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2024-03-28 19:25:06
金利為替動向(2024年3月15日〜2024年3月22日) 更新 : 2024/3/26 10:00 (更新予定時間:毎週第2営業日10:00頃) 債券をご購入の際に、ご参考として本レポートをご利用ください。現在取り扱っております債券はこちらからご確認いただけます。 概要- 日銀の緩和姿勢当面維持で円売り優勢 -主要通貨は対円で上昇した。週初18日は、日銀の金融政策決定会合の結果公表を翌日に控え様子見ムード。19日、日銀はマイナス金利の解除と長短金利操作(YCC、イールドカーブコントロール)の撤廃を決定したが、声明文に「当面、緩和的な金融環境が継続する」と明記され、円売りに傾いた。20日は日本が祝日の中で円売りが持続。同日のFOMC(米連邦公開市場委員会)では政策金利が据え置かれたが、参加者による政策金利予測で年内3回の利下げ見通しが維持されたほか、パウエルFRB(米連邦準備制度理事会)議長の会見もハト派的だったことから、ドル・円は下押しした。21日は堅調な米経済指標を手掛かりに切り返した。週末22日、日本の為替介入が警戒される中で上値の重い推移が続いた。 新興国通貨は対円で軒並み上昇した。週初18日は、主要中銀による金融政策決定会合を前にした持ち高調整の円買いが優勢となり、大半の新興国通貨が下落。19日は、日銀金融政策決定会合でマイナス金利解除を発表、円売りが先行し、新興国通貨はほぼ全面高となった。20日も円売りが継続。21日にかけてはFOMCやパウエルFRB議長の会見を受けて対ドルで円が買い戻されると新興国通貨も上値が重くなったが、多くは下値も限られた。週末22日は、為替介入への警戒感もあって円買いが優勢となり、新興国通貨も弱含みで推移した。
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為替ランド・円は上昇した。19日に日銀が金融政策決定会合でマイナス金利の解除を発表したが、市場の予想通りとして受け止められて円が売られ、ランド・円は上昇。20日は南ア2月CPI(消費者物価指数)が市場予想を上回ったことからSARB(南ア準備銀行)による早期利下げ観測が後退し、ランド・円は上げ幅を拡大した。FOMC(米連邦公開市場委員会)は年内3回の利下げ見通しが維持されるなどハト派的と受け止められ、ランド買いが先行したが、週末にかけては弱い南ア1月小売売上高などを嫌気したランド売りに押されて軟調に推移した。 債券長期債利回りは横ばいとなった。週初は債券売りが優勢となったが、米長期金利の低下もあって週半ばにかけては南ア債券を買い戻す動きが強まった。南アランド建て15年債利回りは前週末の12.78%から横ばいで越週した。 為替見通しランド・円は、27日のSARBによる金融政策決定会合が注目となる。タカ派的と受け止められればランド買いを誘う。ただ、南ア経済の先行き不透明感や財政への懸念がくすぶっているうえ、対ドルで円買い介入が警戒されて円も積極的には売られにくく、ランド・円の上値は限定的となりそうだ。週内の主な南ア経済指標は、2月PPI(生産者物価指数)、2月貿易収支、2月財政収支など。
為替ドル・円は上昇した。週初18日は、日銀の金融政策決定会合の結果公表を翌日に控え様子見ムード。19日、日銀はマイナス金利の解除と長短金利操作(YCC、イールドカーブコントロール)の撤廃を決定したが、声明文に「当面、緩和的な金融環境が継続する」と明記され、円売りに傾いた。20日は日本が祝日の中で円売りが持続。同日のFOMC(米連邦公開市場委員会)では政策金利が据え置かれたが、参加者による政策金利予測で年内3回の利下げ見通しが維持されたほか、パウエルFRB(米連邦準備制度理事会)議長の会見もハト派的だったことから、ドル・円は下押しした。21日は堅調な米経済指標を手掛かりに切り返した。週末22日、日本の為替介入が警戒される中で上値の重い推移が続いた。 債券短期債利回り、長期債利回り共に低下した。FOMCの政策金利予測で年内3回の利下げ見通しが据え置かれたほか、パウエルFRB議長の会見がハト派的で、米金利は低下した。ドル建て2年債利回りは前週末の4.73%から4.59%に低下、ドル建て10年債利回りは前週末の4.31%から4.20%に低下して越週した。 為替見通しドル・円は、FRBの利下げ時期をFRB高官の講演内容や経済指標から改めて見定める展開。経済指標では米2月耐久財受注、米1月S&Pコアロジック・ケース・シラー住宅価格指数、米3月コンファレンスボード消費者信頼感指数、米10−12月期GDP(国内総生産)確報値、米2月PCE(個人消費支出)デフレーターなどの発表が続く。また、日本の為替介入が強く警戒され、上値の重さが意識される場面が増えそうだ。
為替ユーロ・円は上昇した。週初18日は、日銀の金融政策決定会合の結果公表を19日に控える中、ユーロ・円は上値の重い展開となった。19日の金融政策決定会合では、マイナス金利とYCC(イールドカーブコントロール、長短金利操作)の撤廃などが発表されたものの、当面は金融緩和環境が継続される内容だったことから、ユーロ・円は上昇した。20日は、FOMC(米連邦公開市場委員会)を受けて米金利が低下したことから、ユーロ買い・円売りが優勢となった。21日は、スイス国立銀行(中央銀行)の予想外の利下げを受け、ユーロ・円は下落した。22日は、ナーゲル・ドイツ連邦銀行(中銀)総裁が利下げに言及したことから、ユーロ売り・円買いが優勢となった。 債券短期債利回り、長期債利回り共に低下した。ECB(欧州中央銀行)の利下げ観測の高まりに加え、スイス中銀が利下げに動いたことも利回り低下につながった。ユーロ建て独2年債利回りは前週末の2.95%から2.83%に低下、ユーロ建て独10年債利回りは前週末の2.44%から2.32%に低下して越週した。 為替見通しユーロ・円は、もみ合いか。日銀の金融政策決定会合、FOMCなどの重要なイベントを通過したことから、方向感の出にくい展開が予想される。日本当局による為替介入への警戒感が再燃していることから、鈴木俊一財務相や神田真人財務官ら通貨当局者の発言に注意したい。
為替豪ドル・円は上昇した。19日は日銀がマイナス金利を解除したことで、一旦、豪ドル・円は下落したが、当面、緩和的な金融環境が続くとの見解が示されたことで、豪ドル・円は上昇。さらに21日に発表された豪2月雇用統計で、就業者数の伸びが11万6,500人と、市場予想の3倍弱となったことを受け、豪ドル・円は14年12月以来となる100円台まで上昇。ただ、22日は中国の追加金融緩和期待の高まりを背景に人民元が下落する中、豪ドル・円も下落し、越週した。 債券短期債利回り、長期債利回り共に低下した。週初18日は買い優勢で始まり、21日に一旦、売り優勢に傾くが、再び買い優勢に転じる展開。豪ドル建て2年債利回りは前週末の3.87%から3.82%に低下、豪ドル建て10年債利回りは前週末の4.13%から4.04%に低下して越週した。 為替見通し今週は26日の豪3月消費者信頼感指数、27日の豪2月景気先行指数、28日の豪3月消費者インフレ期待、豪2月小売売上高などに注目。
為替NZドル・円は上昇した。19日は日銀がマイナス金利を解除したことで、一旦、NZドル・円は下落したが、当面、緩和的な金融環境が続くとの見解が示されたことで、NZドル・円は上昇。さらに21日に発表された豪2月雇用統計で、就業者数就業者数の伸びが11万6,500人と、市場予想の3倍弱となったことを受け、豪ドル・円は2014年12月以来となる100円台まで上昇する中、NZドル・円も上昇。ただ、22日は中国の追加金融緩和期待の高まりを背景に人民元が下落する中、NZドル・円も下落し、越週した。 債券長期債利回りは低下した。NZ債は、週初18日は売り優勢で始まるが、その後、買い優勢に傾き、もみ合う展開。NZドル建て10年債利回りは前週末の4.65%から4.54%に低下して越週した。 為替見通し今週は26日の豪3月消費者信頼感指数、27日の3月NZ消費者信頼感指数、豪2月景気先行指数、28日の3月NZ企業景況感、豪3月消費者インフレ期待、豪2月小売売上高などに注目。
為替レアル・円は上昇した。週初18日は、日銀の金融政策決定会合の結果公表を翌日に控え様子見ムード。19日、日銀はマイナス金利を解除し17年ぶりの利上げに踏み切ったほか、長短金利操作(YCC、イールドカーブコントロール)の撤廃を決定したが、声明文に「当面、緩和的な金融環境が継続する」と明記され、円売りに傾いた。20日は日本が祝日の中で円売りの流れが持続。同日のFOMC(米連邦公開市場委員会)では政策金利が据え置かれたが、参加者による政策金利予測で年内3回の利下げ見通しが維持された。20日のブラジル中央銀行の金融政策決定会合では0.5%の利下げを決定したが、市場予想通りでレアル・円は底堅く推移した。 債券短期債利回りは低下した。ブラジル中銀は0.5%の利下げを決定し、ブラジル債券の利回りは低下した。レアル建て2年債利回りは前週末の10.02%から9.98%に低下して越週した。
為替リラ・円は上昇した。トルコ中央銀行は同国のインフレ急加速を阻止すべく、金融政策決定会合で利上げを決定し、政策金利である1週間レポレートを45.00%から50.00%に引き上げた。市場の大方は当分の間、政策金利の据え置きが続くと予想していたため大幅利上げはサプライズとなり、リラ・円は急伸した。トルコ中銀は今後の金融政策についても、追加利上げの可能性を示唆するフォワードガイダンス(金融政策の指針)を示している。 債券長期債利回りは低下した。FOMC(米連邦公開市場委員会)がハト派的だったことからトルコ国外への資金流出懸念が後退し、トルコ債券の需要は堅調だった。ドル建てトルコ10年債利回りは前週末の7.77%から7.50%に低下して越週した。
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