そこを突破することに意味があります。
小次郎講師のVトレーダー養成講座
先週は第5ステージ、または第6ステージで仕掛けて、なおかつ、失敗しにくい早仕掛け、試し玉の条件を検討しました。そして、どういう条件であれば仕掛けていき、逆にどういった条件であれば仕掛けないのかを自分で考えることが大切だとお伝えしました。皆さんも考えていただけたと思いますが、大事なことはそれが正解か不正解ということではありません。考える習慣を持つことが大事なことです。間違っていても全く問題ありませんのでご安心ください。
「早仕掛け」では本仕掛けと同じポジション量の取引をしますが、通常のタイミングよりも早いタイミングで仕掛けます。通常のタイミングとは買いの場合、第1ステージで3本の移動平均線が右肩上がりのところとなります。早くエントリーすることで、移動平均線大循環分析で獲りこぼしやすい小さなトレンドも獲れるようになります。「試し玉」では、通常仕掛ける量の3分の1から5分の1を仕掛けます。早仕掛けとの最大の違いは、本来、仕掛けるべきタイミング(本仕掛けのタイミングのこと)が到来したら、もう1回仕掛ける点です。試し玉は、いわば偵察のような位置付けです。試し玉と本仕掛けは1セットになります。
次に早仕掛けのタイミングを買いの場合を例にして見ていきましょう。早仕掛けは下記の条件を確認した上で発注します。
来週も早仕掛けと試し玉について深く学んでいきましょう。
移動平均線大循環分析の見方 (簡易版)
移動平均線大循環分析とは?
3本の移動平均線の並び順と傾きで現状を分析し、今後の展開を予測する指標です。価格変動の中で買いにエッジ (優位性) が発生する局面、売りにエッジが発生する局面を見つけ出すことができます。
移動平均線大循環分析
ステージとは?
3本の線の並び順は全部で6種類。それをステージ1から6と名付けました。(下図参照)
価格変動の中でステージは基本的に時計回りで推移し、ときに一時的に反時計回りで推移します。
つまり現在がステージ1だとすると、次に移行するのはステージ2というのが基本で、ときにステージ6に戻ることがあるということです。これ以外の展開はありません。これにより今後の展開が読みやすくなります。
売買チャンス
ステージ1で3本の線が右肩上がりのときは買いトレードにエッジ (優位性) があります。ステージ4で3本の線が右肩下がりのときは売りトレードにエッジがあります。
帯
移動平均線大循環分析において中期移動平均線と長期移動平均線の間を「帯 (おび)」と言います。帯は大局トレンドの状態を示します。
帯による分析
帯が傾きを持ち間隔が広がっている状態が、トレンドが勢いを持っている状態です。間隔が狭まったり傾きが緩やかになるとトレンドが勢いを失ったことがわかります。また、もみあい相場では帯は横這いとなり、細くなります。
価格および短期移動平均線が帯の上にいるのが買い時代、帯の下にいるのが売り時代を表します。
- 3本の移動平均線は短期5日、中期20日、長期40日のEMA (指数平滑移動平均線) を利用しています。